おきのどくですが、このぼうはのろわれています   作:色々残念

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おとぎ話風ダイジェスト前編

むかしむかし、と言うほど昔ではありませんが、ある程度は昔な十年前、とある村に住む老夫婦の家に幾ばくかのゴールドと共に置かれていた赤子がいました。

 

心無い夫婦であればゴールドだけを受け取り赤子を見捨てたかもしれませんが、そんなことはなく。

 

運良く優しい老夫婦に育てられた赤子は、健康な少年に育ちます。

 

しかし元から高齢であった老夫婦の寿命は少年の成人までは持ちませんでした。

 

天寿を全うした老夫婦の墓に毎日花を供える事が少年の日課です。

 

「ゴールド入れといた袋が無い」

 

そんな少年は今、財布を盗まれて困っていました。

 

 

仕方なく少年は、生活費を稼ごうと薬草を探しに森へ足を踏み入れます。

 

生い茂った葉で日の光が遮られた薄暗い森、しかし其所には人を喰らう魔物が生息していたのでした。

 

そんな場所へ特に腕に覚えが有るわけでもない少年が一人で薬草を摘みに行ったのは無謀でしかありません。

 

少年が手製の編み籠に摘んだ薬草を入れて持ち帰ろうと抱えた瞬間、魔物の群れが現れました。

 

少年へと襲いかかる魔物の群れは植物系の魔物である「マンイーター」

 

赤と黒が入り混じった毒々しい花弁の中央に鋭い歯が生えた口を持ち、触手や足まで生やした肉食花であります。

 

5体のマンイーターに囲まれてしまった少年の全身へとマンイーターの触手が絡み付いて完全に身動きがとれない状態となった少年は、もう逃げる事など出来ません。

 

「マンイーターって何でマンイーターって言うのか知りたいかい?それはね、人を喰っちまうからさ。アッハッハッハ」と現実逃避をしている少年にマンイーター達の大きく開いた口が近付きます。

 

鋭い歯をガッチガッチと音が鳴るほど噛み合わせながら我慢出来ずにダラダラと涎を垂らすマンイーターの口が徐々に近付いてきます。

 

「ザオリクザオリクザオリクザオリクザオリクザオリクザオリクザオリク」

 

命の危機に少年は使えもしない完全蘇生呪文を連続で唱えましたが、当然何も起こりませんでした。

 

それに未だ誰も死んでいないので使えたとしても意味はありません。

 

今にも死にそうな子供は一名おりますが、死んでからでなければMPの無駄ですね。

 

そんな少年の危機的状況に現れたのが、剣を持った青髪の少年です。青髪の少年にマンイーター達一体一体が一太刀で切り伏せられていき、マンイーターの群れは全滅となりました。

 

助けられた少年は青髪の少年にお礼を言います。

 

アバンと名乗った少年よりかは年上の青い髪をした少年は、何故1人で森に入ったのかを少年に聞きました。

 

「家族は死んだからもういないし財布を盗まれたから薬草を売ってゴールドを稼ごうかと思って」と言った少年に「理由があるのは解りましたが魔物が現れる森に入るのは危険過ぎますよ、間に合わなかった可能性もありますからね」とアバンは少年に言います。

 

「それはそうだと思う」と頷く少年に「わかってくれたならいいんです。とりあえず今日は私が一緒にいますので、薬草を沢山集めちゃいましょう。それでしばらく生活ができるようになったら、安全に稼げる方法を一緒に考えませんか」とアバンは言いました。

 

薬草を山盛りにした籠を抱えた少年とアバンは会話をしながら森を歩きます。

 

現れたモンスターはアバンが倒していき、少年はひたすら籠に薬草を入れていった結果ですね。

 

充分な薬草が集まったところで森から出たアバンと少年は薬草を売りにいった後、アバンからの紹介で道具屋で働くことになりました。

 

アバンと別れた少年は、今回は俺は魔物から襲われているところを助けてもらえたけど、毎度毎度都合良く誰かが助けてはくれないんだから自分の身を自分で守れるように強くならなくてはと子供ながらに決心します。

 

そして少年は薬草を売って手に入れたゴールドの一部を使って近所の武器屋で素振りに使えそうな棒を1本購入しました。

 

家の裏で子供にとっては長い棒を何度も振り回して、目に焼き付いたアバンの動きを必死に真似ていましたが再現には程遠い動きですね。

 

小さな手にマメが幾つも出来るまで素振りを続けた少年の疲れきった身体は勝手に地面に座り込んでしまいます。

 

今日はこの辺で終わりにしようと少年は棒を地面に置こうとしましたが、掴んでいた手を開いても棒は何故か手の平にくっついていて離れませんでした。

 

激しく手を振っても全く落ちる気配はありません。

 

手から手に持ち替える事は出来ましたが、手自体からは離れてくれませんでした。

 

「えっ、なにこれこわい」

 

少年が購入した棒は、とてつもなく呪われていたのです。

 

 

解呪するまでは、死んでも離れてくれませんね。

 

 

時は流れに流れて、邪悪なる魔王ハドラーが勇ましき勇者アバンの一太刀によって討ち倒されて世界へ平和が訪れました。

 

実は魔王ハドラーは魔界の神を名乗る大魔王バーンに命を救われて、今も生きておりますが。

 

まあ、今は束の間の平和を楽しむべきでしょう。

 

 

未だに呪われた棒を装備している彼は少年から青年へと育ちました。

 

数年間続けた素振りもかなり様になっており、もはや少年アバンの動きを真似るだけではありません。

 

魔物を相手に実戦の経験もしてレベルアップした青年なりの工夫が光ります。

 

若干棒も光っていますが、それは青年が棒に闘気を纏わせたので起こっている現象であります。

 

高めた闘気は伝説の金属であるオリハルコンすらも破壊しますね。

 

「伸びろッ!」

 

ちなみに今の青年なら棒に纏わせた闘気の刃を伸ばし、並列したマンイーター十体を一度に纏めて横一文字に斬り倒す事も出来るようです。

 

マンイーターの次に現れたのはグリズリーでした。

 

一直線に青年の元に近付いたグリズリーが襲いかかってきますが青年に焦りはありません。

 

くるぶしツルツル病という謎の病気に侵された武闘家に教わった技を応用し、身体の一部や手の延長とまで言える程馴染んだ棒を地に突き刺し放たれた土竜昇破拳ならぬ土竜昇破棒が炸裂します。

 

地面から発生した昇破によってグリズリーが空中に打ち上げられます。

 

その瞬間に闘気の刃を伸ばした棒を振り下ろして宙に浮いたグリズリーを真っ二つに両断した青年でした。

 

一撃で仕留めた猪を担ぎ上げ、手製の籠に薬草を入れて森から去っていく青年はとても強くなっています。

 

マンイーターにはもう負けることはないでしょうね。

 

森から出た青年は勇者アバンと出会います。

 

ヒュンケルという少年を連れたアバンは久しぶりに会った青年に笑顔で話しかけました。

 

「お久しぶりですね。お元気そうでなによりです。貴方は見違えるように強くなりましたね。一目見ればわかります。今私はヒュンケルを育てながら世界を回っているのですよ」とアバンは言います。

 

「そうなのか。さっき仕留めた猪で良ければご馳走するけど、どうかな」と青年は言いました。

 

「それはいいですね」とアバンは笑顔になります。

 

ヒュンケルは無言で頭を下げていました。

 

青年の家で猪を解体してから、食事の準備を始めたアバンはとても機嫌が良さそうです。

 

それと違ってヒュンケルはとても機嫌が悪そうでした。

 

ヒュンケルがアバンに敵意を向けていることに青年は気付いていましたが、アバン本人が気にしていないようなので青年は指摘はしません。

 

アバンお手製の猪肉の料理はとても美味しくて青年は喜びました。

 

ヒュンケルは美味しくても笑顔にならないように必死に顔をしかめながら食べていますね。

 

食事が終わって腹もこなれた頃にアバンが青年に「ヒュンケルと戦ってもらえませんか」と頼んでいました。

 

「たまには私以外の相手と戦うこともヒュンケルには必要ですから」とアバンは言います。

 

「食後の運動程度なら構わない」と答えた青年にアバンは感謝しました。

 

青年の家の裏で、互いに棒を持った青年とヒュンケルが対峙します。

 

青年が持っているのはいつもの呪われた棒で、ヒュンケルはひのきの棒ですね。

 

まずはヒュンケルから青年に飛び掛かります。

 

「大地斬!」とアバン流の攻撃を繰り出したヒュンケルの一撃を青年は棒で受けると緩やかに受け流しました。

 

受け流されたヒュンケルの棒の先端が地面にめり込みます。

 

地面から棒を引き抜き、大地斬が通用しないと判断したヒュンケルは「海波斬!」と速度の速いアバン流の技を繰り出しました。

 

しかしそれも受け流されて隙だらけになったヒュンケルの腹部に青年の棒が叩きつけられます。

 

手加減された一撃でしたがヒュンケルには手痛い一撃でした。

 

その後もしばらくは同じ流れが続き、アバンが止めに入ります。

 

「そこまでですヒュンケル、もう勝負は着きました」とアバンが言いました。

 

ヒュンケルは「まだやれる!」と言っていましたが、アバンが「これ以上は駄目です」と言い聞かせると諦めたようです。

 

それでもギラギラした目で此方を見るヒュンケルに、闘志に火を着けてしまったかなと青年は考えました。

 

それから数日間は青年の家でアバンとヒュンケルは過ごしていましたが、ヒュンケルが毎日青年に戦いを吹っ掛けるようになりましたね。

 

おかげで青年はアバン流の大地斬と海波斬を覚えることができたようです。

 

毎度の如く青年が勝ち、薬草の世話になるヒュンケルをアバンが世話していました。

 

薬草は青年が提供していたようですが、痛め付けた本人から提供される薬草にヒュンケルは複雑な気持ちになったでしょうね。

 

そしてアバンとヒュンケルが立ち去った後、青年は貯めたゴールドを全て持ち、旅支度を整えます。

 

世話になった道具屋の主人に「ありがとうございました」と別れを告げて村を出た青年は歩き出しました。

 

これからは青年が呪いを解く為の旅になります。

 

青年が旅をした先では色々な出来事が起こりましたね。

 

アルキードでは処刑されそうになっていた男性を庇った女性を更に庇って放たれた呪文の炎を連続で放った海波斬で切り裂いてから女性と男性を逃し、大立ち回りをして呪文を放った相手と王様らしき人に偉そうな奴を全員棒で打ち倒して気絶させて青年は逃走します。

 

顔は包帯を巻いて隠していたのでアルキードの人々には青年の正体はバレてはいませんね。

 

ある場所では迫害されていた魔族の少年ラーハルトを連れ出して一緒に旅をしていると、アルキードで助けた男性であるバランに「助けてくれたのは君だろう」と声をかけられます。

 

バランに加えて青年が助けた女性のソアラとしばらく一緒に暮らしたりして、バランとソアラに家族として受け入れられたラーハルトが残ることを決めたので青年とラーハルトは別れることになりました。

 

青年も一緒に暮らしたらどうかとも何回も言われましたが青年は、それを断り旅を続けます。

 

バランとソアラは行方不明になった息子を探しているとのことなので、青年も息子を探すことを手伝うとバランとソアラに約束しました。

 

旅を続けた青年はパプニカで賢者を目指すアポロ、マリン、エイミの3人と出会い、軽く手合わせをして、もう少し鍛えないと賢者にはなれないんじゃないかと助言をして一緒に身体を鍛えたりします。

 

賢者を目指す3人と別れて移動したリンガイアでは魔物と戦っていたリンガイアの将軍であるバウスンの窮地を助け、知り合うことになり家にまで招待されるようになりました。

 

そこでバウスン将軍の息子であるノヴァと出会います。

 

闘気の刃を操る青年に憧れたノヴァは青年に教わって闘気を操る訓練を始めました。

 

まだまだ形にはなっていないようですが将来どうなるかはまだわかりません。

 

しばらく過ごしたリンガイアを離れた青年は放浪していた魔族と出会います。

 

顔面の傷が目立つ魔族は青年が持つ棒を見るなり、血相を変えて「おい!その棒を見せてみろ!」と言ってきました。

 

特に断る理由もないので素直に棒を見せた青年に「これは魔界の暗黒大樹で作られた棒に強力な呪いをかけて強度を極限以上にまで高めているのか!棒ごときがオリハルコン以上の強度を持っているのかこれは!こんな方法があったとはな!邪道も邪道だが使えんこともないか。礼を言うぞ」と魔族は棒を見ながら言います。

 

それからロン・ベルクと名乗った魔族は「礼として何か作ってやろう。これでも鍛冶師でな」と青年に言ってきました。

 

「頑丈なナイフが欲しい」と言った青年に「任せろ、お前の寿命以上に長持ちするナイフを作ってやる。着いてこい」と言ったロン・ベルクの現在の拠点にまで案内されます。

 

それからは金属を打ち、ナイフを作り始めたロン・ベルクの作業を黙って眺める青年の姿がありました。

 

完成したかなり大振りのナイフは鞘が鎧のようになっていて「アムド」の言葉で身体を覆う鎧と化すそうです。

 

鎧のナイフと名付けられたナイフを手渡された青年はロン・ベルクに感謝しました。

 

ロン・ベルクと別れて旅を続けた青年はナイフと棒を交差させて十字を作り、その状態から大量の闘気を放出する技であるグランドクルスを編み出します。

 

それと青年は青年の歳から老化することがなくなりました。

 

とてつもなく呪われた棒を装備している影響のようです。

 

ですので青年はこれからも青年ということになりますね。

 

それから旅先でアバンと再び出会った青年は、ヒュンケルがいないことを指摘しました。

 

それに対して珍しく暗い顔をしたアバンはヒュンケルがいない理由を語ります。

 

それを聞いて「襲いかかったヒュンケルも悪いが、ヒュンケルを抑えきれなかったアバンも悪い」と言った青年にアバンは「いえ、悪いのは私だけです」とアバンは言いました。

 

暗い雰囲気になりそうなところで青年が「アバン流は大地斬と海波斬しかないのかな」と聞きます。

 

それに「いえいえ、最後に一番重要な空裂斬というものがありますよ」とアバンは答えました。

 

「教えてくれないか」と言った青年に「勿論、貴方なら構いませんよ」とアバンは言います。

 

始まった訓練は、目隠ししたままでアバンからの攻撃を受けるというものでした。

 

すぐにそれをものにした青年に「素晴らしい」とアバンは言って青年を褒めます。

 

訓練が終わり、空裂斬を習得した青年はこれでアバンストラッシュが使えるようになりました。

 

アバンに感謝して別れた青年は再び旅に出ます。

 

それから月日は流れに流れて実はバランの息子で本名はディーノであるダイが覇者の冠を受け取ってから次の日、青年はデルムリン島に到着しました。

 

そこで青年は元気な少年であるダイと出会います。

 

旅の話を興味津々に聞いてくるダイに青年は、面白おかしく話を伝えてダイを笑わせていました。

 

そんな日々が続いていたある日デルムリン島にパプニカからやってきた人々が現れます。

 

パプニカの姫であるレオナ姫にダイが馬鹿にされてムッとしていたりもしながらもデルムリン島を案内するダイでしたが、突如として島にはいない魔物が出現しました。

 

同行していた青年があっさりと倒したので被害はそれほどありませんでしたが、今のダイだけでしたらレオナ姫が毒を受けてしまっていたかもしれません。

 

レオナ姫が無事に戻ったところでテムジン司教と賢者バロンが本性を現します。

 

テムジン司教が改造したキラーマシンに乗り込んだバロンが襲いかかってきた瞬間、怒ったダイが額に竜のような紋章を輝かせながら立ち向かいました。

 

竜のような紋章に心当たりがあった青年はダイの戦いを黙って見ています。

 

最終的にはダイの勝利となった戦いでした。

 

気絶したバロンを引きずり出した後にダイの攻撃でも原型を保っていた頑丈なキラーマシンを素材としてもらい受けたいと言った青年に「あんなの欲しいの?別にいいわよ」とレオナ姫は軽く言います。

 

喜んだ青年はレオナ姫に感謝をしました。

 

バランと同じ竜のような紋章を額に宿したダイが、バランの息子だと確信した青年はキメラのつばさを使ってバラン達の元に向かいます。

 

青年からの報告を聞いて直ぐ様デルムリン島に移動したバランとソアラにラーハルトはダイに会いに行きました。

 

突如として現れた父親と名乗るバランと母親を名乗るソアラに戸惑うダイでしたが、2人が嘘を言っているようには見えなかった為に信じてくれたようです。

 

家族が再会した瞬間に居合わせたラーハルトは感動していましたね。

 

それからランカークスに移住していたロン・ベルクを見つけ出してキラーマシンを素材として提供し、ラーハルトの槍とダイの剣を作ってもらうことになりました。

 

竜の騎士の親子が暮らすデルムリン島にアバンがやってきます。

 

島にマホカトールで結界を張ったアバンのおかげでデルムリン島の魔物達は落ち着きを取り戻しました。

 

アバンの弟子であるポップが「アバン先生は凄いだろ!」と自慢気に言います。

 

久しぶりに会ったアバンと挨拶を交わしていた青年にバランが「知り合いか?」と聞いてきたので「昔からの知り合いだよ」と青年は答えました。

 

アバンが初対面のダイに何かを感じ取ったのか「ダイ君、勇者になってみませんか」と話しかけています。

 

それを聞いたダイがバランを見ますが「やりたいなら、やってみるといい」とバランは言いました。

 

アバンによるダイの特訓が始まりましたがバランに手ほどきを受けていたダイは砂漠の砂が水を吸収するような驚異的な速度で剣技を上達させていき、僅か1時間で大地斬を習得します。

 

更に2時間で海波斬まで習得したダイは空裂斬の訓練に入り、見事に空裂斬を会得しました。

 

この結果に「ダイ君は、後は経験を積むだけですね。ひたすら私と戦ってみましょう」と言ってアバンは構えます。

 

始まった勝負は経験の差でアバンが勝ちましたが、ダイに竜の紋章を使われたらアバンに勝ち目はなかったでしょう。

 

そんな戦力が過剰なデルムリン島にハドラーがやってきましたが、息子の前で張り切ったバランに秒殺されてなんとか逃げ帰りました。

 

魔王ハドラーが魔軍司令ハドラーとなり、その上に大魔王がいることが理解できたバラン達はデルムリン島から旅に出ることを決意します。

 

アバンはバランとハドラーの戦いを見て力不足を悟ったのか破邪の洞窟に潜ることを決めたようでした。

 

アバンに着いてきてほしがるポップを宥めたアバンはアバンのしるしをポップとダイに渡すと「ポップ、貴方はダイ君達と行きなさい」と言ってからルーラで飛び去ります。

 

残されたポップは文句を言いながらもダイ達に着いていくようでした。

 

ソアラの警護にラーハルトが残ることになり「留守を任せたぞラーハルト」と言ったバランに「はっ!了解しましたバラン様!」とラーハルトが言います。

 

しばらくデルムリン島に残ることにした青年はラーハルトと手合わせをしながら過ごしました。

 

それからデルムリン島に侵入者がありましたがラーハルトと青年に素早く察知されます。

 

デルムリン島に侵入してきたザボエラはラーハルトの槍と青年の棒から伸びた闘気刃に八つ裂きにされて死亡しました。

 

ザボエラの研究は息子のザムザが受け継ぐことになるでしょう。

 

それからダイ達に合流した青年はヒュンケルと出会うことになりました。

 

久しぶりに出会ったヒュンケルが纏う暗黒の闘気にヒュンケルが敵になっていることに気付いた青年とバランが得物を構えます。

 

「ここは、任せてくれ」と言った青年にバランは剣を収めました。

 

「最初は、お前か!お前にはもう負けんぞ!」と言って鎧の魔剣を構えて「アムド!」とヒュンケルは言います。

 

魔剣と棒が交差して暗黒闘気と光の闘気がぶつかり合いました。

 

ヒュンケルを圧倒する青年の棒が、かつてのように叩き込まれます。

 

鎧を叩き壊しながらヒュンケルの肉体にダメージを与えた棒は、手加減はされておらず、かなりの破壊力を持っていました。

 

一撃で吹き飛ばされたヒュンケルが血を吐きながらも立ち上がります。

 

「ブラッディスクライドォ!」と叫びながらヒュンケルが放った強烈な突き技を、棒を使って巧みに受け流した青年が踏み込んでヒュンケルの脳天に棒を打ち下ろしました。

 

棒が直撃して流石にふらつき、なんとか立っているといった様子のヒュンケルにトドメの一撃を青年が喰らわせようとした瞬間、現れたクロコダインが止めに入ります。

 

「勝負の邪魔をするな!クロコダイン!」と叫ぶヒュンケルに「これを渡しにきた」と言ってクロコダインは貝殻を差し出しました。

 

「聞くんだヒュンケル。お前が聞かなければいけない」とクロコダインは言います。

 

クロコダインが渡した貝殻は魂の貝殻というものでした。

 

それにはヒュンケルの父バルトスの遺言が残されていたようです。

 

全てを聞いたヒュンケルは「俺はどうすればいい」と言って力無く項垂れました。

 

仇だと思っていたアバンが仇ではなくハドラーこそが仇であったと知らされたヒュンケルは意気消沈しています。

 

「間違いに気付いたなら、生きて償うしかないだろう」と言った青年にマァムが同調しました。

 

クロコダインは「生きろヒュンケル。今度は魔王軍ではなく人間としてな」とヒュンケルに言い聞かせます。

 

そんなヒュンケル達を遠目から眺めていたフレイザードはあの戦力には正面から行っても勝てねぇなと冷静に判断して迷わず撤退しました。

 

バランが「見ていた者が撤退したようだ」と言うとポップが「敵か!」と辺りを見回します。

 

それからクロコダインとヒュンケルと別れて行動したダイ達一行はレオナ姫の元に向かいました。

 

レオナ姫と久しぶりに会ったダイは、親しげに話しかけています。そんなダイを見てソアラとの出会いを思い出すバランでした。

 

しかし突如として現れたフレイザードが氷炎結界呪法を発動させてダイ達に襲いかかってきます。

 

大いに力を削がれたダイ達でしたがバランと青年は戦えました。

 

青年はフレイザードの核を空裂斬で狙います。

 

直撃したそれはフレイザードのバランスを打ち消していき、慌てて身体を切り離したフレイザードは氷の半身を火炎を纏う剣を振るったバランに消滅させられました。

 

炎の半身しか残っていないフレイザードは現れたミストバーンに庇われて魔炎気と化した後、鎧に身体を変えます。

 

しかし青年が放ったアバンストラッシュに鎧を完全に破壊されて、魔炎気の欠片となったフレイザードをミストバーンが踏み潰しました。

 

去っていくミストバーンを警戒していたバランと青年は戦いが一先ず終わったことを悟ります。

 

氷炎結界呪法を解除に向かったバランと青年を除き、戦えなくなっていた面々は己の無力を嘆きました。

 

炎魔塔にはバランが、氷魔塔には青年が向かいます。向かった先でバランはクロコダインと遭遇して共に炎魔塔を打ち壊しました。青年が向かった氷魔塔ではヒュンケルとハドラーが壮絶な戦いを繰り広げた結果が残されていましたね。

 

氷魔塔は既に壊された後だったのでハドラーの死体の前で気絶していたヒュンケルを起こす青年でした。

 

ハドラーの死体は現れたミストバーンに回収されてしまいましたが、今はヒュンケルの無事を喜ぶべきでしょう。

 

その後、レオナ姫の前で裁きを受けようとしたヒュンケルを許したレオナ姫に感謝したヒュンケルはダイ達の味方として戦うことになります。

 

クロコダインを受け入れてくれたバダックが共に祝いの酒を飲んでいる姿が片隅で見られました。

 

それからマトリフがポップの師匠となりしごかれているとマァムは別の道を歩むことを決意します。

 

ルーラを覚えたポップに送ってもらったマァムはしばらくの別れをポップに告げました。

 

ダイはバランに竜の騎士の戦い方と竜闘気の扱い方を教わっています。

 

そして格段に実力が向上したダイはロン・ベルクが作成したキラーマシンから作られた剣で、バランが持つオリハルコン製の真魔剛竜剣をへし折るという快挙を成し遂げました。

 

これでしばらくバランは戦線離脱となり、デルムリン島に帰って真魔剛竜剣が回復するのを待つつもりのようです。

 

ダイにもオリハルコン製の武器が必要となると考えたバランは折れた真魔剛竜剣の刀身をダイに渡して「これで剣をロン・ベルクに作ってもらいなさい」と言いました。

 

「それじゃ剣を作るには足りないんじゃないか」と口を出した青年は「覇者の冠を使ってもいいかロモスの王様に聞いてみたらどうかな」と言います。

 

ルーラを覚えたポップと一緒にロモスへ行ったダイは「覇者の冠を使って剣を作っても良いですか」とロモスの王様に聞いてみました。

 

ロモスの王様は「構わんよ、あれはもう勇者ダイのものじゃからな」と快諾します。

 

許可をもらって安心したダイはロン・ベルクの元に向かいました。

 

そこで見せられた真魔剛竜剣の刀身に興奮するロン・ベルクが「俺が作った剣で真魔剛竜剣を折るとはな、良いだろう。これだけのオリハルコンがあれば充分だ。作ってやろう、ダイ、お前だけの剣をな」と言います。

 

ダイの剣が出来上がり、鞘に収まったままの剣が抜かれる時を待っていました。

 

ダイの剣が抜かれる時は、剣に相応しい相手が現れた時だけです。

 

その時が来るのはすぐ近くでしょうね。

 

武闘家になっていたマァムと出会ったポップとダイは久しぶりに楽しんで会話をしました。

 

ロモスでザムザが計画した強者を捕らえるという目的は現れたダイの手によって頓挫します。

 

そしてザムザはダイの剣によって死を迎えそうになったところをハドラーに救われました。

 

ハドラーは腹部から下をダイの剣で切り落とされながらもザムザを抱えて、キメラのつばさで逃げ切ります。

 

ザムザはハドラーに深く忠誠を誓い、ハドラーを超魔生物に改造することを決意しました。

 

ハドラーの体内に黒の核晶が埋め込まれていることに気付いたザムザはそれを取り出して処分します。

 

ザムザによって改造が施されているハドラーは現れたミストバーンに「俺に時間をくれ」と願いました。

 

ハドラーの覚悟を受け取ったミストバーンは「いいだろう」とハドラーに時間を与えます。

 

各国の王達が揃った会場に鬼岩城とミストバーンが攻め込んできました。

 

それにダイ達が立ち向かいます。

 

鬼岩城をダイの剣による大地斬で両断されて呆然としたミストバーンは空の技を覚えたヒュンケルによって追い詰められました。

 

ミストバーンは身に纏う闇の衣を脱ごうとします。

 

それを危うくキルバーンが止めに入ったようでした。

 

飛んでいくミストバーンとキルバーンを追いかけてようとしたポップを「止めとけ」と青年が止めに入ります。

 

「何でだ!」といきり立つポップを「明らかに追ってくれと言っているようなものだ、どう考えても罠だぞ」と言って宥めました。

 

しばらく時間が経過した後に以前とは明らかに違うハドラーが1人で現れます。

 

身構えるダイ達にハドラーが「全員でかかってきても俺は構わんぞ」と言ってきました。

 

ダイが「皆は下がっていてくれ!俺が戦う!」と言って竜闘気を全開にします。

 

ダイの剣で切りかかるダイをハドラーは「それでこそ勇者!」と言いながら右腕で受け止めました。

 

硬質な同等の物体をぶつけ合った時のような音が鳴り響き、ハドラーの右腕からオリハルコン製の覇者の剣が飛び出します。

 

激しい戦いが続き、最終的にはライデインを使ったダイのギガブレイクとハドラーの超魔爆炎覇がぶつかり合って相討ちとなりました。

 

キルバーンとミストバーンが再び現れて全身が焼け焦げた超魔生物のハドラーを回収していきます。

 

倒れたダイを仲間達が助けました。

 

ヒビが入ったダイの剣を見てロン・ベルクは怒りそうだなと思った青年は、意識を失っているダイに「頑張れよ、ダイ」と言います。

 

当然の如くロン・ベルクは非常に怒りました。

 

「同じ材質だからといって相討ちになるようであるなら、使ってる奴の問題になるな」と言ってダイを剣できつくしごくロン・ベルクでしたね。

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