ファイアーエムブレム覚醒~Susanoh's lust sin~ 作:昆布さん
五月でこれなんだから7,8月はどうなるんでしょうか・・・暑がりの私は非常に不安です。
扇風機売ってるところないかな…
では、本編をどうぞ。
黒い帽子をかぶった緑髪の男がにんまりと笑う。
「おやファウダー殿、お目覚めですか・・・ご気分はいかがですか?」
「・・・何者だ。何故私は生きている」
苦痛に顔をゆがめながらファウダーは問う。
む。となぜか返答に詰まる男。
それに代わって新たな影が現れる。
「・・・お前は本来・・・ここで死ぬ運命ではないからだ・・・。あの運命の日まで…お前は筋書きを導かねばならない」
声と体格から見ておそらく男。顔は目深にかぶったフードで伺えないが、わずかに見える口元と顎のラインがおそらく整った顔立ちなのだろうと思わせる。その口元がお前に力を与えよう。という言葉を紡ぐ。
「なんだ・・・と・・・?まさか・・・まさかあなた様は・・・!」
フードの下でその唇が再び言葉を紡ぐ。
「我はギムレー。破壊と絶望の竜・・・」
影の向こうでその瞳が、禍々しい輝きを放った。
・・・・・
嘗て世界を滅ぼしかけたといわれる邪竜ギムレー。
それを信仰するギムレー教団の施設を緑髪の男は歩いている。
「やれやれ・・・これじゃどこに行っても雑用係ですねえ」
そう呟いて男は足元が砂地になっていることに気付く。
「おや、いつの間にか入口まで来てたんですね」
と、男は後ろをふり仰ぎ、先ほどまでいた建物を見る。
「なんとまあおどろおどろしい・・・窓という窓からどす黒いモヤモヤしたモノが噴出してるじゃありませんか!」
そんなに隣国が憎いんですかねえ。
そう呟くと男は恨めし気に太陽を見上げ、屋内に引き返していく。
・・・・・
ひとまず王城から離れようというわけで、クロム達は離宮へ向かうべく割と使われていない街道を歩いていた。
疲れたと言うリズを背負って山を登りながらジンは同行する神官に目を向ける。
初老にさしかかろうかというその神官は先程から必要以上に周囲に気を配っている。
「・・・リズ、あの男は信用できるのか?」
「うん、ずっとお姉ちゃんを助けてくれてるの」
そうか。と首肯しつつジンは神官を観察する。
と、唐突に上空から重厚な翼の音が聞こえた。
・・・・・
「よォハザマ」
「これはこれはギャンレル王。このようなところまでおいでになられるとは…何用で御座いますか?」
緑髪の男―ハザマ―に尋ねられるとギャンレルは
「聞きてえのはこっちだ。何か知らねえうちに面白ェコトしてくれたみたいじゃねえか」
という。ハザマはというと
「いえいえそんな滅相もない!私はただあちらの気の弱そうな人にちょ~っと進言しただけですよ・・・まあ条件云々については私漠然としか言ってないんで」
そういって毒蛇のように嗤うハザマ。
・・・・・
突如現れたペレジア軍。真っ先に彼らに向かって行ったのはジンでもクロムでもなくあの神官だった。
「わっ、わわ、私だ!ギャンレル殿から話は通っているだろう!?約束通り私の身の安全は保障してくれるんだろうな?」
その言葉にジンはやはりか。と目を細める。
だが、えてしてあの手の取引は成立しないものだ。
ああ。と敵将らしき男が頷く。
「あんたか。もちろん聞いてるぜ。エメリナを裏切って情報を流した豚がもうすぐ現れるだろうから、気が済むまで笑いものにしたらあとは好きにしていいってなー?・・・おっ、青ざめたな?でも俺は今ご機嫌なんだよ。てめーで笑う必要もねえくらいになー。てなわけだから」
すぐ死ね!という声に応じて近くにいたペレジア兵が神官の頭をかち割った。
・・・・・
「ハッ!テメエ、なかなかの悪党じゃねえか」
「おや。お気付きにならないんですか?その悪党を擁する貴方は大悪党ってことになりますよ」
「言ってくれるじゃねえか」
「私は本当のことを言っただけですよ?何しろ嘘はいけませんからねぇ」
「ククク・・・」
「ヒヒヒ・・・」
「ギャーッハハハハハハハハ!」
「ヒャーッハッハッハッハッ!」
ひとしきり笑った後、ギャンレルはハザマに言う。
「んじゃまあもう一働きしてもらおうじゃねえの」
了解。といってハザマは黒いロングコートの裾を翻し、任務に出た。向かう先は
「イーリス王都ですか・・・あの人がいないので正直心許ないんですが、まあやらせてもらいますか」
タイミングはまだ未定ですがこの作品には本人を6人出すつもりです。
というか出せたらいいなあ…
ちなみに次回はクロム達がオーリオと戦っているのと並行する侵略サイドになります。
では次回、七章 陥落でお会いしましょう。
ちゃおちゃおー。