ロン・ベルクによる剣の稽古とダイの剣の修復が完了したようです。
その後、ハドラー親衛騎団を名乗るポーンのヒムというオリハルコン製の身体を持つ敵がダイ達の前に現れました。
「今日は顔合わせ程度だが、次は違うぞ」と言ったヒムはダイ達の顔を覚えてから帰って行きます。
オリハルコン製の敵が現れたことをマトリフに伝えたポップはマトリフから新たな魔法を教わることになりました。
同等の魔力を込めたメラとヒャドを組み合わせて作り上げた光弾を放つメドローアという魔法です。
メドローアであれば直撃したなら相手がオリハルコンであろうと破壊できるでしょう。
しかし相手が魔法を反射するアイテムや魔法を跳ね返す魔法であるマホカンタを使ってきたならメドローアは跳ね返ってくるので要注意ですね。
ダイ達の各々が腕を磨いている中で青年はメドローアと似た作用を闘気で再現できないか試行錯誤しています。
ヒュンケルに暗黒闘気の扱い方を聞いて身につけた青年が行ったのは、炎を宿す暗黒闘気である魔炎気と凍気を宿す光の闘気である聖氷気を組み合わせることでした。
結果としてそれは成功して完成した技は聖魔闘刃と名付けられます。
青年が装備しているとてつもなく呪われた棒から伸びた聖と魔が混じり合う光輝く闘気刃は、あらゆるものを切り裂く刃となりました。
ダイ達全員がレベルアップして新技を身につけた者もおり、ハドラー親衛騎団が現れたというサババに向かうことになります。
現れたノヴァが久しぶりに会った青年に「僕は強くなりましたよ」と誇らしげに言うという場面も挟みながら、ノヴァと青年が知り合いだった為に特に一悶着あることもなく、ノヴァのルーラで共にサババに向かうことになったダイ達一行はハドラー親衛騎団と対峙します。
戦いが始まり、幼い頃から闘気を扱う訓練をしていたノヴァが強くなっていてハドラー親衛騎団とも危うげなく戦えていました。
ハドラー親衛騎団のナイトのシグマが持つ魔法を反射するシャハルの鏡をポップがメドローアを放つ為にはどうにかしなければいけません。
ラーハルトとの戦いの経験があるからか、ナイトのシグマに速度で着いていけている青年はシグマの腕を棒から伸びる凝縮された光の闘気で作られた刃で切り落とし、落ちた腕からシャハルの鏡を奪い取りました。
更にヒムがヒュンケルに両腕を両断されるという事態にハドラー親衛騎団のクイーンであるアルビナスが全員に集合を命じます。
その瞬間にポップのメドローアが炸裂しました。
メドローアが触れたところは跡形も残ってはいないところに威力の程が伺えますね。
しかしハドラー親衛騎団は全員生き残っていました。
メドローアが放たれた瞬間にハドラー親衛騎団のルークであるブロックがその巨体を活かして倒れ込んで全員を庇ったのです。
ブロックの背中はメドローアで大きく抉られて戦闘ができる状態ではありません。
「ここは我々の敗北でしょう」と言って全員を連れて引いていくアルビナスは、とても冷静でした。
ハドラーの立体映像が映し出され「今現在立っている者だけが戦う資格がある者達だ、死の大地に来るがいい。そこで相手をしよう」と言ってから映像は消えます。
キルバーンがデルムリン島に現れましたがバランとラーハルトによって倒されました。
ピロロという名の本当のキルバーンも一緒に倒されて、人形の頭部に仕込まれていた黒の核晶もバランによって処分されます。
ザムザから大魔王によって体内に黒の核晶を埋め込まれていたことを聞かされたハドラーは、黒の核晶を抜き取ってくれたザムザに深く感謝をして、大魔王への激しい怒りをその身に秘めました。
ソアラをラーハルトに任せてデルムリン島から出発し、ダイ達と合流したバランは見違えるように腕を上げた面々に感心します。
死の大地に向かったダイ達一行にノヴァを加えた面々は待ち構えていたハドラー親衛騎団に「ハドラー様がお待ちだ、勇者ダイと竜の騎士バランは先に行くがいい」とダイとバランの先行を促されました。
残った面々とハドラー親衛騎団が激突します。シグマが「シャハルの鏡を返してもらうぞ」と青年に襲いかかってきましたが、青年は余裕でシグマの足を切り落として完全に機動力を奪いました。
動きが鈍ったシグマの核を狙って空裂斬を放つ青年に手足を露にして本気の戦闘体勢となったアルビナスが割って入り、シグマを庇います。
青年に向かって放たれたアルビナスのサウザンド・ボールをアバンストラッシュで切り裂いた青年はアルビナスに接近し、猛虎破砕拳ならぬ猛虎破砕棒を繰り出してアルビナスに命中させました。
猛虎破砕棒の破壊力に背中に猛虎の様な傷痕を残したかと思えば全身がひび割れたアルビナスは倒れ込みます。
完全に戦闘不能になり死を間近に迎えたアルビナスを残してシグマに向き直った青年は空裂斬を放ちました。
シグマの核を貫いた空裂斬に「ハドラー様、申し訳ありません」と言葉を残してシグマは消え去ります。
そしてハドラー親衛騎団のビショップであるフェンブレンはノヴァのノーザングランブレードに敗れ去りました。
ブロックはクロコダインと力比べをしていましたが、更に腕力に磨きをかけたクロコダインにオリハルコンの身体を破壊されていますね。
ヒムはヒュンケルと戦っていますが、腕を上げたヒュンケルには敵わない様子で、また腕を切り落とされていました。
ポップとマァムはアルビナスの相手をしていましたが、青年がアルビナスを倒してしまったので今は全員の戦況を冷静に見ているところのようです。
その頃ハドラーは竜の騎士の親子を相手に激戦を繰り広げていました。
覇者の剣を振るうハドラーと切り結ぶバランとダイは竜魔人に匹敵する超魔生物であるハドラーと渡り合っています。
一瞬の隙を突いたバランのギガブレイクがハドラーの首筋に叩き込まれますが、魔界のマグマの血液を持つキルバーンの人形を切っていた真魔剛竜剣は切れ味を鈍らせていて、ハドラーの首が飛ぶことはありませんでした。
そのことに動揺したバランの隙を今度はハドラーが突き、ヘルズクローをバランに突き刺そうとしますがバランを庇ったダイの腹部にそれは突き刺さります。
怪我を負ったダイにラリホーマを使い眠らせたバランは竜魔人となることを決意しました。
竜魔人となったバランは超魔生物のハドラーを圧倒します。
右腕をへし折られたハドラーは左腕で折られた右腕を持ち、覇者の剣をなんとか構えますがバランの殴打が幾度も叩き込まれました。
バランとハドラーの戦いを見ていた大魔王はハドラーの敗北を悟り、ハドラーの体内に仕込んでいた黒の核晶を起爆させようとしますが、ハドラーが全く起爆しません。
既にハドラーの体内に黒の核晶は存在しないからです。
仕方なく戦いの行方を眺めることにした大魔王は、この戦いでハドラーが生き残っていたら処分しようと決めました。
完全にバランに敗北したハドラーを救いにきたザムザは、ハドラーを抱えるとキメラのつばさで移動しました。
移動したザムザは「異空間に送って処分していた黒の核晶が起爆しました」とハドラーに報告します。
報告を聞いたハドラーは「俺ごとバランとダイを始末するつもりだったか大魔王!」と激怒しました。
これからどうするつもりかを聞くザムザに「俺はもうただのハドラーだ、大魔王の部下ではない!大魔王と戦うつもりだ!ザムザ、お前は好きにしろ、俺に付き合う必要はない」とハドラーは言います。
折れた腕の修復が終わったハドラーは大魔王の元に向かうことを決意しました。
ザムザは「貴方がいたから、俺は今も生きているんですよ。最後まで付き合いますよハドラー様」と言ってハドラーに着いていきます。
一方その頃、大魔王は竜魔人となったバランと戦っていました。
大魔王が振るう光魔の杖から伸びる魔力の刃に真魔剛竜剣を触れさせないように気をつけながら、剣を操る竜魔人バランは大魔王が思いもよらないような動きで戦います。
「惜しいな」と言って光魔の杖から魔力刃を納めた大魔王がバランに聞きました。
「余の部下とならんか」とバランを勧誘し始めた大魔王は本気です。
バランは「断る!貴様の部下にはならん!」と断りますが大魔王は「何故断る、お前は何の為に戦うのだバラン。妻と息子の為であるなら、余の部下となればその者達に永久に近い安息を与えてもよい。余を倒したとしても人間はいずれお前を疎ましく思うぞ」と勧誘を続けました。
「確かに人々は私を疎ましく思うかもしれない。だが全ての人間がそうでないことを私は知っている。人間による死を覚悟していた私を救ったのも人間だからだ。例え人間以外の種族であろうとも手を取り合える人間がいたからこそ、私は人の為に戦える。妻と息子が生きるこの世界を守る為に戦えるのだ!」と力強く言い切るバランに「残念だぞ、バランよ。お前の力はとても惜しかった。だが仕方あるまい」と言った大魔王は再び戦闘体勢に戻ります。
ラリホーマから目覚めたダイが目にしたのは竜魔人バランと大魔王の苛烈な戦いでした。
大魔王が光魔の杖からカラミティウォールを繰り出します。
起きたダイに気付いたバランが「剣を構えて全身から竜闘気を放て、ダイ」と言いました。
極めて闘気に近いという性質を持つカラミティウォールを同様の方法で受け流した竜の騎士の親子は大魔王に立ち向かいます。
竜の騎士の親子を相手に激しい戦いを繰り広げていた大魔王の元に青年達も集いました。
ミストバーンを呼び出して青年達の相手をさせる大魔王にはまだ余裕があります。
それは、大魔王にはまだ真の姿が残っているからでしょうね。
しかし大魔王の余裕も消え失せる自体が起こりました。
青年が放った聖魔闘刃でミストバーンが身体を八つ裂きにされてしまったからです。
大魔王は凍れる時間の秘法というものを使い、自身の肉体を老いと魔力に満ちた肉体と若さに満ち溢れた肉体に分けて、若い肉体の時間を凍らせることで永遠に近い寿命を保っていました。
凍れる時間の秘法を使った身体は大抵の攻撃は受け付けません。
しかし何事にも例外はあり、マトリフが作り出したメドローアと青年が編み出した聖魔闘刃は凍れる時間の秘法を使った状態の相手にも効果があります。
ミストバーンは大魔王の若い肉体に憑依するような形で存在している暗黒闘気の集合体といった存在であるのですが、聖魔闘刃で八つ裂きにされた上で呆然としていたところを弱点となる光の闘気による空裂斬を直撃されて消滅しました。
そしてミストバーンの八つ裂きにされた身体をポップがメドローアで完全に消し去ります。
これで大魔王が真の身体を取り戻すことは一生ありません。
流石に焦った大魔王が連続でイオナズン級のイオラを連発しますが、竜闘気を纏うオリハルコンの刃でそれを弾いていく竜の騎士の親子と、シグマから奪い取ったシャハルの鏡で反射させる青年に全て防がれてしまいます。
更にはハドラーとザムザまでも登場して、完全に追い詰められた大魔王は鬼眼の力を解放して怪物にその身を変えました。
姿形は鬼岩城に似ていますが力は段違いです。
ダイ達を圧倒する大魔王に恐れず立ち向かう青年は聖魔闘刃で巨大な怪物の腕を切り落としました。
「貴様さえいなければ!」と怪物と化した大魔王は青年を狙いますが、青年は全盛期のブロキーナ以上の動きで容易く躱していきます。
そんな最中随分と遅れた援軍が到着しました。勇者アバンに大魔導師マトリフとロン・ベルクの3人です。
アバンが放ったアバンストラッシュクロスで足に深い傷を負った大魔王は体勢を崩しました。
その瞬間を狙ってマトリフとポップによるメドローアが放たれて怪物と化した大魔王の両足が半ばから消滅します。
両足と片腕を失った大魔王に飛び上がったノヴァの最高に闘気を高めたノーザングランブレードが炸裂し、腹部の弱点を腕で庇った大魔王の腕に深い裂傷を刻みました。
それでもノヴァに腕を振るおうとする大魔王にヒュンケルと青年のグランドクルスが同時に放たれて、大魔王は動きを止められましたね。
今度はマァムが猛虎破砕拳を連発で大魔王の腕に叩き込んで腕を粉砕します。
次はロン・ベルクがキラーマシンを素材として使い、青年のとてつもなく呪われた棒も参考にして作り上げた星皇剣で放つ星皇十字剣が大魔王の弱点である腹部の眼に放たれました。
しかしそれは頑丈な瞼を破壊しただけに終わります。技を放っても壊れていない星皇剣とロン・ベルクの両腕が進歩を感じさせますね。
次に飛び込んだのがハドラーでした。
腹部の眼を狙って放たれた超魔爆炎覇が命中して大きな傷をつけます。
絶叫を上げる大魔王に「俺を舐めるな!大魔王!」と勇ましく言うハドラーはとても以前バランに秒殺されたとは思えません。
最後は竜の騎士の親子が共にギカデインを剣に纏い、バランはギガブレイク、ダイはギガストラッシュの構えになりました。
そして大魔王に剣を叩き込みます。
頭部から両断されていく怪物と化した大魔王の身体は真っ二つとなりました。
これで大魔王は完全に敗北となり、息絶えることになります。
戦いは終わりとなり、残ったハドラーにも世界をどうこうしようという気はもう無さそうですね。
一緒にデルムリン島に来ないかとダイに誘われて戸惑うハドラーに「こういう子なのだ」と笑いかけるバランでした。
ダイの誘いを断ったハドラーは魔界に戻るつもりのようですね。
ザムザも一緒に着いていくみたいです。
バランも一度魔界には向かった方が良さそうだと考えていますね。
大魔王を倒した一行は大魔王の居城に存在する黒の核晶をザムザの手で処分してから帰還しました。
大魔王を倒したことを各国合同で盛大に祝われたダイ達一行は、全員無事に帰ってこれたことを喜びます。
それからデルムリン島に戻ったダイはしばらく家族と一緒に過ごしましたが、バランが魔界に行くことになりました。
ソアラの守りはダイに任せて今度はラーハルトを連れて行くようです。
どうやらクロコダインもバランに着いていくようでした。
そして青年も魔界に一緒に行くつもりのようですが、魔界で呪いを解く方法を探すついでにバランの手伝いをしようと思ったみたいでしたね。
魔界に到着したバラン達は荒れ果てた世界を回ります。
道中でクロコダインから渡された獣王の笛を吹いた青年がしんりゅうを呼び出して戦いとなり、勝利した青年がしんりゅうを手懐けたりもしました。
しんりゅうの背に乗る青年を空戦騎、クロコダインを海戦騎、ラーハルトを陸戦騎とすれば竜騎衆が完成しましたが、バランにはそんなつもりはなさそうですね。
大魔王を失った魔界では冥竜王ヴェルザー1強となっていたようですが、ハドラーが現れてからはまた勢力図が変わったみたいです。
ハドラーは魔界を纏めて地上に手出しをさせないようにするつもりのようでした。
地上を手にしたいヴェルザーとは敵対することになりますね。
ヴェルザーは現在封印されているようですが、その封印を解こうと考える部下もヴェルザーにはいるようです。
バラン達はそのヴェルザーの部下達を倒すことに決めました。
ハドラー達と共闘することになりながらも目的を達成したバラン達は、魔界をハドラー達に任せてデルムリン島に帰ることにしたようです。
結局魔界でも呪いを解く方法を見つけられなかった青年はデルムリン島で1人空を眺めていました。
そんな青年の元に空から光輝く何かが落ちてきます。
それはありとあらゆる願いを叶える神の涙という伝説のアイテムでありました。
ちょうど青年の掌に収まった小さな小さな神の涙は、青年の願いを待つかのように輝きを放ちます。
青年は願いました。
「天界と魔界も含めて全ての世界の皆が、自分以外の誰かにも優しくなれますように」
青年の願いを叶えた小さな小さな神の涙は消滅します。
そして全ての世界は少しだけ変わりました。
そんな世界で今日も青年は生きていきます。
呪いはやっぱり解けないままで、とてつもなく呪われた棒は手から離れてくれません。
それでも青年は今日も明日も元気に生きていきます。
この世界が青年の生きる世界だからですね。
青年の持っている棒の呪いが解ける日が来るのかはわかりません。
神の涙であるゴメちゃんのおかげであっさりと解けるかもしれませんし、永遠に解けない可能性もあります。
これからの青年がどうなるかはわかりませんね。
まあ、呪いが解けても青年は棒を手離す気はないようなので、あまり変わらないかもしれません。
長年手にしていたからか、とてつもなく呪われた棒には愛着があるようですね。
だから青年はこれからも大事に棒を持って生きていきます。
誰に何を言われようがそれはきっと変わらないでしょう。