ファイアーエムブレム覚醒~Susanoh's lust sin~   作:昆布さん

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ストックがあああああ!
ストックがあああああ!
ストックがこの先一話しかない・・・はは、ヤベー。
では、本編をどうぞ。


二章 小さくて大きい自警団

クロム自警団に入ることになったジンとヨシュア。

リズと仲間たちが談笑している姿を見ながらジンは考える。

果たして自分はここにいるべきなのか?

ここにいてもいいのか?

この場を離れ、一人で世界を巡り、悪を滅するべきなのではないか?

兄を殺そうとした、ツバキを死なせた自分が…?

「ん…さん…ジンさん!」

「!…あ、ああ、リズか。何だ?」

「何だじゃないよ!ジンさんがボーっとしてたからどうしたのかな~って思って声かけたの!」

「そうか。少し考え事をしていただけだからあまり気にしなくていい」

「何だ?暗い顔して」

ジンの表情にさした陰を見て、粗暴な印象の青年が声をかけた。

「君は?」

「俺はヴェイクだ。ジン・・・だっけか?悩みがあんなら相談しろよ!話ぐらいは聞いてやるぜ」

そういって笑うヴェイクに謝意を示すと、ジンは改めてリズから全員を紹介してもらう。

見習い天馬騎士のスミア。

回復の杖を扱うマリアベル。

クロムのライバルを自称するヴェイク。

「だよ!」

「ちょっと待ってくれないか?あそこにいる彼はの名前を聞いていないぞ」

不思議そうな顔でジンの指し示す方向を見る。

するとそこにはジンの言う通りいかにも丈夫そうな鎧を着こんだ地味そうな男がいた。

「あ~・・・ごめんねカラム」

どうやら彼はカラムというらしい。

「いいよ…彼が僕に気付いてくれただけで十分うれしいから」

「なるほど、影が薄いのか」

「僕はカラム…覚えておいて」

「あ…ああ。極力気づくようにしよう」

と、そこへクロムが戻ってきた。

で、駆け寄ったスミアがこけた。

どうやらドジっ娘らしい。脳裏をよぎった見覚えのない少女の姿に「失せろ障害」とつぶやいてイメージを消去し、ジンはクロムに声をかけた。

「で、会議の結果は?」

「ああ、その件でみんなに話がある」

その言葉に全員がクエスチョンマークを浮かべる。

「イーリスだけではあの化け物に対処できないため、俺はフェリア連合王国に助力を求めに行くことになった。本来なら姉さんがいくところだが、今国を離れるわけにはいかない」

ふむ。とジンは一つ唸ると、クロムがなぜここに来たのかを確認する。

「つまり、ここにいるメンバーの内、志願した者を連れていくということか」

「じゃあ私も行く!」

ヨシュアはハナからついていく気満々であるから除外するとして。いの一番に声を上げたのはリズだ。続いてヴェイクが、カラムが、そしてスミアがクロムの誘いで、最後にソワレと行く当てのないヴィオールが同行することになった。

「ジン、お前も来てくれないか?」

「ここにいるメンバーで十分なように思えるが?」

「いや、フェリアは雪国だ。温暖なイーリスとは環境が違うし、実際この中の何人かは寒さに耐性がない。というかリズはからっきしだしヴェイクは論外だ」

まあ、上半身裸だしな。そういってクロムはジンの右手にあるユキアネサに目を向ける。

「氷の魔法を使うお前なら雪の中でも俺たちより動けるだろう。それに俺は熱くなりやすいタチだ。氷のように冷静なお前の性格が必要なんだ」

まっすぐにそういわれ、ジンは少しだけ黙り込むと一つだけため息を吐いた。

「分かった。一国の王子にそこまで言われたのでは断れない」

 

・・・・・

 

翌朝。

フェリアへとつながる北の街道に揃ったクロム自警団。

出発すると告げるクロムの声を遮って頼りない印象の騎士が駆け寄ってきた。

「ソール?」

息せき切ってやってきたソールに怪訝そうな顔をしてクロムは声をかける。

「つ、ついさっき聞いたんだけど、今からフェリア連合王国に行くってホント!?」

「ええー!?情報おそっ!てっきりソールは来ないんだと思ってたよー」

驚くリズとは対照的に、ジンの目は冷ややかだ。

「ヴェイク…確か昨日、『いないやつには俺様から伝えておいてやるぜ』と言わなかったか?」

「ぐはっ!」

言葉の槍ならぬ言葉の氷翼月鳴がヴェイクにクリーンヒット。

「リズの話では君はよく武器を忘れてくるようだが…まさか連絡事項まで忘れたわけではないよな?」

氷翼月鳴どころか言葉の煉獄氷夜だった。

「とはいえ、ちゃんと間に合ったわけだ。ソール・・・だったかな。その様子じゃ朝食はまだのようだし、これでも食べるか?」

そういって差し出されたサンドイッチをソールはがっつくように食べた。

「なあクロム、こいつは?」

「ああ、悪かった。こいつはソール。こう見えて頼りになる騎士だ」

「よろしくね、ヨシュア。君が入団したことは、ミリエルから聞いてるよ。あ、ちなみにミリエルはこの自警団の魔道士なんだ。彼女も後から合流するって」

ちなみにジンとはサンドイッチを食べている間に自己紹介を済ませていたらしい。

 

・・・・・

 

「あとどれくらいでフェリアにつくんだ?」

ヨシュアの質問を聞き、ジンは地図を引っ張り出す。

「――。出発地点がここで、ここがここだから、そこから経過日数と距離を計算するに・・・国境までは六日か、七日といったところか」

「よくわかるな…」

クロムの感嘆する声に慣れだとだけ返すジン。ところで。とジンは進行方向を指さす。

「また出てきたぞ」

「こんなところにも屍兵が…」

クロムの舌打ち交じりのセリフにヨシュアも反応する。

「屍兵?なんだそりゃ」

「名前がないと不便ですので、あの異形の化け物に名前を付けたものですよ」

フレデリクが説明、クロムも気を付けろと声を張る。

「おう!任せとけ!俺様の斧の一撃で…って、あれ?お、斧がねえ!どっかに落とした!」

ヴェイクがあたふたと周りを見回す。あきれ顔のクロム。

「ヤバいぜ!斧がねえと俺様、戦えねえ!」

「いいからお前は下がってろ!敵が来るぞ!」

クロムが叫び、後ろに下がるヴェイクの代わりにヨシュアの指示でソールが前に出た。

「ジン、クロム、俺が先行する。リズは少し下がって護衛にフレデリク、ソールとソワレで両翼を固めろ!ヴィオールは援護を頼む」

ヨシュアの指示が飛ぶや、雪交じりの風が吹き付けるような勢いでジンの剣技が牙を剥く。

「ふん、他愛ない」

「まったく、本当にけが人か?後遺症が残っているとは思えないなっと!」

「同感だ・・・なっ!」

辟易しながらクロムとヨシュアも剣を振るい、屍兵を刈り取る。

撃ち漏らした屍兵もソールたちが掃滅していく。

「ヴィオール、対岸を狙えるか!」

「さすがにキツイね」

肩をすくめてヴィオールはジンを見る。

「と、いうわけで、頼むよ」

仕方ないなと舌打ちをして、ジンはユキアネサを弓に見立てる。

「氷翼月鳴」

ゆるやかに流れる川面を凍てつかせ、絶対零度の氷の矢が駆けた。

 

・・・・・

 

途中でヴェイクの斧を拾ったミリエルが参戦し、屍兵を全滅させて進む一行。

その一件以降は賊の襲撃もなく屍兵が湧いてくることもなく、戦闘から二日が過ぎた。

ヨシュアがそろそろ寒くなってきたなとつぶやいたころのこと。

「あれ?あそこに何かいるよ」

リズが近くの茂みを指さした。

「あれは・・・ペガサスのようだな」

「そんなものまでいるのか、この世界は」

ヨシュア、ジンの順だ。続いてクロムがそちらを見る。

「・・・けがしてるみたいだな。どれ、見せてみろ」

と、歩み寄っていくと、そんなクロムの眼前を振り上げられた前足が通過した。

「うおっ!?お、おとなしくしろ・・・!」

とはいえ、暴れるペガサスにうっかり近づいて頭なんて蹴られた日には一撃で昇天してしまう。

と、スミアがペガサスのそばまで行き、落ち着くように言い聞かせた。

するとどうだ。クロムでは蹴られそうになるだけだったのが、スミアの言うことは素直に聞いたのである。

「すごーい!あんなに暴れてたのに!」

目を輝かせて自分を見つめるリズにスミアは恥ずかしがる。

「驚いたな…すごいじゃないかスミア。」

「いえ。私はただ、必死で…」

「そうか・・・スミアの気持ちがそいつに届いたんだな」

「そんな・・・それよりも、皆さんは先に行ってください。私はこの子の手当てをしてから追いかけますから」

そんなわけで。

ペガサスの手当てをするというスミアと一度分かれ、クロムたちは北へと向かうのであった。




最近罰を始めました。
何故って?電波だよ、電波。
電波電波電波電波電波アアア!
電波(サークルの先輩)はガンガン薦めてくる(JOKERっぽく)。
次回!更新が遅れること間違いなし!
↑はともかくとして・・・次回!正義の咆哮がジンに迫る!
「ならば拙者の怒りの拳と、何より犯した罪とともに刻み込むがいい!」
では次回、三章 3つの火花でお会いしましょう。
ちゃおちゃおー。
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