八一くんと銀子ちゃんは人生を指し直すそうです 作:まっさん171230
投稿日の昼の段階で400回以上読んでくださったのは驚きました。初心者ながら精一杯頑張っていくのでよろしくお願いします。
2話の投稿が遅れたことは申し訳ありません。学校の課題に追われるゴールデンウィークだったので執筆に使える時間があまり取れませんでした。これからもマイペースで書いていくので待っていただければ幸いです。
そして迎えた大会当日
俺はお父さんに連れられて会場に来ていた。今日俺が出場するのは地方紙に決勝戦の棋譜が掲載されるなかなかに大きな大会だ。そんな大会に俺はでAランク戦に参加する。1つ誤算があるとすればお父さんもAランク戦に参加することだ。今の俺の棋力ではお父さんに確実に勝てるとは言い切れない。もし決勝に進出できなくては銀子に俺の存在を伝えられない。
この大会は地方紙に載るAランク戦の他にも小学生以下限定のBランク戦や決勝の審判を務めるプロ棋士(今回なら歩夢)との指導対局であるCランクがある。
当然そんな大会に幼稚園児ながらAランクに出場する俺は周囲から注目と思っていたがそんなことはなかった。今回の大会には俺より年が1つ下の女の子が出場していたのだ。
俺はお父さんと共に対局相手の決定を待った。
運がいいことに俺とお父さんは決勝まで対局をすることがなかった。これならしっかりと決勝に進出出来ると思い銀子に俺の存在を伝えるためにもしっかりと1局1局を大切にしようと思い俺は1回戦に臨むのだった。
結果はもちろん勝利相手は俺が幼稚園児だとなめてかかって無理攻めを繰り返した結果そのまま攻め切れずに自滅していった。
続く2回戦3回戦も少しヒヤッとした場面はあったもののしっかりと勝利することができた。
そして準決勝俺もお父さんもしっかりとここまで進んでいた俺の対戦相手はどうやらアマ初段らしい。だが毎日のようにアマ二段のお父さんと指していた俺にとってはまだまだ優しいものだここで俺はお父さん相手に一番勝率の高いゴキゲン中飛車を使って前世の俺の研究手を駆使しながらしっかりと勝利した。
この大会で優勝候補だった相手を破ったことで周りは俺のことを天才幼稚園児だと騒いでいたがそんな騒ぎも直ぐにおさまった。隣で更なる大盤狂わせが起きたのだ。
この大会で最も優勝に近いと言われたお父さんが敗れたのだ。しかも相手はこの大会で最年少の少女「九空 金華」に。
勝利した「九空 金華」の方を見て俺は彼女が銀子なのだと確信した。彼女の顔が発熱したように赤くなっており、目は綺麗な青色になっていたのだ。
決勝で俺は相掛かりを指そうと思っていたが予定がかわった。俺がいや俺たちが決勝で指すのは前世の最後の対局 新幹線の中で指していたあの対局の決着を着けようと思った。
決勝では相手も俺の1手目の意味を理解したのだろう。
新幹線の中で指していた対局が盤面にすごい勢いで作りあげられていく。
そもそもこの立ち上がりは前世でも俺が銀子と指す時にしか使ってない世の中に全く浸透してない1手だ。そんな手を打ってくる幼稚園児を銀子なら確実に俺だと理解してくれるだろう。
前世で俺の最後の1手であった71手目の5三銀を打ってから金華の雰囲気がガラリと変わった。彼女は発熱をし目の色も青くなっている。集中したらこうなるのは前世の銀子と全く同じだ。
そこからは1手1手に時間をかけ、慎重に進めていった。
お互いに前世でお互いが打った手を記憶しているのでどこにどんな好手を打ってもしっかりとそれに対処してくる。勝負を決めようと新しい手を考えるが100万を越える銀子との対局で使ってない好手を思い付くほどの読みの能力は今の俺にはない。
それは金華も同じようで決め手がお互いに打てずにいた。
銀子との対局を思い出してもダメならと俺は今までに打った人たちとの対局を思い出す。そしてこの状況を解消する1手を見つけ出した。それは俺の初めての防衛戦の時の打ち歩詰、千日手だ。
それから50手ほどたっただろうか?俺は盤面に集中していたため覚えていないがいきなり観客たちやスタッフが騒ぎ始めた。ついに勝負が終わったのだ。今回は引き分けという形に。
本来ならば指し直すが幼稚園児の俺たちにそんな体力が無いのがわかっているのか、スタッフたちは俺たちを別室に案内し今回の大会の優勝はどうするなどと話始めた。
俺たちは別室で八一と銀子として今後のことについて話し合った。2人きりになったとたんいきなり抱きついてきたのには驚いたけど今はこの幸せを噛み締める最愛の人と再開できた現実を。
我々のアイドル銀子ちゃんのこの世界の姿登場です。
1度どこかのタイミングで前世とこれまでの期間で起きた出来事などの補足も含めてキャラ紹介を入れようと思います。