カルデアの男子高校生の日常   作:柳瀬悠

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今日も暑いっす。オリジナル回描くの苦戦中です。すみませんが今回はあの風の話と皆んな大好きツンデレ女神のお話をします。ちょっとアレンジ加えただけですので気軽に見てね。


男子高校生とツンデレ女神

夜空に浮かぶ星々はただ浮かんでいる。満点の星々とはそう言うものなのだろう。星の大きさはバラバラでも個としての個性は確実にある。

 

緑に輝くものや。小さな星々が川のように流れている。人工的な光がないこの砂漠地帯ではその美しさも特別さもより強調されている。周りには特別街も存在せずあるのは、小川の近くに建てられた小屋があるだけだ。

 

それも電気ではなく。熱で灯る日の光、眩くはないが寧ろそのお陰でその美しさも強調される。そのほんの20メートルほど先に彼はいた。

 

近くに焚き火を焚いている。片手に持つ本を光で見るために付けた火だが時折小さな火カスが飛んで、少しヒヤヒヤもする。

 

「‥光が弱くって全然見えねぇ」

 

眼鏡をクイっと上げ、手に持つ本の一行を読もうと目を細めながら愚痴る。近くで見ればもっと文も読み取れて、いいかもしれないがそれは本が紙製故に小さな火でも燃えてしまう。それを警戒して光の届く円の隅にいるのだ。

 

このバビロニアに来て最初に過ごした夜を思い出すと、この提案は自分の中では悪くないと勝手のワクワクしたものだ。

 

満天の星空の元、焚き火の横でクールに本を読んで、昼とはうって変わった寒い風を肌に受け、焚き火でそれをガードする。

 

何とも歓楽的で変な考えだ。男子高校生らしい軽いノリだ。実際それをやってみると夜風は思っていたより肌に効いて、焚き火の近くでみるとちょっとカスも飛ぶ。星空は文字通り満点なのだが、他は予想外。

 

夜空の下で映画のワンシーンみたいにするのは、妄想より現実の方が難しい。

 

本を閉じ諦め前方の小川に目を移した。何の変哲もない小川。川の水で成長した葉っぱが砂漠との境界線になっている。水面は星空を写し、その周りを虫の鳴き声が演出して何とも、心が落ち着いていく。

 

このバビロニアで経験した熱気に満ちた戦いの日々、何とも恐ろしい魔獣とそれを従える三女神同盟、それに抗い戦い続ける勇猛果敢な現地住民。人類の基礎を作った偉人達。

 

その日々は平凡な自分達のとっては濃すぎて、それに合わせて必死に走っていくのが精一杯で休む暇も孤独になって考える暇もない。

 

小屋で休んでいる仲間達がいないこの時間は、孤独感と1人を固定して落ち着くことの出来る時間。1人夕方の河川敷で、本を読んでいた時と同じ様にいる。

 

そろそろ戻ろう明日も早い。三女神同盟も直ぐに動き出す。体を休ませないと仲間に足手纏いになる可能性もある。っと立ち上がろうとした時にふっと草を踏む音が聞こえる。

 

それは足音だと分かるとそれが此方に近づいてくる。獣の踏み荒らすような感じではなく落ち着いた足取りだ。それが自分の近くまでくると足を止め静かになる。

 

焚き火の光を頼りに、火で出来た影をみるとやはり人だった。影は成人男性ほどの太くはなく、女性の体ほど細い。

 

チラッと其方に目を向けた。そこには砂漠の風に長く美しい金色の髪を細い腕で止める美しい少女がいた。日本人には見られない染めた色合いではなく、純粋な金髪で、その容姿も美しく整った顔つきで体軸も細く、スマートで色々な部分がスリムで、星だけではなく、何処かモデルの様なスタイルで、何処か気の強さを感じる様な。蒼目をしたまさにアニメで観る様な美人だ。

 

少女は何も言わずに黙って髪を手で止めている。此方に向かず、風が吹いている右の方をただ見ている。

 

ヒデノリも何も言わずに小川に目線を落とす。

 

言葉が交わされない時間。少女は膝を曲げ小さな坂道になっている草に普通より少しシンクの様な足を曲げ座ってくる。その後も会話はなく聞こえるのは小川の流れと虫の鳴き声だ。

 

小川で出会った2人はただ近くで黙ったままだった。何故何も会話しないのか、敵か味方か、恋仲の人、いや2人の間にはそんな邪な雰囲気は感じられない。

 

ーき、気まずいぃ、何故、何だ。何で話しかけてこないんだ。いつもの調子とかなり違うぞ。顔があった瞬間、俺に色々と聞いてくるところだろうが。

 

内心焦っていたのはこの男だった。何とも何の脈絡もなく行われたこの光景に自分でも、直様反応できずにいる。

 

どちらかが話しかけねばいけない。2人の間には面識もあるし。会話もした事があった。ヒデノリの隣で黙っているスマートツインテール少女は敵対していた「三女神同盟」の1人イシュタル。

 

この特異点で初めて接触出来た人物だ。高速で天空から飛来した彼女に背後から吹き飛ばされ、転んだ。

 

普通は謝る処なのだが、彼女の性格は兎に角勝ち気で自己中心的で女神である自分が避けろと警告したのにしなかった。正座で説教される羽目になった。何とも理不尽な状況だ。

 

ヒデノリは普段は女性に優しく気を使う事が多いし、積極的に喧嘩をしないクールなイメージがあるが、状況が理不尽すぎて、反論して、被害者の1人のタダクニに背中を蹴ろうと提案した。

 

女神だとか人間だとか関係などなく、多少の礼儀も責任もなく。怒ろうとした彼女に説教したのだ。周りは止めたが、女神の手を引いてタダク二事、近くの川に放り投げた。

 

殺されるマシュというサーヴァントがいても、人間の上位にいる神霊級の怪物だ。何すんのよっとびしょびしょになった彼女は顔を怒りで赤らめ、光の矢を放とうとヒデノリに標準を向けた。

 

しかしその矢は近くに魔獣が現れた為、迎撃する為に使われ、面倒ことを考えて退避して消えた。その後また何度か顔を合わせる結果になった。お互い顔を合わせない様にしていたが、何故か引き合い口喧嘩してしまう。

 

しかし殺し合うとかの空気ではなく。学校の教室が同じクラスメートが顔合わせ、言い合う程度。最初の頃より、だいぶマシになっていて、彼女は密かに気に入ってる様に見えると、珍しそうにバビロニアの王様が笑っていた。

 

しかし今の彼女は雰囲気は違っている。神はキャビアの様な黒色ではなくワガママそうな仕切るタイプではない。「そうであるが、ちょっと違う」

 

彼女はエレシュキガル。夜になると彼等の前に姿を現すイシュタルの妹、今は、この地上の遥か下の冥界で死んだ魂を管理している筈が、異変で夜だけは此方側に姉の体を借りて来ている。

 

好奇心旺盛で何処か姉っぽいがドジが滲む様な感じで、偉そうにしようとするとボロが出る。ヒデノリ達の今までの冒険と、三馬鹿のごっこに興味を持ち、夜になるとヒデノリに話を聞こうと、接近してくる。

 

イシュタル自身最初のアプローチで、苦手意識はあったがエレキシュガルの純粋な好奇心と、こんな美少女に頼りにされるのは悪い気分は出来ず、日々自分達が何をしているか、カルデアでどんな騒ぎを起こしているか、その前はどんな日を過ごしていたか、漫画を書くことが趣味な彼は、分かりやすく尚且つ面白く教えよとした。

 

そして現在思っていた以上に懐かれて、タダクニ、藤丸達には余り接近せずに自分にその好奇心が集中している状況だ。

 

ーまぁ‥普段だったらこのまま俺の作り話、恥ずかしい話をそれとなく話す展開なのだが、これは違うな‥空気が‥

 

一向に彼女は口を開かない。何故だ疑問が溢れてくる。しかしそれを表に出さずに考える。まず彼女は自分に何を求めているかを考える。

 

その為に昨晩の記憶を呼び起こす。変化があったのはやはりあの場面だ。昨晩は皆んな寝静まり、外で1人夜空を見上げていた今日も彼女がくると知っていたからだ。

 

小説を読みながら待っていると彼女が現れた。普段と変わらずお互いの事を話した。盛り上がったり、時折好奇心を誤魔化そうと顔を赤らめながら人間を下に見ようと気張る彼女を見て、軽く笑って、からかっていた。

 

催したきたから5分ほど陽を足すと、エレシュキガルが本を読んでいた。しかし目をこばらせてブルブルと困っていた。日本の書籍で当たり障りのない恋愛小説だ。日本語で書かれている方理解できるわけじゃない。

 

小説なんて読んだ事ない彼女に聞いた。文字教えようかと、最初は別にっと強がっていたが、好奇心は強く冥界では書物に触れる機会のない彼女はすぐさま折れて、日本語を教えながら読み書きを教えた、頭がいい彼女は短い時間で吸収していった。

 

恋愛小説の中まで読むとキスのシーンやら告白のシーンで顔を真っ赤にしながら、楽しそうに見ていた。そろそろ彼方側に戻らないといけなくなって、小説を返してもらってその日はお開きになった。

 

そして今この状況を整理しよう‥人もいない満天の星空の元、男女が綺麗な星空が映る小川に2人っきり、このロマンチックな空気まさか彼女。ロマンチックな非現実的なボーイミーツガールを期待しているのでは‥どうもそんな感じだぁー

 

チラッとバレない様に目だけを後ろに向けると、恥ずかしそうに此方を見ながら期待の籠った目を向けてくる。

 

よりにもよって恋愛小説を選んでカルデアから持って来た事自体が間違いだったっと今更になって後悔する。

 

ー っとなるとイカした一言だな。っていうか俺みたいな奴でいいの。別に深い設定も特別な出自もない、唯の女の子といちゃつきたい男子高校生だよ。

 

自分を卑下するつもりはないが、どう見ても自分では役不足である事を知っている。

 

ーもっといるでしょが、ロマンチックな雰囲気に馴染み尚且つ君の方が美しいだの臭いセリフを吐けるヤツが、何故期待してるんだ俺に‥‥まぁいい少女の期待を無碍には出来んな。言おうじゃないか、スカした言葉を

 

そして顔を上げると夜空を見上げた。

 

「今日は‥‥星が騒がしいな‥‥」

 

そうふっと告げる。何かを思い詰めている様な何とも言えない自分の中で今出せるロマンチックなセリフ

 

ーいやなんか、死にたくなって来た。なんだ久々の感覚このまま川に飛び込んでしまうべきか、いやなんか直球で言おう‥‥死にたい‥‥やってしまったか

 

っと後ろを見るが、可愛い顔をブルブルと揺らしながら嬉しそうに上がりそうな口元を閉じていた。頬を小さく膨らませて息を必死に我慢していると思うと此方が笑いそうになってしまう。

 

ー思っている以上に喜んでいる、さぁ次はお嬢さん貴方の番ですよ‥

 

少女は立ち上がり、クールなまま風で靡く長い髪を手で止める

 

「でもあの星、時間を‥‥恨んでるのだわ」

 

ーうわぁー、ヤッベ必死にカッコつけるところが面白いですぜ。この人

 

思わず腹を抱えて笑いそうになるが、紳士と言い張る男は手で笑いを堪えることはなく。ただ静かに聞いている。

 

少女は一歩此方に近づいている。きっとまだ逃してはくれない様だ。仕方がないと、もう一言告げようと、天の星々に腕を伸ばす

 

「人の一生は星には到底及ばない。どれ程胸焦がれようと眺め続ける事は‥‥出来ないさ」

 

後ろを振り向かなくても分かる。きっと少女は嬉しくってまた喜びの笑みを必死に我慢しているのであろう。

 

ーあのすみません‥もう限界です。いやね、女の子に期待されるのはいいんですが‥これ以上の言葉が思いつかないようです。

 

美女の羨望の目を曇らせる訳にはいかないが、メンタル的のヒデノリの限界が来ていた。くっさい台詞は日本でも文学少女と交わし続けた。

 

しかしこれ以上言っていると自分は今度は平凡な毎日に帰れなくなりそうで怖かった。要するに物凄く恥ずかしいのだ。

 

ーですので‥呼ばせてもらってますよ。救助隊をこーい、2人の英雄達をこのロマンチックな世間知らずな女神様をコテンパンにしておくれ!

 

盟友達に心の底からsosを送る。

 

こんな電線も無ければ連絡手段など魔術以外存在しない世界。しかし彼にはその方法があった手元にあるスマホの画面をバレない様に、今出ている何の曇りもない月の光で反射して小屋に向かって送っている。モールス信号の様に。

 

これにはデメリットもある。光を送っているのは小屋の二階だ光は消えている。届いてくれっとメッセージを送っている

 

その願いは直ぐに届いた。背後からまた足音が聞こえて来た。安い塗料で染めた金髪を風に靡かせる栄光の(茶番)戦士彼は、クールを装いながら、ヒデノリに視線を向ける。

 

「行くぞ‥ヒデノリ。星の光を奪おうとする魔物が現れやがった」

 

何でお前はそんなにテンション高いだよ。それに何だそのやってやったみたいな顔、一回死んで、っと心の中で願った。

 

エレシュキガルの嬉しそうな顔を横目で見つつ立ち上がる。救助が来たのだこの場を去ろう。これ以上の茶番は精神的にもヒデノリの心を蝕んでいく。

 

ー悪いなお嬢さん貴方の夢にこれ以上付き合いきれん。ので最後に言わせてもらおう。‥現実的な言葉を

 

そして草を踏み締め、救助に来てくれた盟友に向かって歩いて行く。此方を見つめる少女の横を通り過ぎる。

 

言え、いうだと去り際にこう告げる。

 

「急ごう‥星の光を、守る為に」

 

何言ってるんだ俺はぁぁっと心の中で叫んでしまった。去りゆく彼の背中を彼女はじっと見ていた。茶番を終わらせる筈が余計に拗らせた感じになってしまった。

 

もういいっと行けるところまっでやってやると、半ば自暴自棄になりながら歩き続ける。

 

「ま、待て!」

 

男の声だ。声の方にはヨシタケの隣に現れたのは黒い日本人特有の髪を靡かせるイマイチパッとしない少年が真剣に見ている。

 

もう1人の救助隊の盟友の1人のタダクニ、これ以上のセリフ合戦はする気のない。必死に心の中で去ってくれと願う。

 

「おい、やべーってそこの池の魚クッソでけえぞ。行こうぜ」

 

空気を読んだと思ったが見当違いの方向に話題を持って行った彼、何も考えず池の方に興味を持って行こうとした。

 

「ただでけえだけじゃねえよそこの魚「ふんっ!」何でぇ」

 

口を開き続ける空気を読まない青年は、少女に殴り飛ばされる。ロマンチックな空気を台無しにされた少女は、青年を殴り続ける。

 

理由も分からない青年は何故と連呼しながら殴られ続けた。

 

計画の誤算があったが、タダクニの犠牲によって逃げる事が出来るヒデノリは、今も流れる冷風を肌の感じながら、足を進めるが、足元に転がる粘土板が目に入ってきた。

 

それをふっと拾い上げると、何だろうと読み始める。

 

「へぇー、成る程初めての自作小説ですか。なかなか‥」

 

「ちょ、ちょ、ちょ、待ちなさいよ。違うの違うのよ‥それは決して‥私が書い、書いたのでは」

 

顔をダルマの様に赤らめボコボコにしたタダクニから速攻で走って来て、紙を取り戻そうとするが、意地悪気味に持ち上げ中身を見る。

 

字はまだ覚え立てて見れるものでなかったが、話は結構しっかりしていると、感心する。

 

「主人公は、星の守り手の少年、ヒロインは星の聞き手」

 

内容は星の光を、魔物からを守る為に戦う少女と少年のラブストーリー、設定から考えてみるとこの少女は覚えたての字で小説を書いて、その雰囲気を自分と共有したかった。

 

別にそれは怒るつもりは、ヒデノリにはなかった。問題はそこではなく。主人公の設定だった。それを手足合わせると、イライラで思わず粘土板を手の握力で押し潰してしまう。

 

「俺が女に縁がない20代後半に見えたカァー、どんだけモテない様に見えたんじゃぁぁ!」

 

「いや別にいいじゃねえか?」

 

ヨシタケのツッコミをするとエレキシュキガルが恥ずかしそうにその場で崩れ落ちて、顔を隠してしまった。




はぁー文章力が欲しいです。後お気に入りしてくれた人達ありがとう次こそはオリジナル回やるので、期待しないで待ってて(笑)
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