カルデアの男子高校生の日常   作:柳瀬悠

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男子高校生とサプライズ

 

「なぁ、ヒデノリお前最近やりたい事ってあるか?」

 

毎度の如くタダクの部屋にたむろしているヨシタケはいつものメンバーの前でヒデノリに質問した。

 

他の四人は各々本を読んだり世間話をしたりなど、休日を過ごしていた。

 

質問を受けた彼は膝の上に座り「‥フォー」っと独特の寝言を言う生き物のモフモフの毛皮を撫でていた。

 

「やりたい事、どうしたいきなり」

 

「別にいいじゃねぇかで、何かない」

 

「やりたい事か‥‥あれかな」

 

撫でる手を止めて、自分の欲望を詮索した結果ある答えに行き着く

 

「一度でいいから街中を全裸で走ってみたいな」

 

彼の大人しい見た目から発せられた日々の抑圧された欲望。その場にいた全員は嫌悪感は抱かないが一様に引いていた。

 

「いや、その‥‥もっとないのか他には」

 

「他にそうだな‥‥なら一度でもいいから、女子更衣室に入って女子たちにボコボコにはったおされ‥」

 

「それ以外、裸に関する事以外の事を頼む!」

 

流石にこれ以上彼のしょうもなさ過ぎる欲望を聞きたくない。遮られたヒデノリは「え〜」っと残念そうに声を出した。そして再び思考を巡らせた。

 

「‥まぁこれは夢の話なんだけど、巨大なケーキを自由に食ってみたいな。結婚式で出るような特別な‥」

 

「おぉいいじゃんケーキ。今までで一番マシじゃねぇか!なぁ皆んな」

 

「そうだよね。やっぱり一度でもいいからそう言う体験してみたいよね。私も昔お菓子の家に住みたかったし」

 

「なにぃ〜おい立香そんな可愛らしい夢持っていたのかよ。ちょっと捻りがなくない」

 

「いいのよ。これぐらいでそれよりも、ヒデノリこれから食堂にも行かないちょっと小腹も空いたし、マシュもタダクニもどう」

 

他の二人にも了承を得ると、何処かわざとらしさを感じながら、手にフォウを抱えて食堂に移動した。食堂のドアを開くと部屋の中が真っ暗で何も見えない。

 

「おい、食堂電気ついてねぇぞ」

 

「アレェ〜可笑しいですね。皆さんの姿も見えませんね」

 

「ヒデノリもっと近くで見てみようぜ。なんかあったかもしれないし」

 

ヒデノリを先頭に、五人は進み始めるすると食堂の明かりが一斉につき始める。

 

「誕生日おめでとう!」

 

一斉に飛び出したのはカルデアの職員達と、そこにいたのは英霊達とカルデアの職員達の拍手がヒデノリに向けられている。

 

テーブルには豪華な料理が並び、その真ん中には天高く3台にも重ねられた豪華なケーキが乗せられて、ウェディングケーキ程ではないが、十分巨大で、一番低い段には「誕生日おめでとう」っとチョコのデコレーション、それを明るく照らす蝋燭が立てられている。

 

「え⁉︎どうしたのこれ。皆、なんで」

 

「今日お前の誕生日だろ。それ教えたら誕生日パーティーを開こうって話になって、今日まで皆んなで計画してな」

 

「特にエレキシュガルが必死になって皆んなを集めてくれてね。ねぇ〜エレキシュガル」

 

必死に食堂の隅のテーブルの下に隠れていた彼女を立香が引っ張り出すと、恥ずかしそうに顔を必死に隠そうとしていた。

 

「そうなのよ。最近頑張っているマスターに英気を養ってあげようと思ったのよ。か、勘違いしない事よ。私は別に貴方個人を気にしたわけではなくて」

 

「そうなのか、ありがとう。スゲェ〜驚いたし嬉しい、エレキシュガルも、ここに居る皆んなも」

 

「っと言うわけど、先ずはこの誕生日1番の目玉のケーキをよぉーく見てくれ」

 

食堂の奥からエミヤが出来立ての料理を運びながら、彼に促していく。

 

「あぁ、俺達も結構協力して三日三晩かけて作った傑作の一品だ」

 

「さぁ、さっさと食べてみてくれ、早くしないと腹ペコアルトリアに全部食べられちまうぞ」

 

イタズラぽい笑顔でそう諭される。周りの皆んなが自分の為に作ってくれたケーキを見ると目元から雫が溢れてくる。

 

「まったくお前らって奴等は‥‥スゲェ〜味な真似してよ。全く嬉しくて泣けてくるな!」

 

テーブルの上に置いてあるフォークを手にして先ず一番下のショートケーキに手をつける、スポンジ生地をくり抜き、クリームたっぷりのイチゴを見ながら口に運ぶ

 

「うぉぉぉー!何ていい仲間に恵まれているんだ!俺はぁぁぁぁ!」

 

そして口に運ぶと口内に濃厚な生クリームが歯に接触する。周りは彼のケーキの感想を聞こうとワクワクしながら見ていたが、一瞬(ガッキ!)っとする音がヒデノリから聞こえた。

 

「皆んなご、ごめん言っていなかったけど‥‥俺甘いもの無理だった」

 

口内の強烈な痛みに拒否反応を起こし始める。必死に作ったケーキを拒否された事にイラッとしたヨシタケと立香は懐の武器を取り出す。

 

メタルナックルとマグナムを構えると、ヒデノリに近づき始めた。

 

「ふ、二人とも落ち着きたまえ確かに、残念だが!それはやめたまえ」

 

「しゃぁぁぁ!」

 

「先輩落ち着いて下さい。ヒデノリ先輩他にやりたい事はありませんか、今日は誕生日ですよ」

 

現場に殺伐とした雰囲気を変える為にマシュは必死に状況に打破を図る

 

「え、えっと‥‥あぁ!あった他にやりたい事、誕生日会お馴染みのあれを‥」

 

そのやりたい事は何かと一旦落ち着いた二人は手を下げると周りに聞こえるように見渡してたった一言呟く

 

「パイ投げ、まぁ個々に流石に」

 

「「「「おりゃぁぁぁぁ!」」」」

 

二人と一緒にエレキシュガルと、その他のサーヴァントが一斉にヒデノリに向かってケーキを投げつけたのである。

 

全身に甘ったるいクリームを貼り付けたヒデノリは暫く正座で部屋の隅っこに座らせられたと言う

 





久々の投稿は話し短めだけど、少しずつ書いていくつもりなんでどうか、長い目で見てください
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