そういうわけで、この話の読了後一週間以内に前話の感想を提出してください(嘘)
もちろん、評価も読了後一日以内にね(嘘)
「完未、今回の数学の小テストはあまりよくなかったな」
「はい、先生・・・あまり力が振るえませんでした」
完未は職員室に呼び出されていた。
「それで聞きたいんだが・・・どうして数学の宿題は満点なんだ?」
ちなみに、参京院教育学園の宿題はテキストだ。プリントではない。
「先生、本番が駄目でも練習はいいって例はたくさんあるじゃないですか」
「えっ、あっ、うん?まあ、そうかもな・・・?
それに、答えの本はちゃんとお前らに隠してあるし・・・。
確認しても、減ってないし・・・じゃあ、大丈夫だな」
そういうわけで、完未は無罪放免で帰された。
それでも、担任は違和感を抱き続けた。
確かに小テストもよくないとはいえ公式をもとに努力していた痕がある。
ぶっちゃけいうと、数学は以前よりすごくよくなっている。以前は3点で、今は28点だ。
だが、宿題の方が圧倒的にいいのだ。ちゃんと式もびっしり書いてある。
これはいったいどういうことなのか、彼にはわからなかった。
そこで、彼は完未の祖父に電話をかけた。
「蜜柑殿、あなたの一族は答えの本を見ずにカンニングする技術は保有していますか?」
『そんなものがあったら、とっくに儂が使ってたわい。
懐かしいのう・・・当時は教師どもを脅迫して答えを得てたわ。
じゃが、孫はそれを得たということじゃろか?』
「ええ、それも実力をちゃんと上げるカンニング法を」
『・・・なんて?』
「実力をちゃんと上げるカンニング法です」
『それ、カンニングというんか?』
「宿題がいつも満点ですからね。宿題にだってカンニングの概念はありますよ」
『ふむ・・・そんなもんは知らんが、少々気を付ける必要があるのう。
お前さんの"忠犬"を密偵として出した方がよかろう』
蜜柑家のネットワークは既に葉月のことすら捉えていたようだ。
「・・・わかりました」
電話を切ると、何も言ってないのに葉月が参上した。
「今回は密偵を頼むぞ。原始時代には戻さなくていいぞ。
というか、破壊行為と戦闘行為は駄目だぞ」
「わかりました!」
目をキラキラと輝かせて、彼女はふっと消えた。
それから葉月は色々と証拠を集めようとした。
主に完未を体育館裏に引きずり込んで殴ったり蹴ったりして。
これは彼女にとっては戦闘行為ではなく調査行為だ。
「むう、証拠が集まらないなあ。自白こそ最大の証拠なのに」
「し、しどい・・・」
ボコボコにした完未を放っておいて、彼女は彼の家に向かった。
家の扉を吹き飛ばし、中に押し入った。最初からこうすればよかった。
だが、カンニングの証拠はまったくといっていいほどなかった。
「・・・というか、どうしてキュゥべえそっくりのぬいぐるみがあるんだか」
それを無視して証拠を探し続けたが、結局見つからなかった。
仕方ないので、今日は帰ることにした。
数十分後、完未が体を引きずって帰ってきた。
「・・・キュゥべえ、大丈夫かい?」
「ああ、ぬいぐるみのふりをしたからね。
・・・というか、酷い怪我じゃないか⁉
今すぐ処置をするから、じっとしていてくれ」
葉月は見落としていたのだ。
ペーパーだけがカンニングではないということを。
だが、どうしてキュゥべえが完未の家にいるのだろうか?
これにはとくに深くもない事情があるのだ。
言っておきますが、今回の話の感想の提出も読了後一週間以内ですよ?(嘘)
どうして免除されると思ったんですか?ダブルだけどよろしくね(嘘)