鈴木悟の職場の先輩が、ユグドラシルのサービス最終日に新規ユーザー登録しました   作:挫梛道

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最初は【その頃のアインズ様(笑)】
 



戦う少年少女

◆シャルティアside◆

「うぅ…恐かった…凄く、怖かった…」

「お~ぉ、よしよし、もう大丈夫でありんすよ?

怖~い お兄さんは、もう何処かに行っちゃったでありんす。」

タナカ様達が出陣された後、私室にてアインズ様は げっそりとした感じで、私に抱き着き、胸に顔を埋めてきたで、ありんす♡

そして そんなアインズ様の頭を、優しく撫でる私。

 

「…でも、アインズ様?

タナカ様も、アインズ様の事を思って、あの様に仰有られたのですから…」

「ん。それは、解る。

解るのだが…やはり怖かった…」

何が有ったかと云えば、あの敵の拠点に攻め入ろうとした時、アインズ様御自らも、それに参加するとの旨を発言したのでありんす。

当然それは、危険だから皆で止めに…いえ、決してアインズ様の御力を軽んじている訳では ありんせんが、それでも やはり、シモベとしては、主をいきなり戦場に立たせる事は、出来ない事でありんす。

そして、その場を収めたのはタナカ様。

ナザリック…いえ、ユグドラシルの外の、センパイコウハイと呼ばれる間柄の者でしか感じ取れぬ"圧"を放出し、

 

「王様ってな、最初は自陣で ずでんと構えてりゃ良いんだよ。…な?

「………!!?」

 

…な遣り取りで、穏便に?解決したのでありんした。

しかし その圧が余程 凄まじかったのか、死の支配者(オーバーロード)の特性である精神安定化も追い付かず、まるで恐怖に駆られた幼子が それを払拭する為に母親に頼る様に、この私に、安心を求めてきたのでありんす。

タナカ様、(*^ー゚)b ぐっじょぶ!…で、ありんす。

 

 

◆シャルティアside・了◆

 

▼▼▼

 

タタタ…

 

「むむ?!

アウラ殿マーレ殿!

何やら この先、強力な気配を感じるで御座る!」

…デミウルゴスがイザイヤを降した頃より、時は少し巻き戻る。

アウラ、マーレ、ルプスレギナ、ハムスケ、そしてアウラの魔獣(ペット)達のグループも、浮遊島に聳え建つ6つの塔の1つを登っていた。

所々で現れる、獣型のモンスターを撃退しながら かなり上のフロアまで進んだ先、その先頭を走っていた巨大ジャンガリアンハムスター(♀)が、今迄の敵とは違う存在を感じ取っていた。

 

◆アウラside◆

ハムスケが敵の気配を察知。

この辺りは一応と言うか流石と言うか、元々は野生動物らしく私達より敏感だ。

 

「武技・斬撃!ええぃ!…で御座る!」

 

バキッ!

 

「ぶ…物騒だなぁ…」

「ちょっと!別に鍵を閉めてた訳じゃないんだから、もう少し静かに入ってきたらどうなのよ!?」

「がるる…」

「「「「??!」」」」

ハムスケか勢い良く斬り破った扉の先、広い部屋で待ち構えていたのは

「こ…子供ぉ?」

「何よ?あんた達だって子供じゃない!」

「ひぃっ!?」

見た目は私達より年下。

ケープを羽織り、金髪を三つ編みに結った女の子と、ボロボロの服を着て、ターバンを巻いた男の子。

そして赤い鬣と鋭い剣牙の、巨大な豹型の魔獣。

この女の方が、マーレの子供発言に怒りながら言い返すと、その迫力にマーレが怯む。

…って、

「マーレ!あんたもビビったりしない!」

「こ、ごめん、お姉ちゃん…」

…ったく!

 

「…あの~、キミ達も、アインズ・ウール・ゴウンなんだよね?」

そうした中、ターバン男が話し掛けてきた。

 

「…そうっスけど?」

「そう…じゃ、死んでよ。」

 

ダッ…!

 

「「「「?!!」」」」

その問い掛けにルプスレギナが応えると、ターバンがナイフを構えて特攻してきた?!

 

「へ?」

ヤバい!

多分スキルだと思うけど、回避不可レベルの超加速だ!

 

「危ないで御座る!」

 

ドスッ!

 

「「「!!」」」

このルプスレギナを狙った一撃は、間に割って入ったハムスケの(まえあし)に突き刺さる。

 

「痛いで御座るなぁ~?

しかも刃に毒を塗っているで御座るか?

残念だが某、毒は効かないで御座るよ?」

「フゥ…助かったっスよ、ハムスケ!」

「礼には及ばぬで御座るよ、ルプスレギナ殿!」

「な…?!」

 

ぶんっ!

 

しかし、大したダメージは受けてない様子なハムスケ。

ぺろぺろと傷口を舐めながら、驚きを隠せないターバンに向けて反撃とばかり、尻尾の一撃を放つ。

 

「ぅゎっ、危なっ!」

しかし それは、後方に跳ばれて躱されてしまう。

 

ボボゥッ!

 

「「「「!!」」」」

その直後、三つ編み女が《火球(ファイヤーボール)》を撃ってきた。

しかも、3連弾!

 

「ま、《魔法盾(マジック・シールド)》!」

 

ボシュッ…

 

しかし これは、マーレの魔法で凌いでみせた。

 

「へぇ? やるじゃない♪

リョカ!ゲレゲレ!こっちも本気で行くわよ!」

「うん、ビアンカ!」

「がぅ!」

どうやら向こうは、あの三つ編みがリーダーっぽい。

あの女の一声で、残る1人と1匹が身構える。

 

「面白いじゃない!

だったら此方も、全力で行っちゃうよ!」

「う…うん!」

「了解っス!」

「承知で御座る!」

 

 

◆アウラside・了◆

 

≫≫≫

 

◆マーレside◆

女の子がビアンカ。

男の子がリョカ。

そして あの魔獣がゲレゲレ。

向こうは3人。

人数的には、僕達が断然有利。

 

シュゥゥ…

 

「ちょ…多過ぎない?」

「こりゃ反則っスよ!?」

…と思ってたけど、リョカが沢山のモンスターを召喚して、この大部屋は敵味方入り乱れての混戦に突入しました!

 

≫≫≫

それも暫くしたら、徐々に対戦の図式が出来上がってきた。

 

「「「「「ギグャァッ!」」」」」

「ウォォオン!」「シャァァッ!」

先ずは神狼(フェン)&六足蜥蜴(グアドラシル)vs魔獣の集団。

お姉ちゃん自慢のペットが、数の不利を感じさせない大暴れ。

 

「ぐるぉらぁっ!」

「ちぇすとぉっ!で御座る!」

 

バガッ!

 

次にハムスケvsゲレゲレ。

互いの牙と爪が、ぶつかり合う。

 

「そぉれ!」

「てゃっ!」

 

ビシゥッ!

 

そして、お姉ちゃんvsビアンカ。

2人の振るう鞭が、激しく激突。

  

「ちょ…何か私だけ、不公平な気がするんスけどぉ?!」

「ドラァアッ!」

最後にルプスレギナさんvs1ツ目巨人(ギガンテス)

あのギガンテスは、リョカに召喚された2体のカキンガチャ・モンスターが、《配合》というスキルで合体した、上位のモンスターです。

 

ごんっ!

 

「ひょぇえ?!」

直撃を受ければ間違い無く ぺちゃんこになっちゃう棍棒の叩き付けを、ルプスレギナさんが必死に避ける。

 

「《棘の守護壁(ガーディアン・スパイク)》!」

そして僕は、後方で皆の支援。

彼方側のリョカも、回復や防御魔法でサポート役になっている。

 

≫≫≫

「武技・クルクル弾!で御座る!」

 

ぎゅるるる…がぃんっ!

 

「ぶきゃぁっ!?」

最初に決着したのは、ハムスケvsゲレゲレ。

高く飛び上がり、空中で身体を丸めて高速回転しながらの急降下体当たりを決めて、ハムスケが勝利。

 

「シャァァッ!」「ウォォオン!」

グアドラシルとフェンも、魔獣の群れの全滅に成功。

 

バガッ!

 

「ぐろろーんっ!」

「…ハァ…ハァ…ゼィ…ゼィ…ど、どやぁっス!」

そしてルプスレギナさんも、ギガンテス撃破に成功。

あの普通な一撃も痛恨級の攻撃を避けながら、膝に聖杖(ホーリーメイス)のフルスイングを叩き付けてきたルプスレギナさん。

この膝へのピンポイント攻撃を続けた結果、ギガンテスは膝を完全破壊されてダウン。

立ち上がれなくなった所に、先ずは大きな目玉にメイスを突き刺して潰し、仕上げは頭部に殴打連発。

一度だけ、危ない展開も有ったけど、一撃一撃が致命傷となる攻撃を躱しての、ノーダメージ勝利です!

…体力の方は、かなり消耗してるみたいだけど。

 

 

◆マーレside・了◆

 

≫≫≫

 

◆ルプスレギナside◆

…ハァ…ハァ…ゼィ…ゼィ…ど、どやぁっス!

勝ったっスよ!あの1ツ目大巨人、斃したっス!

これで残るは、あの お子様2人だけっスけど、

 

バシィッ!…ボゥッ!

 

「…っ!」

アウラ様と戦っている あの小娘、それなりに強いっスね。

三叉の鞭でアウラ様の鞭を弾くと、魔法弾で牽制して、もう1人のガキんちょの隣に移動。

 

「リョカ!仕方無いわ!

()()をやりなさい!」

「う~…

()()をやると、魔力と体力、一気に無くなっちゃうけど、本当に仕方無いよね…召喚!」

 

ジュゥゥウ…

 

「「グムムモ~ン!」」

「ケケケケケ!」「ウヒャヒャヒャ!」

「ブッフゥ…」

そう言うと、ターバンのガキが、またモンスターを召喚っス!

溶岩魔神に氷河魔神、炎妖(フレイム)氷魔(ブリザード)、そして、爆弾岩!?

これは また、クセの有るモンスターを喚んだっスね~?

…でも、1匹1匹は、そう大して警戒するレベルじゃないっスよ!

…って、またターバンが魔力を集中させて?

 

「…《邪配合》!」

その魔力を5体のモンスターに向けて放出!

今度は まさか、あの5体を合体させるっスか?

…って、

「「「「あれは不味い!」

       危ないですぅ!」

       ヤバいっス!」

       危険で御座る!」

 

バキィッ!x4

 

「グップァヮーッ?!」

アウラ様マーレ様、そしてハムスケも あれはマジヤバい…確かに単体じゃ雑魚だけど、あの合体だけは させてはダメだと直感したのか、合体の核になりそうな爆弾岩に皆で突進してからの同時攻撃!

防御力(かたさ)体力(タフネス)()()のモンスターを、一撃粉砕(四撃?)っス!

 

「「「「ギャヒャハ~…!??」」」」

そして合体途中だった残りの4体も、合体の繋ぎ役が倒されたからか、元々が炎系と氷系、相反する属性が無理に一体化しようとして対消滅。

何とか最大の危機?は免れたっスね。

 

「あ…ぁ…」

「そんな…?」

それが切り札だったのか、発動前に潰されて、明らかに愕然とした顔になるガキんちょ2人。

さぁ~て、最後は どうやって捻り潰して殺ろうっスかね~?♡

 

 

◆ルプスレギナside・了◆

 

≫≫≫

 

◆ハムスケside◆

「くっふふふふ…♪

ねぇねぇ、今、どんな気持ちっスか?

とっておきを破られて敗け確になって、どんな気持ちっスか~?」

「「…………!」」

ルプスレギナ殿…何だか悪役の顔になってるで御座る。

子供相手に、大人気ないで御座るよ?

 

ぶちっ…

 

「巫っ山戯るんじゃ、ないわよ!」

「この、悪者めっ!」

 

ダダダッ…

 

この煽りに童2人は、顔を真っ赤にしてルプスレギナ殿に突進。

煽り耐性、低いで御座るな。

キレた子供は怖いで御座るよ~…

 

「《聖月光咆哮砲(セイクリッド・ムーライト スクレイバー)》!!」

 

ボッボォッ!

 

「「ゎわぁっ?!」」

しかし それを、杖を縦に構えての魔法(ビーム)で迎撃!

 

どんっ!x2

 

「「う…」」

2人を大きく吹き飛ばしての、大ダメージ。

 

「よーし、一気に畳み掛けるよ!」

「うん!」

「ハイっス!」

「はい、で御座る!」

「ウォン!」「シャァッ!」

 

ダッ…!

 

アウラ殿の掛け声で、トドメを刺すべく、再び全員で突進!

 

「…っ、《超・火焔渦(メガ・フレア・メイルシュトローム)》!!」

 

ブゥオォォォオッ!!

 

「「「「…!??」」」」

しかし、それを今度は女児の方が、強烈な魔法でのカウンターを放ってきたで御座る!

 

「赦さない…絶対に、赦さない…!」

「殺してやる…!」

 

ボロッ…

 

「…っ?!」

そして幼子が絶対にしては いけない表情を浮かべ、某達を睨み付ける2人。

…の女児の方の顔の表面が ひび割れ皮が崩れ落ち、その下から緑の鱗が見えたで御座る。

 

「「「!??」」」

「み、見たな~!?」

 

ボロボロッ…ッ

 

それは当人からすれば知られたくない秘密だったのか、皮が剥がれた部分を手で隠して、怒りの形相で此方を睨み…

…が、それで顔を強張らせたのが原因で御座ろうか、更に ひびが広がり、顔全体の皮がボロボロと全て剥がれ落ち、

「赦さん…貴様等、皆殺しだ!」

人間(ヒト)型から異形種に変化したで御座るよ!

 

「ガアアッ!」

 

ボゥッ!

 

そしてターバン男児の方も口から火の玉を吐き出したと思えば、背中に小さな羽、額に短い一本角を生やした、小鬼みたいな種族に変身…正体を現したで御座る!

    




ビアンカ…幼女ビアンカ(ドラクエⅤ)
ゲレゲレ…キラーパーサー(ドラクエⅤ)
リョカ…ターバンのガキ(北斗の拳イチゴ味)
…のイメージで。
 
次回の出番はコキュートスか、それともセバスか?それとも…
 
乞う御期待!
感想よろしくです。
 
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