どうも前作から結構時間経っちゃいました。何とか書けたので載せますね。今回は皆んな大好き女王的サーヴァントと馬鹿二人組の話。口調に違和感を覚えたら容赦ない指摘お願いしますね。
「なぁ、胸の大きさを気にする女子って可愛いと思わないか」
特に何も考えずに聞いた質問に自分でもアレではないかと、ふっと意識の端にある小さな問題を聞いてしまう。
隣に座っているヨシタケは突然の質問に困惑する。別に普段からこんな風に二人で座って下らない話題で盛り上がっている。
周りを見るとそこは人が自分達以外いない。使わない脱出用の非常階段、普段は騒がしいカルデアでも進んでこんな所にくる物好きは早々いない。
二人は偶に此処に来ては普段言えない本音を交えながら論争を始める。別に会議の様に激しいものではなく、ただのお喋りの様なものだ。
騒がしいカルデアの食堂も、シュミレーションルームも嫌いではないのだが、偶には静かな場所で心を落ち着かせたい時もある。今日は偶々会ったよしたけは腕を組んで悩む
「ん、どういう事」
「自分の胸にコンプレックスを抱いて、色々と試行錯誤して変わろうとする女の子が可愛いなって。例えば胸の大きな女性、小さな女性がいるとしよう」
「うん」
「男からしたら胸の大きな女性は性的に好みが多い。しかし女性からしたからどうだろう。結構苦労も多いっと思うのよ」
例えば学校の授業でマラソンをするとしよう。そこに胸の大きな女性と小さな女性がいるとしよう。大きい方は走るとに空気抵抗的な奴を受けて跳ねまくるし、男女混合だったら男子の視線に当てられる。
一方小さい方は小さいから空気抵抗は少なくスムーズに走れるし、男子の目線を気にせず気楽に走れる。でもそれと引き換えに胸が好きな男子に好意的に見てもらえない。
「つまりどちらもデメリット、メリットがあるんだよ」
「ふーん。まぁ確かに、っでその話と胸を気にする女子とどう繋がる」
「例えばよ。ある女子がクラスの男子を好きになったとしようでも、そいつはクラスの胸の大きい子を好きなんだ。女子は胸が小さいから見てもらえない」
自分にはないモノに惹かれて自分を好きなってくれない。どうしようと自分の胸を見て落胆するんだ。
必死に自分の胸を揉んで成長させようとしたり、牛乳2本を毎日飲むとか、胸を大きくさせようと努力するんだ。
「なるほどな。つまりお前はそんな健気な姿が好きだっていうか」
人は自分に無いものを欲する生き物だ、どれ程自分を誤魔化そうとも難しいものだ。一応頷いてみる
「逆のパターンも捨てがたい。大き過ぎる故に運動がしづらく、男子には胸ばかり見られ、女子にはそれで妬まれ、だから自分の胸を隠そうとする」
漫画とかで見る上半身を包帯でぐるぐるにして隠したり、少しキツめにブラにして圧迫して隠す様々な手段が存在している。
「可愛いぃ‥かもしれねぇどっちも、っでお前的にはどっちが好きなんだ。大きくする派が隠す派か」
りょうはそこである。男児に生まれてあやふやにするのはフェアーじゃない。赤の他人だったらすっごくどうでもいい事だが、ヨシタケは気になった。
「大きい方も俺は個人的には好きだ。男だからな、でも大き過ぎるのも、なんか品が無い。テレビで巨大な胸で西瓜を叩き割ってるシーン見たけど…何もない」
デカすぎても品がなく小さすぎてもあれ、だと言いたいのか。自分を論争っという盾で守り変態じゃないと言い訳している様にヨシタケは感じていた。
「これは、この前俺が見た事なんだが、数日前の夜俺は大浴場でさっぱりした後、自動販売機でコーヒー牛乳を飲んでた…」
膝の上に両肘を乗せて、手を握ると体験談を話し始めた。カルデアには大浴場がある。マイルームにはシャワーが完備されてはいるが湯船に浸かりたい者も多い為、大浴場があって中々綺麗な内装をしている。
いつもはシャワーで軽く済ませていた彼は久々の湯船の有り難みを体全体がポカポカと温まり、疲れを吹っ飛ばす事で認識する。
自動販売機で買ったコーヒー牛乳を飲む。ポカポカの体に喉から入ってくる牛の乳の味は格別だ。無言で飲んでいると、大浴場入り口の方が騒がしい。
気になった彼は考えずに、浴場の道角に隠れながらその原因を見る。そこには鮮やかな髪をした美女達が言い争っていた。
普段はこんな騒ぎがあれば真っ先に止めようとするが、あの姿をよく知っている為それを避けた。
2人は「メルトリリス」「パッションリップ」2人はアルターエゴという特殊なサーヴァントとで、姉妹だ。
片方は凹凸が少ないスマートなスタイルで、上半身に目立ったモノはなく、足はシンクの様にスベスベで足の付け根には何とも鋭い刃物が付いていて、立っている。顔は勝ち気で女王様みたいな印象がある。
その無駄な脂肪がついていない胸を、覆う様に巨大な胸に押し付ける。彼女に押し付けられているのが、少女は反対に幼い顔つきで手には体を支える様に巨大な鉤爪が付いていて、大きすぎて道を通るだけでも苦労がありそうだ。なんと言ってもその巨大すぎる胸日本のスイカよりデカい。
「全くいい加減に認めなさい。アンタのその駄肉の所為で尻をついてしまったの。少しは体を縮めようとは考えないのかしら」
「それはメルトリリスが、周りをちゃんと見ていないから、私はちゃんと気を使って歩いていたのに、貴方が余所見をしていて、私に当たってきたんじゃないですか?」
2人の会話から察するとどうやら、メルトリリスが歩いていると曲がり角でパッションリップの豊満過ぎる胸に衝突して転んでしまったらしい。
メルトリリス自身も考え事をしていて避ける事が出来なかったので、どっちが悪いのかを言い争そってる。どうしようと迷っていると、いつの間にか喧嘩は終わりふんっと不機嫌そうに、2人はそれぞれ反対の方向に向かって居なくなったんだ。
もしそれぞれ武器を構えて戦闘に入る場合。怪我をしても止めようと考えていたが、そんな事がなく取り敢えず一安心と「はぁー」っと胸を撫で下ろした。
それから数日後の事だ。まだ皆んなが寝静まる早朝の事、ヒデノリはジャージを着て日課のランニングをしていた。
以前はそんな事はしていなかった。体力不足を解消する為に密かに誰にもバレない様に走っていた。
通路はいつも以上に暗く寒い為冷たい息が出る。普段の生活ではしてこなかった体力作りを意識しながら走る。食堂の前を通り過ぎようとすると中で何やら物音がしている。
可笑しいこの時間帯に食堂を利用する者などいる記憶がない。今は午前4時半頃エミヤが食堂で仕込みはするのは5時半、1時間早くに誰がっと考えてみる。
カルデア内には食いしん坊が沢山いる。アルトリアを筆頭にその息子(娘)のモードレッド、ヒロインxほぼ同じ顔だが、全員別人の少女達が頭に浮かぶ
まさか皆んなが寝静まっている間に食堂の食料を盗んでいるのか。謎の存在を警戒しながら食堂の中に入る、中はまだ暗く、人の影はなくシーンと静かでもキッチンの方が明るいからきっとそこに誰かいる。
案の定キッチンの方から物音が聞こえる。バレないようにテーブルの下を潜り、息を潜め、最小限の足音を意識する。どんどんと近ずいていくと「‥牛乳」っと女性の声が聞こえる。
別に自分が無理して調査などしなくてもいいかもしれないが、皆んなの食料を勝手に食べるのは色々とダメだと思うし、もしもの時に色々と困る訳で、サーヴァントは犯人の場合、捕まえられなくても、顔を特定できればいい。
何とかキッチンの入り口の着いたヒデノリ、中からゴソゴソと何かを漁る音が、「ふぅー」っと息を整えると傍から顔を最小限に出しながら中の様子を見る。
「本当にこんなものを飲んで体の部位が成長するのかしら、ブーディカも牛乳を飲んで成長したって言うし‥」
「‥‥‥」
そこには何と以外な人物がいた。長い鋭利な刃物を履いている蒼薄いロングヘアーを靡かせる彼女がいる。キッチンの作業台の上に無造作に様々な種類の牛乳を出し、パッケージの内容量を見ながら苦心している。
一体何をしているのか最初は分からなかったが、まさか彼女はつい先日の事を気にして1人バレないように、牛乳を飲んで成長させようとしているのか。
でも、そんな筈は、彼女は自分の体型は余計なモノを捨て去り究極の美だと言って誇りにして、高らかに誇りを持って言う女性だ。
「いや、別に私は成長したいとは思わないはサーヴァントはどれだけ栄養を得ようと変わらない体型を維持できる‥でももしかしたら‥‥何を言ってるのかしら私は」
誰もいないと思っている筈の彼女は、誰かに向かって言い訳している「ふん」を気丈に振る舞いながら、呆れてみせる。
「私の体は究極の美。今更余計なモノを付ければそれが台無しよ。まさかあのパッションリップの言葉を鵜呑みのする気なんて‥‥決してないの‥決して」
口では色々と言ってはいるがテーブルの上のモノをチラチラと見ている。カルデアにある食材はたまにレイシフトして手に入れる世界の様々な地方で取れるものも多い。食材の中には危険なモノが混じっている事もある。
そう言うものは料理長のエミヤが厳しく管理しているが、体に影響を与えるモノも存在するかもしれない。きっと彼女はその可能性を見つける為に此処にわざわざ隠れて、探しているのだ。
ヒデノリはそんな彼女の姿をキッチンの入り口で20分ぐらい見ているが、飲もうか呑まないか、っと意味もない時間を過ごす彼女その姿が、愛らしく。クルーな女子が必死にプライドと戦いながら、自分の新たな可能性を開こうと苦心している姿をただ見ていた。
サーヴァントとだから肉体の成長は意味を成さないのを知ってはいるが、何も言わずに「‥頑張れ」っと心に思いながら、その場を後にした
「な、可愛いと思わないかいつもクルーな女子筆頭が自分に必死に言い訳しながらも、胸を気にする」
「た、たしかに可愛いなそれ!っで結局その後どうなったんだ」
その後彼女が牛乳を飲んだのかどうなのかは知る由は無い。
ふーんっと腕を組んで納得する。どれ程いつも強がり戦場でも敵の鮮血を浴びても、嘲笑い容赦ない彼女がまさかそんな姿をするとは思わなかった、彼は純粋に驚いている。
「まぁ、結論を言えば彼女の様な女性が寧ろかなり胸を気にしているのが俺にとっては一番グッとくるんだ」
「まぁ、それがギャップ萌えってやつだな。あの普段は人間を見下した女王様みたいな、メルトさんがまさか‥‥やべちょっと、結構可愛い」
普段とのギャップで思わず吹いてしまうヨシタケ。侮辱しておるつもりは皆無だが、その光景を思い浮かべてしまう。
「絶対本人の前でその話すんなよ。バレたら証拠隠滅で殺されるからな、俺が」
「分かってる言うわけないだろう。でも俺的には意外で、まぁあのなんとも麗しい氷の結晶みたいに表面が水平線の様な胸を中々いいと、思うププっ」
2人は立ち上がると扉を開けて通路を歩く。マイルームに着くまでの間たわいない話で盛り上がりはしないが着くまでの間の暇潰しになる。
部屋の道に続いている道角があり2人はそこを曲がった。
「「あっ‥」」
「あらマスター達じゃない」
見覚えのある顔と鉢合わせした。整った顔つきと蒼ロングヘアのメルトリリスがいた。馬鹿2人は一瞬硬直してしまう。
ま、不味い先程の恥ずかしい話は聞かれてはいない筈。しかし話題の本人が目の前に現れると色々と気まずい。
「どうしたのかしら、人の顔を見たまま止まるなんて、いつも醜い顔が更に醜く見えてしまうは‥おっと失礼こんな事言うなんてサーヴァントとして失礼よね」
2人の顔を交互に見るとお馴染みの皮肉を込めた言葉を並べ始める彼女、普段なら苦虫を噛んだ様な顔になるが先程の恥ずかしい話を聞いた後だと、頑張って取り繕っているのが分かる為、笑いが込み上げてきてしまう。
「よ、よぉ。おはよう‥ぶ、相変わらずお前も元気そうで良かったよ」
「おぉー、皆んな元気が一番‥‥んー、ゴホゴホ」
「貴方達どうしたの、いつも可笑しい顔がもっと可笑しく見える‥」
流石に何かを違和感を感じると彼女、や、やばい今此処でばれてしまったら確実に殺される。自分のイメージを守るプライドの塊に様な人物の可愛い場面を知ってしまうと全てが笑いの種になってしまう。
2人は必死に笑いを堪える彼女のヒールの先にある槍で串刺しにはされたくないが、一番は彼女のプライドを傷つけたくない。
「いや何でもない‥ゴホゴホちょっと風邪気味なだけと、ゴホゴホぼっほっ」
「そうそう別に可笑しくなんてねえ‥‥ぶっほっ」
「そ、そう‥じゃあ行くわよ。あぁあの無愛想な看護師に一度見せておきなさい。悪化して拗らせるよりマシでしょう」
気遣ってくれているのかナイチンゲールの元に行くように言ってくれる。や、やめて今優しくされるとギャップで笑いが‥笑いがっとヨシタケの腹が限界を迎えそうになる。
「あぁありがとうな。メルトリリス気遣ってくれて」
「ふん、別にそんな事は思ってないは倒れられ拗らせられたら色々と面倒事が増えるのが嫌なだけよ」
「そうだな。メルトリリス俺は‥どんなサイズでも良い面はあると思う」
真顔を保とう無表情で喋るヒデノリに違和感を覚えるが、そうと言って食堂の方に歩いて行ってしまった。
あ、危ない一瞬吹いてしまうところだった。
「なぁヒデノリ‥ギャップって危ねえな‥」
「あぁ、これがギャップマジックってやつだ」
去っていく彼女の背を見ながら男2人は呟く
今年の夏は熱海にバカンスに行きました。一人旅で気楽な自分は美しい熱海のビーチでナンパに勤しみました。彼女が欲しかったのですが30人ナンパしても結局‥‥できませんでした。でも悪い思い出ばかりではなく。熱海らしい観光スポットも堪能できて取り敢えず満足です。次回は秋ですが、「夏」のお話をテーマに2本出す予定です。そしてカルデアに来る前の前日譚をその後に出します。その話にはあの生徒会メンバーも出す予定です。良かったらそちらもできたら見てくださいね。