轟き吼えるは人の許にて   作:allen0811

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デコボココンビ!?操竜のトレニャー!

 

 

 

 ドドブランゴ達の襲撃から一週間、なんとか復興の目処が立ったようで各々が動き始めた頃、俺にも依頼が舞い込んで来た。

 

 村長のオババ様の伝で、村の復興ついでに改装改築を行うために資材と作業員を手配したそう。よって、それらを運んでいる商人や同行している職人達に護衛のハンター、彼ら一行を迎えに行って欲しいのだと。

 それじたいは構わないのだが、モンスターの俺が行って良いものなのだろうか?。かなりの問題を抱えたお迎え員な気がする。

 そして、当然なのだが同行者が必要になってくる。当たり前だが、いきなり大柄なモンスターが現れたらパニックになる。それらを回避し、説得するために人語を話せない俺のかわりの説明係に、トレニャーが選ばれることとなった。

 村人は復興で手が離せないし、かといって発言力のある者たちは皆揃って高齢者であるため、俺の同行にはむかない。新米ハンターや、先代ハンターに教官は村の万が一に備える必要があるし、雪山周辺での採取仕事があるため出向けない。そうなればおのずと、トレニャーに白羽の矢が立つのは自明の理であった。

 

 そんなこんなで、俺とトレニャーによる急造コンビが結成されたのであった。

 俺の移動に、トレニャーが着いてこられるよう加工屋の親父が俺の背中に、専用に革製の鞍を装着してくれた。背中を覆うような、クッション性に優れた搭乗部本体を両腕と胴回りをベルトで固定し、背中には搭乗者が振り落とされない用の固定ベルトと、手で掴む様のグリップがついていた。これは有難く、移動に滑空や四足による走行が可能となりだいぶ時間の短縮になる。

 

 そして俺たちトレニャー探検隊(仮名)が、雪山を出立すること四日。雪山であるフラヒヤ山脈の麓を経由し、沼地であるクルプティオス湿地帯を横切り現在は経路であろう、ジォ・テラード湿地帯(旧沼地)のススキの生い茂るエリアで一行を待っていた。

 

「ニャー、まさか一週間近くかけて移動していた沼地まで四日とはニャ。モンスター便は今後使えるかもニャー。」

 などと、トレニャーが俺の背中で寛ぎながらビジネスの事を考えていたが、その事業は失敗するんだよなぁと俺も呑気に地面で寝そべりながら、ダラダラと待っていた。

 ここまで来るのに何もなかった訳では無い。沼地ではイーオスの群れやババコンガ達、ゲリョスにショウグンギザミ等の輩に横切るだけなのに喧嘩を売られた。まぁ、全て蹴散らして肉の部分は俺の腹に収まってもらっている。貴重そうな素材は、トレニャーが現地のメラルー達と交渉し空きの樽を貰い詰め込んで、現在俺の背中に器用に固定してある。

 そんな経緯があり、腹一杯な俺と素材でホクホクなトレニャーはドンドルマを出立したであろう一行を待っていたのだった。

 

 雲に覆われていてわかり辛いが、そろそろ日が傾き夜になろうというところで一行の気配を察知した俺は、ゆっくりと上体を起こし気配のする方へ顔を向ける。トレニャーも、俺の動きで一行が来たのを察知したのか大きな声を上げて、存在を知らせていた。

 

 

 

 -ドンドルマからの商人隊一行-

 

 我々一行は、ポッケ村の村長殿の依頼の元に資材と職人達作業員を集め、護衛のハンターと共に目的地のポッケ村に出立したのが昨晩の事。

 今朝に、ゲネポスに少し襲われはしたがハンター殿が撃退し順調に沼地を進んでいた。そろそろ日が傾き、夜に備えて休む場所を探そうとススキ地帯を歩いていると、前方からアイルーの呼び声が聞こえ顔を向けた。

 先ずいち早く気づいたのは、流石はハンター殿で一行に警戒を促し獲物のランスを構えて臨戦態勢となる。薄暗くて、細部までは確認出来ないが古龍観測所が発行している、モンスター一覧書に轟竜の名で記載のあるティガレックスがいたのだ。

 

 皆が慌てながら、後退しようとしている中声をかけてきたアイルーが急いで近づき待ったをかけてきた。

「待って欲しいニャ!?。我々は、ポッケ村村長から商人隊の迎えを頼まれたのニャ。正式な手紙もあるニャ。」

 

 そう言ったアイルーは、武器を構えていたハンター殿に近づき懐から手紙を渡していた。警戒をしつつも、ハンター殿が手紙を読み内容を確認すると武器を降ろし、手紙をこちらにもまわしてくれた。

 確かに、ポッケ村村長とハンターズギルド職員の連名で正式な書類として、輸送の手伝いとして迎えに寄越した事が書いてある。

 最近、ポッケ村でモンスターが人語を理解した等と噂になってはいたが、どうやらハンターズギルドや古龍観測所などでは正式に通達されていた事らしく、警戒はすれどハンター殿はゆっくりとティガレックスに近づき、意思疎通を測り問題なく出来るので同行してもらおうと言ってきた。

 確かに凶悪な見た目をしている轟竜だが、意思疎通が出来て敵対してこないならこの上ない護衛であるのは間違いない。

 おっかなびっくりではあるが、我々一行も近くに寄って改めて姿を確認するが、背中には搭乗用の鞍が着いており使役されているのがわかる。

 

「さてトレニャー殿。我々はそろそろ野宿の為に適当な場所に移動したいのだが心当たりはあるかな?」

 そうハンターが、トレニャー殿に話しかけるとティガレックスに声をかけ適した場所を聞いている。ティガレックスは、屈んでトレニャーを背中に乗せると小さく唸るとゆっくりと動き始める。「こっちだニャー!」と、トレニャーとティガレックスに促されながら我々一行は後に続き、案内されたのは少し岩肌が削れて屋根になっている場所で、一晩を明かすため野宿の準備をするのであった。

 

 

 

 

 




急造デコボココンビ結成の巻!

当初の予定通り、ティガレックス君にはヒトの為に働いてもらいます。
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