ファイアーエムブレム覚醒~Susanoh's lust sin~ 作:昆布さん
学年末から進級にかけてのごたごたで形にするのに時間がかかってしまい、申し訳ない。
では、本編をどうぞ。
あなたは、と声をかけられ、カグラはそちらを振り向いた。
「おや、巫女様、いや、御話はかねがね聞き及んでおりましたが、伺った以上にお美しい」
「ありがとう、御世辞でもうれしいわ」
まさか。と言ってカグラは恭しく礼をする。
「それで、貴女のようなお方が私のような一兵卒に何か御用で?」
用というほどではないのだけど、と前置きしてチキは長身のカグラを見上げた。
「貴方からは他のみんなとは違うものを感じるわ」
「と、おっしゃいますと?」
何といえばいいのかわからないけれど、と前置きしてチキは言う。
「みんなが未来を変えようとしているのとは逆に、貴方は変えさせたくないのではないかしら?」
「ご想像にお任せしますよ。ですが、彼らに敵対する意思がないことだけは確かですし。それに、未来は一つじゃありませんからね」
そういてもう一度一礼すると、先に降りたクロム達を追いかけて階段を降りていった。
・・・・・
「巫女様の御声により、各地方から援軍が続々と集結しつつある。このまま解放軍が大きくなれば、ヴァルハルト打倒も夢物語ではなかろう」
サイリの言葉にクロムが頷き、ヨシュアが敵も動くことを予見する。
「左様。ヴァルハルトが動き出した。全軍を結集し、我らを叩き潰しに来る。解放軍が大きくなるよりも早く」
ヴァルム帝国軍の主力は三つの軍に分かれ、それぞれが大陸の北方、南方、中央を押さえているという。
北方には…皇帝ヴァルハルト。今の連合軍に勝ち目はない。
「南方には我が兄レンハ・・・ヴァルハルトと互角の戦い手だ」
「難しい顔をしてるね。あんたでもお手上げってことかい?」
「この中の一つでも落とせりゃ、帝国軍を崩せるかもしれんが・・・となると・・・」
「中央を狙うのが得策だな。サイリ、そちらは?」
ヨシュアのセリフに続いてジンが尋ねる。
「街道の中心地、シュヴァイン要塞。ここは、我々の位置からも近い。ヴァルハルトやレンハが攻め来るまで、いくらか猶予もあろう」
「こちらは即席、勝ち目があるのはそこだけでござろうな」
バングの声にサイリは首肯を返す。
「解放軍の大部分で帝都と南部をけん制し、ヴァルハルトとレンハを足止めしておいてもらうことにしよう。その上でクロム殿率いる精鋭部隊はシュヴァイン要塞へと向かう・・・・・・ほかの方々は異論ないだろうか?」
異議を唱えるものは誰もいなかった。
「・・・この苦境においても誰もが瞳に光を宿している・・・お互いを信じ合う絆があなた方の強さか」
サイリは感嘆するような声を漏らすと、軽く息をついた。
現状を分かり易く例えるならガワだけの車ってとこですね。
エンディングとそこに至るまでの構成はできたのに書き起こすのが難しいです・・・
エンディングは書きあがってるのに、レンハやヴァルハルトとの戦闘シーンがなかなか思うようにいきません。会話だけで済ますという手も使えないところまで来てますから本当にきつい・・・
ですができるだけ早くお届けできるように頑張らせていただきます。
では次回、 二十六章 火の山の死闘(仮題) でお会いしましょう。
ちゃおちゃお~。