カルデアの男子高校生の日常   作:柳瀬悠

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久しぶりの投稿です。暫く勉強やらバイトやらで登校できずにすみません。リハビリもかねて今回はタダクニ達のカルデアでのファーストコンタクトを書きました。


人類最後のマスターと男子高校生
男子高校生の運命との邂逅


 

「運命」というものは定められているらしい。この世に生を受けた全ての動物は一生をその運命に沿って歩く。

 

例えば3人の何の変哲もない「日常」の中で「非日常」を思い浮かべながらそんな物とは無縁な人生を送る男子高校生達がいた。

 

例えば1人の少女がほんの偶然によって「非日常」に放り込まれ、歴史に名を刻んだ英雄達と共に世界を救い。戦いの中で思い出す「日常」に希望を抱きながら苦難の道を進み続ける。

 

たった一つの事で運命というものが定められる。それは神が決めたのか「世」という不確定な何かに導かれたのか、分からない。彼等彼女の運命は本来は交わる事などありはしない。

 

「日常」と「非日常」、コインの「表」と「裏」、「北」と「南」決して交わらず、覆らないもの。それを少し弄った結果、起こる奇妙な現象。

 

道端に転がる小石を「蹴った」「蹴らなかった」様にほんの些細な違いで起きる。

 

それによって彼等の物語は大きく交わった。「どちら」の影響を受けるのか、違う「運命」を辿るのか。

 

これは、そんな青年少女達のもしもの物語。

 

「フォー、フォー」

 

何処からともなく聞こえたのは声だった。犬が猫の様な誰かを呼ぶ声だ。しかし男はこんな声は聞いた事がなかった。しかし呼んでいる。確認する為重い瞼を開こうとするが謎の眠気に襲われ、体が思う通りに動かない。

 

普段ならこんな時ヤケに戦闘能力が高い妹が部屋に飛び込んできて「さっさと起きろ!」っと言って体に蹴りを食らわしてくるのだが、今日はそんな気配はない。

 

「皆さん、皆さん‥‥その起きて下さい。こんな所で寝ると風邪をひきますよ。」

 

今度耳に届いた声は動物の鳴き声ではない。人間の声音それも、アイドルの様な綺麗な女性の声だ。声の主は自分を含めた「皆さん」に声をかけている。

 

声優の無駄使いと言われている。知り合いの女性陣達の誰とも当てはまらない。聞いた事もない声こんなに自分達に優しく起こしてくれようとしてくれる少女はいない。

 

「ごめん‥‥あと5分」

 

眠気とどうしようもない怠慢感に支配されているこの体では、目の前で話しかけている人物に話しかける余裕はなく、寝返りをうち。再び眠りにつく体制になる

 

「いや、起きないといけませんよ。こんな所を所長に見られたら怒られちゃいますよ。ウェイクアップですよ」

 

「こーーーーーー‥」

 

「ならば仕方ありません。フォウさんお願いします」

 

「フォウ、オキロフォォォォォォ!」

 

「ゲボッ!」「グハッ」「ゲドウマルっ!」「めぐみんッ!」

 

眠りを享受し堅い床でありながら夢の世界へ突入する瞬間腹部に謎の強烈な衝撃が走った。腹に小猪が突撃した様な痛みが走る。

 

「あ‥‥ててっ、俺は‥‥一体。此処何処?」

 

痛みの生じた腹を片手で支え痛みに顔を歪めながら、はっきりしない寝ぼけた神経で周りを見渡した。周りが鉄の様な壁に覆われ、窓の外は大きな吹雪が吹き荒れる雪山。

 

だるいbgmも寝慣れ座り慣れた布団でも畳などでは都会で住んでいる自分達には縁がない雪景色だ。夢でも見ているのかと頭を横の振ってみるが、そんな事はない。

 

「フォウ、フォウ」

 

「ん?」

 

声がする方向に顔を向けると、そこには小さな動物がいた。二足歩行で白いモフモフしていて、黒いつぶらな瞳、ふわふわでわたあめの様なしっぽそして首には首輪なのかオシャレなのか、綺麗なネックレスが飾られている。

 

「おい、おい」っと呼んでいる様にその場でぴょんぴょんと跳ねるそれは、何とも愛らしく「フォウ、フォウ」っと聞いた事もない声で自分に伝えてきている。

 

「えっとまさかさっき俺たちにボディブローをかましたのって、君?」

 

「フォウフォウ」

 

遠慮した形で聞いてみるが、何の罪悪感も悪意もなくただ純粋にそうだと胸を張っている。人の眠りを遮っても何も後ろめたいものがないのかと疑問に思ったが直ぐに動物だから仕方ないか。っと諦める。

 

それにこんな通路で眠ってしまう自分も悪い、しかし何故自分はこんな所で眠ってしまったんだ。床を触ってみるとガチガチで何の凹凸もない鉄の床、こんな所で眠ってしまったら体が痛くなってしまう。

 

「あ、あの‥‥」

 

「ん?」

 

この謎を解こうと考えよとした瞬間横から声が聞こえた。其方を見ると一言で言えば「美少女」が視界の中に現れた。

 

薄紫髪で、整ったスタイル、綺麗なビー玉の様な透き通る様な目、シンクの様に滑らかな肌。そして全体を覆う様な幼い控えめなオーラが更にそれを際立たせている。

 

その少女を見た瞬間に少年の顔は硬直して動かなくなった。上顎を上げた有名なローマ像の彫刻の様に微動だにしない。

 

「あの先輩大丈夫ですか?気分は悪くありませんか?」

 

「はっ!ご、ごめんいや申し訳ございません。いや別に大丈夫、以上に気にしなくて全然okだから」

 

「そうですか。いきなり私を見たまま動かなくなってしまったので、何か体に異常をきたしたのかと思いました」

 

少女は疑問を浮かべずに自分を気遣い、遠慮した笑みを浮かべた。今まで会ったことのタイプの少女だ。

 

戦闘能力が高い少女でも性格の悪いタイプでも、我が強いタイプなどではない。

 

れっきとした美少女に困惑して、必死に否定してしまった。しばらくすると冷静になっていく。

 

「えっと君は一体?後此処は何処なの。」

 

「えっとそうですね。先ずは自己紹介するのが礼儀ですよね。えっとすみません今まであまりした事がないので‥‥どうすれば印象が残るのか。」

 

「いや、別に普通でいいんじゃない。別に男子校に勢い良く乗り込む女子高校生みたいな。事はしなくていいんじゃない。」

 

正統派の美少女だと思ったがそうではない様で、自己紹介をするだけで、悩んでしまっている。無個性というわけではない様だ。

 

「いやこういう時は大きな印象を残さないと。後々影が薄すぎて後半になってくると消されてしまうという話を聞いて。少し不安になってしまって」

 

「いや、印象が薄すぎていなかったことにされる漫画のキャラじゃないから、寧ろその言動で地味キャラ認定されないよきっと」

 

初対面の筈なのにツッコミの性分なのか。天然ボケであろう少女に遠慮気味にツッコミを繰り出してしまった。

 

しかし状況が理解できずに落ち着いている。どうやらこの少女には癒しオーラ的なものがある様だ。

 

「まぁ、取り敢えずそこは別に後でいいから。まず此処は一体何処なの?

 

「あ、それなら簡単です。「カルデア」です。人類の未来を永劫にする為に作られた特務機関です、お忘れですか?」

 

これがタダクニ達のファーストコンタクト。この後に始まる物語は彼らの想像に及ばない、スケールがデカすぎて、ツッコミが追い付かない展開になるとは

 

「何か寝ている間に、ジャンル変わっちゃた」

 

タダクニ達は知らない。

 

 

 





これから、最初の話に繋がっていきます。かけるんだったら男子高校生の日常の声優ネタやたら、ドクターロマンとヨシタケの掛け合いやら、初っ端から自覚なくボケを繰り出す彼らにツッコミ所長も書きたいな
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