ファイアーエムブレム覚醒~Susanoh's lust sin~   作:昆布さん

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スランプだ。というか最近忙しいです。グループプレゼンの内容を考えたり大学祭の作品を描いたり。出来上がったのもクオリティが落ちる一方・・・誰か助けて(T_T)
では、本編をどうぞ。


二十二章 年長組、集結!

「神竜の巫女?」

ええ。とセイメイはジンに返す。

「ここ、ヴァルムにはイーリス聖教と同様に神竜様を信仰する文化があるんです。この大陸に住む大抵の人はその熱心な信者なんです」

「その中でも特に崇拝を集めているのが神竜の声が聞こえるという巫女様だ」

と、これはセイメイのセリフを次いだサイリ。

「ねえねえ、その巫女様ってどこにいるの?」

とリズ。

「この大陸にはミラの大樹と呼ばれる神木があります。巫女様はそこに建てられた神殿で軟禁状態にあるんです。なんとか助け出さないと・・・」

と、それを受けてクロムが方針を固めた。

 

・・・・・

 

英霊召喚とは、異界からやってきたセイメイの祖先が残した技術を模倣したものである。

異界からの流れ者が残した伝承を封じ込めた魔符と呼ばれる特殊な札と、契約した英霊と術者を繋ぎとめる封魔管と呼ばれる特殊な管を使用し、術者自身の魔力で英霊たちの幻影を生み出すものだ。デメリットはおいおい語っていくとして、再び召喚されたエレブ大陸随一の密偵マシューの報告によると、ミラの大樹の北側は警戒が薄いらしい。

「ま、山道っすからね」

と、そんな一幕があり、予定している進路には使用者の力を高める秘宝があるという神殿が存在しているというので、後顧の憂いを断つという意味でもこちら側でキープしておき、最悪破棄してでも敵にわたるのを防ぐべく、彼らは針路を北に向けた。

 

・・・・・

 

「はあ・・・ここ、どこなんだろ。何で僕はこんなところに――!敵!」

「ってまーてー!俺だ俺!その物騒な魔道書仕舞いやがれ!」

 

・・・・・

 

てくがしゃぱかばさと、豊富な足音が山道に響く中、お。というヨシュアの声にクロムは脚を止めた。

「クロム、あの遺跡じゃないか?」

「ああ、間違いない。あれがマシューの言っていた神殿だろう」

と、バングが鼻をひくつかせて知らせる。

「だが、屍兵がうろついているようでござる。これは一仕事せねばなるまい」

 

・・・・・

 

「ぜぁらぁっ!」

咆哮とともに黒い服の青年が幅広の大剣を振り上げると、右腕を伝って闇色の炎が剣を、剣を伝って地を走る。

「GUAAAAA!」

炎の向こうに垣間見えるくすんだ金髪。前髪の向こうに見える瞳は透き通った炎を思わせる蒼。まるですべてを焼き尽くすような視線に射貫かれて屍兵は朽ち果てる。

「さって、事情は後で話してやるが」

「そうですね。まずは!」

と、赤毛の青年が魔道書を開く。半身で身構えると、暗色のローブがばさりと広がる。

「ぶちのめす!」

「追い払う!」

二人の声が唱和して、炎を風が巻き上げた。

 

・・・・・

 

ジンたちがたどり着くころには、神殿での戦闘は終わっていたと言ってもよいだろう。

死屍累々。屍兵が焼かれ、切り裂かれてもとの物言わぬ骸へと回帰した中には、たった二人の生者の姿。

すなわちこの二人がこの惨状を引き起こしたに相違ないだろう。と、暴れまわる二人と同じ部屋に入った瞬間、ジンの目が大きく見開かれた。

目元より少し長めのぼさぼさ髪はくすんだ金色。細めの長身に似合わぬ幅広の剣。そのたたずまいがジンにはある人物を想起させる。

(兄さん・・・!いや、違う!この男は・・・)

「ラグナか!」

「その声、親父か!」

思わずこちらを向くラグナの後ろから迫る屍兵に虚空陣疾風。

振り下ろした姿勢のままのジンを狙う屍兵にラグナが大振り一閃。

それからもお互いがお互いをフォローするように動き、初めて肩を並べるとは思えないほどの精度のコンビネーションを見せる父子。殲滅が蹂躙に代わるのもそう時間はかからなかった。

 

・・・・・

 

合流したラグナは人を探して軍内をうろつく。

挙動不審の彼の後ろから忘れもしない、赤ん坊の時にいつも聞いていた若い声が聞こえてきた。

「久しぶりだな、お袋」

「わ。ヴェイクみたい」

兄と似た声で兄とは似ても似つかない話し方をする未来の我が子にちょっとだけ目を丸くするリズに、ラグナは何とも申し訳なさそうな顔で口を開く。

「・・・証明できるものがないんだよな」

「?何の証明?」

ラグナは溜息と一緒に聖痕という言葉を吐き出した。聖痕とはイーリス聖王家の人間に受け継がれてきた紋章のことで、クロムのそれは右肩にあり、ルキナは左目、今は亡きエメリナは額にそれを持っていた。

だが、リズにはそれがなく、密かな、しかし大きな悩みとなっていた。

少しだけ表情をこわばらせたリズの前で、ラグナは右手を覆う革製のグローブを外す。

「っ・・・!ラグナ、その手、どうしたの?」

グローブの下から現れた右手は真っ黒。艶のある黒い闇が腕の形を成していた。

「右腕をなくしちまってさ。右手にあった聖痕も一緒に消えちまったんだ」

なくした腕の代わりはサーリャが研究中だった所有者に適した形状をとり、なおかつそのものの意思によって自動で呪文を完成させる魔道書で賄っている。

「確かに気にしてないって言ったらうそになっちゃうけど、私はラグナがそんな目に合っても生きててくれたことの方がうれしいよ」

そう言ってほほ笑む母にバツが悪いような恥ずかしいような、そんな表情を浮かべてから、ラグナはそそくさとその場を去った。

「・・・ラグナは照れ屋さんなんだね」

 

・・・・・

 

さて。とラグナはルキナとカグラに顔を向ける。

「こうして年長組がそろったわけだし、例の裏切者について考えていきたいと思う」

と、口火を切るが、3人はどこか違和感がぬぐえないといった風な顔をしている。ただひとりけろりとしたマークを横目で一瞥してから

「こういう時の議長役はマークだったんだがなあ」

とカグラはため息をついた。




ここの未来組はルキナがリーダーでラグナがサブ、マーク議長と冷却材のカグラでした。え?ココノエ?ごーいんぐまいうぇい。一人魔道書を原材料にパイルバンカーとか作ってたREBORN!のスパナ的ポジションです。
あと、ラグナの外見はラグナ=ザ=ブラッドエッジの髪と目をリズと同じ色にして赤いロングコートを取っ払ったものを想像してください。
では次回、二十三章 神竜の巫女 でお会いしましょう。
ちゃおちゃお~。
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