鈴木悟の職場の先輩が、ユグドラシルのサービス最終日に新規ユーザー登録しました 作:挫梛道
【前回の あらすじ】
映画『バイオハザード』のワン隊長のレーザートラップ→ところてんって、結構トラウマだよね!(笑)
ネタ&バトル回です!
▼▼▼
「早速お出迎えな様です!」
カッツェ平野に到着したタナカ達 魔導国の冒険者一同。
早々に それを歓迎とばかり、無数のスケルトンやゾンビが彼等に迫ってきた。
…報告に有った、新種、或いは強化種は まだ姿を確認出来ていない。
「オラッ!」
「せやっ!」
「でぃっ!」
「はあぁっ!」
バシィッ!
それに対して先陣を切ったのは、4人チームのミスリル級冒険者。
軽装の野伏が1人に、それぞれ蒼と金の鎧を着た戦士職が2人。
残り1人も白の全身鎧を身に纏っているが、どうやら彼は
彼等の剣が、魔弾が、ゾンビソルジャーを蹴散らし、
がぃんっ!
「「「「ぅギャーッス!??」」」」
直後その後ろ、地面から涌き出てきた
「「「「……………………。」」」」
この一撃で、4人は仲良く上半身を地中に埋めてしまう。
◆タナカside◆
おいおいおいおい?大丈夫か?!
あの4人…パトリオット・コークフロート、エミール・ベルベット、キュウ・マツラギ、ヴァゥリィ・ルツファルは、少し前にギルドの酒場で知り合った冒険者チーム【バビロン】の皆さんだ。
なかなか面白い性格な奴等で それなりに仲良くなり、この前もミスリル級の
ピクピク…
あ、皆、足をピクピクと小さく動かしている。
どうやら死んでないっぽいな。
先ずは一安心。
連中は今回の為に組まされた
ギガント・スケルトンは別の冒険者チームに狙いを定め、そちらに突進していた。
「え? 何だか こっちに来てるんですけど?
私達がターゲット認定されちゃったみたいなんですけど?!」
「ひぇっ?!」
あれは確か、エンリ・カルネのミスリル級冒険者チーム…【アクセル】とか名乗ってたな。
「
ガァンッ!
そのチームの前衛、騎士っぽい金髪の女が敵寄せ系の武技で、自身に注意を引き付ける。
そしてパト達を一度に凪ぎ払った骨棍の一撃を大剣で受け止め…た、耐えた?!
「くふ…ふふふふ…その程度か!?」
しかも尚且つ、余裕の笑みを浮かべている。
防御、耐久面に関してだけなら、アダマンタイト級の硬さだ。
「セイクリッド・クリエイト・ウォーター…花鳥風月ぅっ!」
シュゥッ…ドスッ!
そこに青のローブ、青髪の女が手にした扇子から放つのは、水流系の魔法。
しかし これも、只の水鉄砲じゃない。
信仰系
ダダッ…
そしてチームの黒一点、リーダーの男がダッシュでバックステップ?
敵とガンガン距離を空け…逃げてる訳じゃないよな?
「…運気向上!運気超向上!運気激向上!運気極向上!」
何やらステータスアップ系の武技を発動…からの、
「狙撃!狙撃狙撃狙撃狙撃狙撃!!」
ヒュヒュヒュン…ッ!バキィッ!…ドスッ!
弓矢を連射!
普通に考えれば、骸骨系に"射る"や"突く"の攻撃は、効果的なダメージを期待出来ない。
しかし この男の正確無比な狙いは全てが
武器を持っていた右腕が、地面に落ちた。
「真打ち登場! さあ、トドメです!」
そして終わりを宣言したのは、外見はシズやエントマよりも年下に見える、見た目100㌫魔女っ娘なコスチュームの眼帯少女。
「生の理から外れ、異形の道を歩む哀しき存在よ!
今、この私が! その苦しみから解き放ってあげまs
「良ーから早よ撃てっ!!」
「ちぃ、これからが良い処ですのに…」
ん。この娘、絶対に14歳だ。
パンドラと仲良くなれそうな、ノリノリなポーズと大見栄口上を仲間の男に突っ込まれると、残念そうな顔で何やら魔力を集中させ…って、何だよ?この魔力…?!
「爆ぜよ!
エクスプローっジョン!!」
ドッゴゴォーーーーッン!!
大・爆・発、キターーーーーっ!!
魔法について詳しくない俺でも分かる、上位の攻撃魔法。
骨の巨人の姿は消え、 その場には地面を穿ったクレーターが大きく口を開いていた。
…って、いや、どう見てもオーバーキル!
高が少しばかり図体がデカいだけの、雑魚単体に使う魔法じゃないぞ?
「ふっ、見た…か…これぞ至高にして最強の魔法、ば く れ つ まh…」
パタン…
あ、倒れた。
◆タナカside・了◆
▼▼▼
「な…何なんだい、ありゃ?」
「魔導国方面…ですね。」
「何と言うか、特大の火薬玉を誤って地上で爆裂させてしまったみたいな煙だな…」
「良いから お前等 喋ってないで、目の前の敵を片付けろ!」
その頃、平野のバハルス帝国側では、同様にアンデッドと戦っていた冒険者や帝国兵達が、魔導国方面に突如 姿を見せた巨大キノコ雲に目を奪われていた。
ピキィン…
「うおっ?!」
現場を指揮する立場の皇帝直属の四騎士達も その光景を眺めている時、その内の1人、四騎士筆頭、"偉角"トーレス・オロの周辺地面が いきなり凍り付き、彼の足も氷に包まれてしまう。
「ツェーン!何しやがる!?」
「何って…お前が呆けている隙を突いて、迫ってきたアンデッドを止めてやっただけだが?」
「俺達の足も一緒に止めてんな!」
それは皇帝直属の帝国四騎士の1人、"凍土"ツェーン・デレデスの氷結魔法。
足元の氷を砕きながら、トーレスが彼女に突っ込みを入れるが、
「ふん、ぼぉ~っとしている お前が悪い。」
斬!
ツェーンは それを意に介さず、淡々と周囲のアンデッドを斬り刻む。
「テメー、後で覚えてろよ!」
そんな他の帝国兵や冒険者の足は凍らせる事無く、自分の足だけを凍らせる器用さと悪びれない態度に、トーレスは声を荒げ、
「はぁあっ!!」
ドガァッ!
鬱憤晴らしとばかり、未だ氷に足を捕らわれ動けないでいる
その威力は直接に刃を受けた個体だけで無く、その衝撃波で周辺の骸骨兵も、粉々に砕き散らすのだった。
▼▼▼
「ターン・アンデッド!」
シュゥ…
一方の魔導国方面。
「でいやっ!」
「そらっ!」
同じく
そして、
「武技…領域!」
リーダーのクライドが、自分の先祖(存命)が残した指南書に記されてある、特種な武技を発動させた。
全ての神経を研ぎ澄まし集中させ、その結界内に侵入した者を即座に感知。
そして そこから放たれるのは、
「秘剣・虎落笛!!」
斬!
瞬閃の居合い斬り。
「「「「「ガァッ?!」」」」」
この一閃で5体のトロール・ゾンビの上半身と下半身が、横真っ二つに分断された。
「ハッ!」
「オぅラッ!」
「シッ…!」
そして別の場所では、タナカとベート、はにゃーんも戦闘の最中だった。
◆タナカside◆
くそっ! あの鈴木、絶対 意図的に このバケモノ、俺達に ぶつけてきただろ!
このスカル・スパイダー(俺命名)、他のアンデッドと比べて、明らかにレベルが高い。
何が「先輩達を上位冒険者にする為です。あ、でも あんまり無双し過ぎると、周りから どん引かれですよ!特に先輩。」だ!
はいはい、解ってますよ!
物理や魔法、その他の絶対無効化がバレない様に注意すれば良いって話だろぅ…が!
コイツは口や尻から斬撃属性っぽい糸を出してくるが、只それだけ。
デカブツは基本、懐に入られると何も出来なくなる。
そして その近接距離は、武闘家である俺やベートが最も好む間合い。
クライド達には少しキツい相手かも知れなかったが、俺達には安牌のレベルだ。
本当は1人でも余裕で殺れたけど、それじゃ流石に周りが驚き過ぎるだろうから、2人でコンビを組んでの戦闘だ。
懐…と言うか腹の下に潜り込んだ俺達は、
「せいっ!」
「おらぁっ!」
ベキィっ!
丁寧に足を1本ずつ破壊。
残りの足が3本になった時、バランスが取れなくなり体勢を崩し、結果的には俺達を押し潰さんと白骨を寄せ集めた様なボディを落としてきたが、
「「うるぁっ!!」」
ドガァッ!
それをジャンピングアッパーとオーバーヘッド・ハイキックで 迎撃。
真下からの攻撃で突き上げられ、巨体が破片をばら蒔きながら上空高くに吹き飛び、
グシャァッ!
足の半分以上を喪っている超重量のボディは着地に失敗、落下の衝撃で残る足も粉々に砕けた。
後は あの厄介な?蜘蛛糸の攻撃範囲の死角から、動けなくなった骨の蜘蛛の身体を破壊するだけだ。
ドドンッ…!
そして はにゃーんも同じタイミングで、得意の雷撃魔法で
第6位階以下の魔法を完全に無効化する
高位の魔法を操る はにゃーんの敵では無かった。
「「「「「「……………………。」」」」」」
そんな俺達に対して、周囲の皆さんはアンデッドと戦いながら、有り得ないとばかり、あんぐりと口を開けている。
え? まだ手加減が足りなかった?
『ウグォゥアァァッ!』
そんな俺達の前に新手が。
「不味い、タナカさん、一度 退避して下さい!」
「ちぃっ!まさか、こんなヤツ迄、出現するとは?!」
「タナカ君!」
ソイツを見て、クライドや戦列復帰したムツロギ達、 その他のモブ冒険者が俺達に『逃げろ』と騒ぎ出す。
現れたのは
しかし、普通の それより更に二回りくらいデカい巨体に、黒で無く金色の鎧を装備。
しかも6本腕で、その手全てに剣や槍、斧に戦棍等を持っている。
仮に命名するならデス・アシュラ。
例のアンデッド製造アイテムで鈴木が作った、特別仕様のアンデッドだ。
「アインズ殿が言っていたのは、コイツの事だな…」
はにゃーんが険しい顔で呟く。
その通り。コイツが、今回のラスボス。
ズズズ…
「「な…?」」
「「「「ぅ…」」」」
「「「ちっ!」」」
そして、他にも大量のアンデッドが、地面から沸き出てくる。
「囲まれたみたいだな…!」
「これは、向こうを全滅させないと、帰れませんね。」
「「ふっ、面白い!」」
「「「「じゃ、ねーよ!」」」」
それに対して、様々な反応を見せる冒険者達。
「し、仕方無い!
俺達とタナカさんのチームは、あの6本腕を!
他の皆は、周囲の敵を!」
一応、今回の纏め役であるクライドが指示を飛ばし、
「「「「「うおぉおっ!!」」」」」
冒険者達は それに従い動き出す。
「さて、それじゃあ、」
「俺達も、行きますか!」
そして俺達も、デス・アシュラに突撃だ。
≫≫≫
「う…」
「ぅぅ…」
鈴木が言うには、このデス・アシュラは『アダマンタイト級冒険者が勝てない強さ』らしい。
その言葉通り、クライド達は その攻撃力の前に、それ程の時間も経たず、
「ぅ…せめて…
そんな中、クリフトが俺達に支援魔法を。
正直、必要無いのだが(俺には効果が無い)、気持ちだけ受け取っておくよ。
「ライトニング・スフィア!」
ボシュッ!
はにゃーんの遠隔操作の雷球群がデス・アシュラの周囲を散開して囲み、
「「でゃっ!」」
バシィッ!…ズドンッ!
その隙に俺とベートが距離を詰め、
これで巨体は膝を着く。
「ベート!」
「応っ!」
直ぐ様、バレーボールのレシーブの構えを取った俺にベートが走り込み、
「おぅ~らよっと!」
バスッ…
タイミングを合わせて、ベートの体を高く打ち上げる。
「覇王色の、脚ィィッ!」
バキィイッ!
そして そこから撃たれるのは、脚に闘氣を纏わせてのボレーキック。
この一撃で、デス・アシュラの首が吹き飛ぶが、相手はアンデッド。
それでも簡単には斃れてくれない。
脚も破壊されており、まともに動けなくも、それでも近くに居た俺を狙って剣を振り降ろす。
「一・撃・必・殺!」
しかし その攻撃は地面を叩くだけに終わり、反撃として放つのは、左の掌底打。
本来なら背後に
一見、不必要と思われるが、これは気持ちの問題。
これやった方が、威力増し増しになる気がするんだよ!
ドガァッ!…ズズン…ッ!
この胸元に撃った一撃は、鎧前面を破壊。
更に その衝撃は体内を貫通、鎧背面も突き破り、デス・アシュラは持っていた武器全てを手から放す。
そして鈍く重い音と共に前のめりに倒れ込み、動く気配が無くなった。
完全勝利だ!
「「「「「………………………。」」」」」
そんな俺達を、クライド達や雑魚アンデッドを一掃したモブの皆さんが また、何か突っ込みたそうな顔で見ていた。
「タナカ…何か、何処か不味い部分が有ったか?」
「今回は派手な技は控えて、目立たない様にした筈だぞ?」
「…ですよねー?」
①今回登場の冒険者
【バビロン】
パトリオット・コークフロート…パトリック・コーラサワー(ガンダムOO)
キャウ・カツラギ…ミツナントカさん(このすば!)
エミール・ベルベット…エミール・以下略(異世界魔王と召喚少女)
ヴァゥリィ・ルツファル…ヴァーリ・ルシファー(ハイスクールDXD)
…のイメージで。
※この4人は作者の作風的に、かなり重要な
ヴァーリ。すまんが、また頼むぞwww
【アクセル】
こっちの4人は、説明不要でしょ?(笑)
「何でよぉーーーっ?!」
②帝国4騎士。
残り2人は、まだモデルや設定とかは、決めていません。
てゆーか、今後の登場の予定も、今の処 無いっす。
「「ざけんな。」」
【次回】『最高ランク冒険者(予定)』
乞う御期待!感想よろしくです。