鈴木悟の職場の先輩が、ユグドラシルのサービス最終日に新規ユーザー登録しました 作:挫梛道
前半は ぶっちゃけ蛇足。
完全なネタです(笑)。
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アインズ達がカッツェ平野に赴いていた頃と同刻。
「ム、此処カ。」
「報告通りでしたわね。」
「しかし相手が何者なのかは、まだ確認が取れていません。」
「そ・の・通ぉ~りでっす!
さぁ、気を引き締めて参りましょ~っ!」
「はぁ~い。」
「何で僕も…絶対にオーバーキルだと思うんだけど。」
「そりゃ、教えてくれたヒトが案内するのは、当然っすよ。」
魔導国からの精鋭+1は、アーグランド評議国の西端に突如 姿を見せた、天高く聳える巨塔を地から見据えていた。
「お願いだからさ、地図の書き直しが必要な真似だけは、止めてくれよ?」
この塔の存在を魔導国に報せた、ドラゴンをイメージしたかの白金の全身鎧の人物?は、溜め息を吐く。
「Ich werde mein Bestes geben!」
≫≫≫
その塔の最上階の一室。
其処には楕円形のテーブルの席に着く、9人の男女が。
彼等は皆、ユグドラシルからの転移者…プレイヤーである。
【魔郡元帥】八ドラー
【
【
【
【
【邪眼盲剣】ウスイ・ブック
【
【
…やや痛々しい通り名を自称する面々。
そして それ等を纏めているのは、長い黒髪に紅の眼の女…
「…よく、集まった。」
【賭狂】
「…さ・て、改めて皆には、この世界について判った事を話して貰おう。」
「それじゃ、先ずは僕から…」
彼女の言葉に、深緑の髪の、瞑っているかの様に細い目をした少年が話し始めた。
≫≫≫
ククク…
ふふふふ…
ははは…
www…
ほっほほほ…
ニャガガガ…
ギャハハハハハ!
「何が可笑しい!!?」
ある程度 話し合いが進んだ時、無数の嗤い声の中、怒声が鳴り響いた。
声の主は、【眼近】と書かれたアイマスクをした侍風の男だ。
「いや、お前…仕方無いぜ?」
「ニャガ…あの骸骨さんに、少しビビり過ぎじゃないですか?」
「集めた情報を纏めてみると、あのクソ腐れギルド、此方に来てるのは あのクソ骨だけ。
残りはNPCなのだろ?」
「大した事は無いと思うぞ。」
「クスクス…思い出しました。
貴方は以前、その、NPCに殺られたのでしたね?」
「え?マジ?www」
「あ~ら、情けない男ねぇ?」
「黙れ!お前達は
奴等は、NPCも強い!」
どうやら今の世界がアインズ…あのモモンガの手中に有ると知り、その対応について話していた時、内の1人が弱腰、或いは消極的な発言をしたのが発端だった様だ。
「大丈夫さ。
所詮はアンデッド。
僕の可愛い
あ、もし何だったら、キミが前衛で
「ふははは!それは良い考えだ!」
「ぐっ…!」
しかし他の者達は、意に介さない模様。
「ふっ…。あの
過剰に杞憂する事も無いだろう。
とりあえずは此処、評議国だったか?を、制圧し、順番に攻めて行き、最後は その魔導国とやらも…」
バタン!
貪夢が其処まで喋った時、部屋の扉が勢い良く開かれた。
「は~い、
「アインズ様に対する不敬不遜な発言。
殺しても問題無いですわね?」
「殺しましょ~!」
其処から現れたのは、メイド服を着た3人の女。
「…万死!」
続いて白い外骨格の、大柄な蟲人。
「な…貴様等…何者だ!?」
「どうやって此処へ?!」
「侵入者は何者で在れ、シモベに殺す様に伝えていた筈!」
「あの子達、何やってんの!?」
「あ…すいません。
それ全部、私達が!殺っちゃって!しまいまし!た!!」
「「「何いっ?!」」」
更には軍服を着た卵頭に埴輪顔の異形が、オーバーアクションで受け応え。
「何者…と、言われますと、貴方達が話されていた、アインズ様の僕としか、言い様が有りませんが。」
「言っとくけど、僕はシモベなんかじゃないからね!」
そして眼光鋭い老執事と、白金の全身鎧だった。
「「「「「チィッ!」」」」」
ガタッ!
これに舌打ちと共に立ち上がり、武器を手にして身構えるプレイヤー達。
全員、戦る気は十分だ。
「あのさ、悪い事 言わないからさ、出来れば話し合いで済ませたら、凄く嬉しいかな~?…って、駄目?」
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◆アインズside◆
「それは どういう意味ですか、ベート!はにゃーん!エイデイ!」
ネコ様大王国を魔導国に吸収…で表現間違ってないよな?
…が、決まったと思った時、それに反対するかの様に登場した、3人のNPC。
それと、虎型のビーストマンの男。
あれは
これに顔を赤くしたバステトが この3人に怒鳴り付ける。
「勘違いするなって。
別に、ボスの意思を無視しようとしてる訳じゃねーよ。」
「言っただろ?
単に、新たに私達の上に就く者の
「……………………………。」
それに対して3人は…1人は黙りか…悪びれもせず、そう応える。
「ふ、不敬な!その態度、アインズ様だけで無く、お前達の先代主殿に対しても不敬が過ぎるのでは無いか?!
…ひれ伏したm
「だから止めろって!」
ギュィッ…
「もゎとぁっ?!」
そんな3人にデミウルゴスが怒りだし、支配の呪言を使おうとした時、先輩がチョークスリーパーで それを阻止。
「いきなり、『これからは俺達が お前達の上だ』とか言われても、そりゃ素直に理解納得は出来ないだろ、デミウルゴス?
それは お前も一緒じゃないのか?
…って、おい、聞いてるか?」
「…………………………………。」
「…落ちてる。」
「あ・ら?」
『あ・ら?』…じゃないですよ!
「…お前達の言い分は解る。
良いぜ、俺が相手してやるよ。」
誤魔化さないで下さい!
「ハッ! アンタは そっちの眼鏡と違い、話が通じるみたいだな!」
≫≫≫
「此処は…」
「此処はマスター達が鍛練に使っていた部屋です。
…そして襲撃者に対しての、処刑部屋も兼ねていました。」
あの後、俺達が連れて来られたのは、かなりな天井高の50㍍四方の部屋。
6㍍間隔で直径20㌢、高さ2㍍の円柱が縦横に規則正しく並んだ部屋だ。
しかも この柱、ヒヒイロカネで出来ているだと?
「何という無駄遣いを…」
これには復活したデミウルゴスも呆れている。
「…で、どうするんだ?
1vs1か? それとも3人纏めて相手してやろうか?」
「ざけんな!? そんなのタイマンに決まってるだろうが!」
既に臨戦態勢、
まあね、『3人纏めて掛かってこいや』みたいな感じで言われてキレるのも解るけど、3人一勢に仕掛けた方が良いと思うぞ?
それでも先輩には勝てないと思うけど。
「了~解。…で、ルールは?」
「
「分かった。ついでに もう1つ、ルール追加させて貰うぞ。」
「あ?!」
「ナザリック・ルールだ。」
「…何だよ、それ?」
あ、勝率、少しだけ上がった。
【ナザリック・ルール】
正式にはタナカ様ルール。…らしい。
ナザリック内に於ける模擬戦での、クソ運営の所業による先輩の超・
簡単に言えば、先輩が攻撃を受けた時、魔法や物理のダメージ無効が無かった場合の推定ダメージを算出。
先輩が攻撃される度に これを加算していき、決着前に その合計値が先輩の最大HPを越えたら、先輩の負け…そういうルールだ。
ダメージの計算って、これ、完全にゲームだよな!
因みに このダメージ測定が出来るのは、現在のナザリックではデミウルゴスとセバス、それとパンドラズ・アクターとシズだ。
≫≫≫
「〆られたくないなら…分かっているよな、デミウルゴス?」
「も、ももも勿論ですとも!」
不正審判をしかねないデミウルゴスに釘を刺すと、当人は挙動った返事を。
コイツ絶対、先輩有利な
先輩、そういうの嫌いだからね~?
「そ、それでは、始め!」
そしてバステトの合図で、戦闘開始。
「シャッシャアァァァアッ!!」
ベートが猫爪を鋭く伸ばしての突きの連打を放つが、先輩は それ等を全て、紙一重で躱す。
このベートも、武闘家タイプな様だ。
「…ッシャァアッ!」
ぶん!
「でぃやっ!」
バキッ!
「………っ!」
そして次は、水平の手刀。
爪を使っての斬撃と言って良い この攻撃も躱した先輩は、カウンターの掌打を炸裂させた。
これが この戦闘の
≫≫≫
「ハァ…ハァ…」
「…どうした?終わりか?諦めて試合終了か?」
「な、舐めるなよ、コラァ!!」
その後もベートの攻撃を、ギリギリの間合いで避けた先輩のカウンター攻撃が決まる。
そんな展開が何度も続いていく中、
ぶぉん…っ!
ベートが この戦闘で初めて、脚技を見せた。
今迄に見せた拳の攻撃よりも速く鋭く、そして重そうな一撃だ。
ガシッ!
「な…?」
しかし それも、先輩には通用しない。
最初から蹴り技を警戒していたかの様に、それを両腕で がっしりと受け止めて捕獲。
信じられない顔をするベートだが、これは俺だって読んでたよ。
だってコイツ、上半身は軽装だけど、脚には凄い硬そうな
誰だって『あ、コイツ蹴りが得意技だな』って思って注意するさ!
「どっせぃっ!」
ぶぅんっ…バガァッ!
「ぐ…ぁ…」
そして先輩は その脚を掴んでの一本背負い?とでも言うべき技で、相手の身体をヒヒイロカネの柱に打ち付ける!
更に先輩のターンは続く。
かなりなダメージを負い、うつ伏せに倒れているベートの左横に回ると、
ガシッ…
先ずは左腕を、両足で挟み絡める様に
ぐい…っ!
「ぐぁぁぁぁぁーーーーーーっ!!?」
そして残る右腕を両手で持ち、脇固めの様に絞め上げる!
先輩の必
「あ…ぁぁあ…」
これを見たデミウルゴスが、何かトラウマが甦ったの様に、顔面蒼白で全身ガクブル。
まぁ、察するけどね!
…に、しても この技って、
「…地味。」
ちょ…シズ?
世の中 頭で思っても、声にしちゃイケない事って沢山有るんだよ!?
「そ、其処迄!勝負有りです!」
そして此処で、バステトが戦闘終了を宣言。
「妥当な判断ですね。
あの技は、彼処まで完璧に極ったら、最早 自力での脱出は不可能ですから。
因みに この戦闘、タナカ様の推定被ダメージは5P。
投げ技の前の蹴りを受け止めた際の衝撃だけ。
タナカ様の、完勝です!」
此処で冷静になったデミウルゴスが、戦闘を分析。
「面白い。ならば次は、私が相手だ!」
そして先輩の前に、新手が現れた。
黒いローブを着たピンク髪の
確か、はにゃーん…とかいう名前だったっけ?
…俺は彼女の創造主とは、仲好くなれる気がする。
≫≫≫
「ライトニング・マジック・スフィア!」
ヒュィンヒュイン…
どうやら次の相手は、
1、2…合計15の魔力で作られた、直径15㌢程のエネルギー球。
その其々が、まるで自分の意思を持つかの様に動き回り、先輩を包囲した。
まあ実際は遠隔操作なんだけど、一度に これだけな数を操るなんて、凄い技量だ。
ピチュィン…!
そして それ等が、一斉に雷撃のビームを先輩に向けて撃ち放つ。
「此処が お前の墓場になる!」
物騒!模擬戦だよね、これ?!
①前半の9人の元ネタ、全て分かった人はエラい(笑)。
チースレ 某作品(笑)と違い、少々扱いが酷くても大丈夫なキャラを選んだ心算でしたが…
②
「Ich werde mein Bestes geben!」
ドイツ語で『努力します!』の意味…で、合っている筈。
③
ベート・ビョーガ…ベート・ローガ(ダンまち)を、猫耳猫尻尾にしたイメージ。
はにゃーん…ハマーン様(Zガンダム)に豹耳豹尻尾をプラスしたイメージで。
感想よろしくです。