金剛杖物語~青髪の海美の章~   作:仲村大輝

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はなわ作詞作曲 埼玉県のうた
森川正太、トランザム作詞・森川正太作曲 グヤグヤの歌
を埼玉県歌にする会


第十三話 伊勢崎市長戦

次の日。

伊勢崎でモノたちが拠点としている建物がある。

人間が政治を行った場所を乗っ取った訳で、本当の城ではない。

伊勢崎の城は、宅地開発により、武家門や時鐘楼程度しか残っていなかったのだ。

だから、その武家門や時鐘楼は移築した。

和式な門、レンガでできた灯台のようにそびえる塔、そして、ガラス張りの建物。

この一見カオスな建物群がある場所が、今後、伊勢崎市長が指揮をとる場所になるはずである。

議事堂であった場所の椅子机が全て取り除かれ、一番奥が一段高くなり、二つのモノが従者を連れている。

二つのモノは阿修羅と餓鬼のハーフと地獄の純血種である。

ちなみに、この二つ変装しているのでとても美形な顔体格をしている。

片っぽは子ども、片っぽは大人のふりをしている。

議場には、その二つのモノより偉そうなのがいる。

髪が白くなってる鬼が本になにか書いている。

周りにお付きの鬼が墨をすったり、紙を準備したりしている。

どうも選挙管理人らしい。いや、人でなく選挙管理鬼か…

子どものモノの周りにはぴっちり和装をした親衛隊みたいなのが7人ぐらい後ろにいる。

そして、大人の方には見覚えのある鬼がいる。

トレジャーハンターのあの鬼だ。

地蔵菩薩が現れた直後、あっという間に猪カシラ組の力がなくなったため、敵討ちのため、海美が向かったとされた伊勢崎にやってきたのだ。

鬼自身は、海美もここに現れると思っていたのだが、残念ながら橋の真上で爆殺されてしまったらしいのだ。

この場には、それこそ資金作りのために用心棒としてやってきたのだ。

議場には、モノどもがわんさかと集まっている。

「…あの親衛隊みたいなのはなんだ?」

「あれは、最近現れたモノどもらしい。あの槍で団結しているんだ。」

「あの鬼は?」

「大きな鬼だなぁ。あの親衛隊と戦ったらどっちが強いだろう?」

「親衛隊は数がおおいからな。」

「しかし、あの鬼の棍棒も強そうではないか。」

ワイワイガヤガヤ

「静粛に!みんな静かにしろ!」

白い鬼が大声を出す。

見ているモノどもも阿修羅は武器をもっているが、完全に気を抜いている。

モノどもも投票したい方に大体集まっているようだった。

しかし、大体一対一ぐらい分かれ方だった。

一番後ろにはカメラマンなど、新聞記者がいる。

人間もいれば阿修羅、餓鬼もカメラを構えている。

まぁ、人間はモノにこき使われているんだろうが…

大きな声を出されて、モノどもは白い鬼を見た。

「おほん。では、いまより選挙を始める。規約に則り被選挙人は選挙の印を。」

そう言われると二つのモノは腕をめくり、マークを見せる。

「なるほど、たしかにマークが現れているな。そして、三人目はどうなった?時間までに辿り着けなかったということで…」

鬼はちょっと残念そうな顔をしている。

出来ればあの親子は自分で殺したかった。

 

「異議あり。」

議場に大声が響く。

「女の声?」

ドン!ドンドンドンドンドンドンドン…

「悪いな…明らかな不正が見逃せず、地獄から舞い戻ってきて…」

そう男の声が響くと、床に大穴が空き、穴からなにか飛び出した。

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