『BR法』。
その文字を見てクラス全員がしんと静まり返る。
「最近は少年犯罪が増えてきています、それにより上のえらい方々が心配しました。このままでは国が駄目になってしまうと。……はい、そこで考えられたのがこのBR法です」
BR法により毎年中学3年生の50クラスが選ばれ、殺し合いをさせられる。殺し合いはそのクラスの生徒が一人になるまで続く……
「みんな、おめでとう。君達はその『プログラム』に選ばれたんだよ」
誠が本当に嬉しそうな笑顔をクラスにふりまく。
普通ならここで抵抗もするものだが、先ほどの芝尼 針生先生を見た生徒達はとてもおとなしくなっていた。
「それじゃ次にルールを説明するね。いやー今年の生徒達はみんなおとなしくて良かった。ちなみにコイツはクズでーす。こんな大人にはならないでね」
そう言うと、ふところから拳銃を取り出して針生先生の方に2~3発の銃を放った。
一番前の席に座っていた西 瀬里奈(女子16番)は絶えられず耳をおさえた。
「今みなさんのいる場所はこんな形の山に囲まれた所です。周りは高圧電流が流れているので逃げる事は考えないでね。この決まった範囲で戦います。制限時間は3日」
誠は黒板に三角形の地図のような物を描き、自分達のいると思われるところに×印をかいた。
「みなさんにはデイバッグが支給されます。そして、その中には地図、食料、そして武器が入っています。武器はランダムなので選べませんよ。女の子でも戦えるよう平等になっている訳です。これでみんなは戦う訳ですね」
『戦う?』冗談もほどほどにしてほしい。
海名 小卯(男子2番)は怒りを通り越してあきれていた。
『このクラスに戦う人なんているはずない』そういう確信があった。
「出席番号順に男女は交互に出発してもらいます。あ、5分置きにね。だからってみんなの事を待って団結しようなんて考えない方がいいよ。もしも3日間以内に最後の一人にならなかったら君達のつけている首輪が爆発するからね」
そこでようやく、生徒の何名かが始めて首元に付いている不気味な銀色の物体に気づく。
「毎日3回、禁止エリアと死んだ人の名前も呼ばれます。禁止エリアっていうのは首輪が自動的に爆発する地域の事をいいます。次第に増えていくからね。この学校もみんなが出発して30分が過ぎたら禁止エリアになっちゃうよ~」
やけに楽しそうな説明の声が癇に障った。
「それじゃ説明はこのぐらいかな? じゃそろそろ始めようか」
すると、教室の前の扉が開いてそこからごついおじさん達がワゴンとともに入って来た。
ワゴンのうえに乗ってる黒い物体がデイバッグなのだろう。
「名前を呼びまーす。呼ばれたら元気良く返事をして下さいね。一番……」
【残り42人】