轟竜動きます。
-ウォオオオオオォン!!!-
ドドブランゴの咆哮が開戦の合図となり、雪猿達の襲撃が始まった。
子分達と村の住民達が、互いに唸り叫ぶ声が村中に聞こえるなか俺と奴らの大将は睨み合いになっていた。
俺は、村の端にある入口とはいえ民家が近いため、派手に暴れたり奴を侵入させてはいけないために、制約を課せられているから慎重にならざるを得ない。奴としては、俺が住民や飼育しているポポやアイルーを刺激しないように、気配をできるだけ抑えていたから察知できなかったのか、襲撃したはいいものの攻めあぐねている感じか。
いつまでも、俺達が膠着している状態が続くのは村にとってはマズイ。幾ら小猿とはいえ、モンスターは獰猛で並外れた身体をしているし体力がそもそも違う。長引けば、村が先に疲弊してしまい押し切られてしまう。
戦闘後の復興には、尽力するとしてある程度地形や家を犠牲にしても早期決着を目指すしかない。
そうと決まれば、先制として腕を突き出し地を削り礫を飛ばす。当然避けられるが、本命は回避行動を取らせることと視線をそらさせることにある。すぐさま突進し、飛び退いた奴の頭に頭突きをかます。接触時に、左腕で引っ掻かれ口先が傷付くがお返しにこちらも引っ掻き返す。
顔の引っ掻き傷がよほど痛むのか、怒り吐く息に霜が混じっている。
こちら側に、狙いを定めさせない様ステップをしながら、飛びかかってくる攻撃を何度かやられているうちに、重い突進をくらってしまい入口付近の家に、奴と一緒に突っ込んでしまい半壊させる事態になってしまった。
ただ、幸か不幸か壁と屋根の一部が俺と奴の上に覆い被さり、動きが止まることになったので膂力と体格の違いを活かし、すぐさま瓦礫を退かすと奴の胴体と頭を両腕で抑え、首筋に自慢の顎で噛み付いてやった。
当然痛みで、叫び暴れ身体を振り回すが強靱な顎でしっかりと噛み続ける。しかし、黙ってやられてやるほど奴も弱くは無く、暴れた際に俺の左腕からの拘束から逃れそのまま腕に噛み付き、凍える息もって腕を壊死させに来た。
流石に、痛みによって顎の力が緩み奴の拘束を解いてしまった。
ただ、決着の攻防にはなったようでふらつきながら逃げ去っていった。
ボスとの戦闘は終わったが、子分達がまだいるため完全に奴の気配が村から離れるのを感じたら、俺も小猿の迎撃に参戦した。
結果的に、多少の怪我人が出たものの村の防衛には成功した。
新米ハンターにオトモのオモチ、あとは意外だがトレジィの活躍により被害を抑えられたらしい。歳は結構なものだから、俊敏には動けないし久しぶりな戦闘だから腕は鈍っていたそうだが、ライトボウガンで屋根の上から固定砲台として牽制し防衛に尽力したそう。
むしろ建物の被害は、俺によるものが殆どだった。ボスとのやり取りで、半壊させた家一棟に小猿がよじ登った屋根を、滑空引っ掻きで吹き飛ばす際に屋根に穴を開けること三棟。
撃退が終わり、皆が歓声を上げ喜び終わった後に村長の元へ各所から被害報告があげられ、俺のやらかしも大々的に皆に伝わることになる。
人的被害がほぼ無いのは、俺が居たからというのは住民の共通認識で責められることはないのだか、俺が家の被害箇所を見つめていたのに気がついたオモチとトレニャーに言われた、『気にするニャ!ドンマイニャ!』がボス猿に付けられた傷より響いた気がした。
傷がある程度癒えたら、復興のため誰よりも尽力しようと改めて思うのであった。
雑いですが、村の防衛戦でした。
先代専属ハンターも、ドスギアノスやドドブランゴを撃退出来るそうなので、怪我で引退とは言えポッケ村って結構防衛戦力ありますよね。