色々な没集   作:超人類DX

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止め打ちしちまえということて、嘘予告として出す。

チラ裏に即引っ越し。


最後の嘘予告

 ほぼ封じられてきたとはいえ、300年程生きたユエにとってドライグはまさに『大人』だった。

 精神がまだ幼いからこそ、ユエはドライグが大人に見えたし実質ドライグは何千年以上も生きてきたのだからその認識は間違いではない。

 

 

「check……!」

 

『Exceed charge』

 

 

 散々大人に裏切られてきたユエが何故その大人と認識するドライグを信用しているのか。

 それは、ドライグと共に行動する者達がドライグを信用しているからだ。

 特に、ドライグの宿主であったマコトが……。

 

 

「ハァッ……! ――――ディィヤァァァァッ!!!!」

 

 

 文字通り生まれた時からの異心同体。

 過ごした年月は考えるまでもなく向こうが上。

 

 

「くっ……! やっぱりまだ反動がキツいな……! けどこっちは片付いた! マコト!!」

 

「任せろ! 龍拳・爆撃!!!」

 

 

 そして何よりマコト自身もドライグを慕っていて、慕っているからこそユエに対してドライグ絡みになると敵意を剥き出しにする。

 

 

「っし!」

 

「流石だねマコト。

ドライグと分かれてもやっぱりマコトはマコトだよ」

 

 

 恐らくマコトはドライグが自分に取られると思っているからなのだろう。

 ……まあ、確かにその考えはある意味当たっているのであまり否定はしないが、別に奪い取ろうとは思っていない。

 

 異界の龍帝に助けられた恩に報いる為もあるけど、ドライグは口こそ悪いしちょっと偉そうな言い方だけど優しいのだ。

 碌でもない大人にしか会わなかったユエにとっては、初めての頼りにできる大人だからというのも大きいのだ。

 

 

「蜥蜴を操ってた植物の親玉を粉砕してやったぜ」

 

「これでここら辺も落ち着く筈だよ」

 

「……………。なぁマコト? やはりお前の中に戻っても良いか?」

 

「え? ど、どうしたんだよドライグ?」

 

「いやその……あくまでも俺の勝手な認識でしかないのだが、俺無しで戦えているお前を見ていると、俺って最早要らないのかなー……って」

 

「ば、バカ言ってんじゃねーよ!? オレはドライグ無しじゃダメなんだっての!」

 

「そうかぁ? うーむ……」

 

 

 だからユエは下手な人間よりも人間臭いドライグに好意を持ったのだ。

 

 

 以下最終嘘予告

 

 

 そんなこんなで凸凹チームとなったハジメ達は、何だかんだと迷宮攻略にのめり込む形で様々な冒険をしていく。

 ドライグにおんぶをせがむユエからドライグを守ろうと番犬になるマコトを愛子と一緒になって宥めたり。

 

 頭の中で考えていたルシファーズ・ハンマーの反動に耐えうる強化スーツを完成させたり。

 

 未来視とやらで未来を見た兎人族の少女と出会したりと……色々な経験と修羅場を経てハジメ達は強くなっていくのだ。

 

 

「皆は下がっててくれ。この魔人族は僕が倒す……!」

 

『complete』

 

 

 その結果、ハジメの錬成技術はおかしな方向へと吹き飛び。

 その結果、魔人族に苦戦していたクラスメート達との偶然なる再会の現場にて存分に発揮することになる。

 

 

「な、なんだよあの姿……?」

 

「腰のあれはガラケーなのか?」

 

「ハジメ君……ハジメくん……! ハジメくぅぅぅん!?!!」

 

「ま、まずいわ! 香織が発作を起こしてしまったわ!」

 

 

 別に助ける理由は無いが、せっかくだから先日やっと完成させた『安定性と拡張性をとことん突き詰めた強化スーツ』の実験台になって貰おうと、ヤバイ目をしながら暴れている白崎香織をクラスの者達か抑えているのを気にせず、ハジメは言われた通り下がって見ているマコト達を背に赤い閃光から銀の加速者へと変化する。

 

 

『Start up』

 

「っ!? き、消え――なっ!?」

 

 

 腕に装着したリスト型ウォッチを操作し、加速モードへと移行したハジメは魔人族とその取り巻き達の目では決して追えぬ速度で移動し、次々と赤いマーカーをセットしていくと、クリムゾン・スマッシュと命名した一撃を一斉に叩き込み、僅か6秒で殲滅させた。

 

 そして強化スーツに身を包んだハジメの姿が再び現れた時……。

 

 

『3……2……1……Time out』

 

 

 銀の加速者の姿は通常の強化スーツへと戻る、

 

 

『Reformation』

 

 

 そしてこれは――心身共に更なる進化を果たし、三本のギアと呼ぶ強化スーツを完成させたハジメが魔人族を粉砕した後の、『再会』のちょっとしたゴタゴタなお話だ。

 

 

 

 

 謎の姿に変身する南雲ハジメと兵藤マコトと畑山愛子と再会した光輝達とメルドは、取り敢えずハジメ達が見知らぬ男と少女二人を連れている事について聞いた所、色々合って仲間にした者達と言われてそれ以上は深くは聞けなかった。

 特にユエとシアはそれぞれハジメのような強化スーツを纏う機械じみたアイテムを持っていたので、一体あれは何だというのもあったが、それ以上にハジメに完全に拒否られた香織が発狂同然に喚いたのは云うまでもなかった。

 

 

「なんで……! どうして!? 私を拒絶したのにそこの人達はハジメくんと一緒なのよ!?」

 

「流れで……」

 

「ドライグさんに頼み込んだら許してくれましたからですが……」

 

 

 特に香織からしたら気に入らないことこの上ないユエとシアに食って掛かる姿は狂気同然だった。

 

 

「あ、アナタ達だってハジメくんが好きなんでしょう!? 私だってアナタ達以上にハジメくんが好きなのに!」

 

「ハジメは好きだけど、別にアナタが思っている好きではない……」

 

「そもそもハジメさんはマコトさんが……」

 

「ち、違う! 違うわ! それはきっとハジメくんが騙されているだけなの! そうじゃなかったあの優しいハジメくんが私を拒絶なんてしないもんっ!!」

 

「「………………」」

 

 

 どうしても相思相愛にしたがる香織の言葉に、ユエとシアは引くのと同時に、ハジメが嫌がるのも無理はないと納得した。

 そのハジメは今現在、ドライグとマコトと共にメルドと何か話していて、一切香織は見向きもしていない。

 

 

「けれど確かに納得はしないわ。

南雲くんがいつのまにこんなに女子を侍らせていたのは驚いた――」

 

「む……別にハジメは侍らせてない 」

 

「そうですぅ! 第一ハジメさんはマコトさんしか見ていないのは知ってますし、私達はあそこで騎士の人と話をしているドライグさんに付いていってるだけですぅ!!」

 

「あ、え……ち、違うの?」

 

 

 荒れ狂う香織の代わりに話を聞こうとした雫は、この二人があの二十代後半ぐらいの目付きの鋭い茶髪の男性に懐いていると知り、ちょっと驚いてしまう。

 とはいえ、それを聞いた所でついていくことを拒否された香織が納得なんてする訳も無い訳で。

 

 

「この人達が仲間になれるのなら、私だって――」

 

「嫌です」

 

 

 これ幸いにと改めてハジメ一行に加入したいと申し出てきた香織にハジメは一言で断った。

 

 

「キミにこの仲間達との仲を引っ掻き回されたくなんて無いし、何度も言ってきたけど、キミの事は寧ろ嫌いなんだよ」

 

「ど、どうして……私はこんなにハジメくんの事が好きなのに!」

 

「キミが僕にそんな傍迷惑な事を思っているからって、なんで僕がキミのその傍迷惑な想いって奴に応えなきゃならないのか甚だ疑問でしかないね」

 

「南雲くん……アナタと兵藤さんが二人だけで出ていった時、香織はそれでもアナタを想っていたのよ? それでもダメなの?」

 

「無理だね。

前にも言ったけど、キミ達と僕達の住む世界は違う」

 

 

 ハジメはあくまでも変わらない。

 その問答や聞いていてハジメへの嫉妬と憎悪を爆発させたクラスメートの誰かが、ハジメの強さはあの謎の機械にあると思ったのか……なんと盗みを働いたのだ。

 

 

「お、お風呂に入っている間に誰かにデルタギアを盗まれてしまいました……」

 

「私のカイザギアも……」

 

「盗まれても直ぐにどこにあるかわかるし、そもそも登録した者以外の者が使おうとするとセキュリティが発動するから大丈夫だよ」

 

「そういえばそのセキュリティってなんだよ?」

 

「うん、登録外の者が無理矢理変身しようとすると……フォトンブラッドが逆流して使用者を灰化させるんだ。

本当は弾き飛ばされるくらいにしとこうかなって思ったけどそっちの方がいいかなって……っと、見つけたよ」

 

 

 そんなヤバそうなセキュリティがあるとは知らず、盗み出した本人達は……。

 

 

「くくく、これがあれば俺も……!」

 

「ハジメくんと同じ力……! うふふふふ♪」

 

 

 シアとユエから盗んだギアを手に、其々憎悪を抱く相手への報復を夢想していた。

 

 

「南雲ォ……兵藤ォ……! くくく、ははは! これがアレばテメー等を殺せる!」

 

「ハジメくん……私もハジメくんの力をちゃんと扱うから見てて?」

 

「…………。親切心で言ってあげるけど、よした方がいい。

キミ達には使えないよ」

 

「うるせぇ! テメーも兵藤もここで死ぬんだよぉ!!」

 

「あははは♪」

 

 

 そしてわざわざしてあげた忠告を無視してしまった盗人達はそれぞれのギアを使ってしまい。

 

 

『error』

 

「ガァァァァッ!?!? お、俺の手……! 俺の手ガァァァッ!?!?」

 

「そ、そんな……」

 

「だから言ったのに。

僕のを含めて其々のギアにはセキュリティを仕込んである。

だからそのギアに登録した者以外が使おうとするとフォトンブラッド――あー、つまり魔力が逆流して使用者にダメージを与えるのさ。

それでキミ達の手は灰になっちゃったって訳」

 

 

 手が灰となって崩れ去った盗人二人の絶望の悲鳴を無視しながら悠々とギアを回収して去っていくハジメ。

 これにて戦線離脱者になってしまったけど、ハジメにしてみれば忠告はしてやったのだからと知らん顔だった――のだが、そうは問屋も下ろさない。

 

 

「南雲ォ!! 香織に何をしたァ!!!」

 

 

 そう、片方はともかく片方は人気者だから、手が灰となって消え去ってしまった事は大騒ぎの種になるし、現に幼馴染み達が挙ってハジメに激昂している。

 

 

「なにって、檜山と一緒になってユエとシアのギアを盗んで使おうとしたからそうなっただけであって僕はきちんと忠告したよ? それなのにその忠告を無視して使おうとしたからああなっただけ。

寧ろ全身が灰化しないように調整しただけありがたいと思って欲しいのだけど?」

 

「そ、そんな危険なものを作るお前だって悪いだろう!?」

 

「勝手に人様の物を盗む方がどうかと思うけどね?」

 

 

 喚く連中達に対してシレっとした顔を崩さないハジメ。

 香織が絶望して部屋で泣いてると言われようが、知ったことじゃないのだ。

 

 

「わ、私の手が……あはは、ハジメくんに触れなくなっちゃった……あははははは!」

 

「香織……」

 

「あははははは! あっはははははははははははははははははははははははははっ!! ―――――――――――――――――許さない」

 

「か、香織……?」

 

「兵藤マコトも、あのユエやシアって女も皆許さない……! アイツ等が邪魔するからハジメくんと恋人になれない……! だから……絶対に許さない!」

 

 

 

 

 

 

 

「「「へっくち!!」」」

 

「……? 三人してどうした?」

 

「ずずっ……なんか誰かに恨み言を言われてる気がした」

 

「ずずっ……それも逆恨みみたいな」

 

「ずずっ……しかも勘違いの逆恨みみたいな」

 

「でもどうしましょう? 檜山君と白崎さんの両手が灰になって無くなってしまったことはやはり……」

 

「小僧の忠告を無視したのだから自業自得だ。

義手でもなんでも使えば良いだろう」

 

 

 不憫な白崎さんの受難は続く。

 

 

「わぁ、ドライグさんの背中はいつでも逞しいですぅ――あいたっ!?」

 

「テメー、エロ兎ィ……! それやったら八つ裂きの刑だって言ったよなァ……!」

 

「ふ、ふふーんだ! ユエさんもマコトさんも背が足りないからって僻むのは――ひぇっ!?」

 

「ユエ、このエロ兎を抑えろ」

 

「うん……」

 

「ま、待ってください! じょ、冗談ですからね!? だからバキバキの刑はやめて――ミギャァァァッ!?!?!?」

 

 

 女子達のじゃれ合いも続く。

 

 

「………またシアが余計な事をユエとマコトに言ったんだね?」

 

「まぁな。兎の小娘は一々一言多いからな」

 

「い、いだだだだだぁ!? や、やめてください、お、おっぱいがもげちゃいますぅぅぅ!!!?」

 

「良いなぁ……」

 

「どこがだ――――ああ、お前そういえばあの三人より足りなかったな……どこがとは言わんが」

 

「んが!? そ、そんな見ながら言わないでくださいよ! ど、どーせ私は子供みたいだって言われてきましたよ!」

 

「ま、まあまあ……それだけ若く見られるとポジティブに考えましょうよ?」

 

「ひょ、兵藤さんだって背丈は私より低いのに、どうしてあんなに胸が……! 反則ですよあんなの」

 

 

 落ち込む先生を、ドライグとハジメで何となく慰めるのも見慣れた光景であった。




補足

デルタってオルフェノクの記号を実験で埋め込まれた流星熟の人達が変身していたのだけど、完全なる一般人が変身できるのかは不明な気がする。

いや、変身はできるけど心身に異常をきたすって描写はあるけど、あれってやっぱり記号を埋め込まれた塾生の人達だからなのかもしれないし……。

まあ、ハジメっちの開発したこれは、問答無用で灰化させるんですけどね。


その2
なんてこったい! 両手が灰化してしまった!!

……まあ、次に期待しましょう。


その3

基本おとん属性。
基本的にそこらの人間より人間らしい。

イザッて時は普通に守ってくれる。

お陰でおとん属性好きが増える増える。

マコト? マコトは最初からそうだったよ。
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