鈴木悟の職場の先輩が、ユグドラシルのサービス最終日に新規ユーザー登録しました 作:挫梛道
前回のラストをカット、追記修正して、今回の冒頭に持ってきました。
m(_ _)m
異形ビアンカ…エンプーサ(ドラクエⅤ)
異形リョカ…バアラック(ドラクエⅣ)
…のイメージで。
▼▼▼
「《
「《
ゴッゴォオッ!
各々が自身の最大級の魔法を放つが、
「が、《
ガィンッ!
「えっ?」「そんな?!」
それはマーレの防御魔法によって、完璧にでは無いが、防がれてしまう。
自分達の最高火力で大したダメージを与えられない。
驚きと動揺で、動きを止めてしまうビアンカとリョカ。
「よーし、決めるわよ!」
「うん、お姉ちゃん!」
「トドメっス!」
「フィニッシュ!…で、御座る!」
その隙をアウラ達は見逃さない。
「《
バシュッ!
「「ぎゃぁぁあっ!?」」
先ずはマーレが無数の茨を喚び出し、2体の異形を拘束。
鋭い棘の生えた蔓は、単に体を締め付け動きを封じるだけで無く、その棘を身に喰い込ませ、強烈な痛みを与える。
「武技・
続いてハムスケ。
天井ギリギリまでジャンプすると、
ズガァッ!
「ぐぅえっ?!」
茨で縛られ、避ける事の出来ないリョカの頭部を貫いた。
「
ガィンッ!
「ぅぎゃゎっ!」
そしてルプスレギナはダッシュでビアンカに詰め寄り、
聖属性が付加された一撃を、リョカ同様に身動きの取れない妖女の顎に叩き付け、茨の拘束を引き千切って吹き飛ばす。
「地這い大蛇ぁっ!」
仕上げはアウラ。
ベシィッッ!!!!
「「ぐぎゅぁあっ…」」
茨の拘束は解かれても、大ダメージで動けない2人に、光の大蛇と化した鞭が床を抉りながら走り、纏めて締め上げた。
シュゥゥ…
怒濤の連続攻撃でHPが尽き、身体を光の粒子に変えて、その場から消滅したビアンカとリョカ。
「あら…これは…?」
その場には、ビアンカが持っていた三叉の鞭だけが残った。
▼▼▼
同刻。
「
ゴォッ!
また別の塔の最上階にて、
「「「「「おおおぉっ!」」」」」
彼だけでは無い。
コキュートスが指揮するリザードマンの精鋭が、この鎧型モンスター、"彷徨う鎧"の群れを蹴散らしていく。
「ちぃ!小汚い蜥蜴や蟲の分際で!」
「愚カ…敵ノ力量ヲ、測ル事モ出来ヌカ!」
カィンッ!
そしてコキュートスは、このフロアの主である、青い騎士服の男と、刃を交わらせていた。
「ほざけ!この蟲がっ!」
ブォォオッ!
騎士服の男が、数歩後退して、十字に剣を振るう。
その剣閃は聖属性を持つ真空刃となり、コキュートスに襲い掛かるが、
「武技・鉄壁要塞!」
ガシィンッ!
「な…何いっ!?」
それは白い蟲の武人に直撃するも、防御系武技によって完全に防がれた。
「な…何なのだ?!そのスキル?…は?」
「貴様達ガ我等ノ知ラヌ スキルヲ使ウノト同ジク、我等モ貴様達ノ知ラヌ技ヲ持ッテイルトイウ事ダ!」
ユグドラシルから転移してきたばかりの者と、約200年、この世界で生きてきた者との差が現れた。
転移したての頃から、ユグドラシルには存在しなかった『武技』というスキルに危険視の意味を含めて、興味を持っていたアインズ。
その技術を
結果からすれば、修得可能。
この武技により、ユグドラシルに於いて最上クラスの技も、コキュートスは無傷で凌いでいた。
「くっ!」
騎士服の男は忌まわしい表情を浮かべ、
ブォォオッ!…ガシィンッ!
再度、同じ技を繰り出すが、結果は同じく。
ダダッ…!
それと同時、コキュートスが その開いた間合いを詰める。
自身の攻撃が全く通じなかった事での動揺で、この騎士服男は反応が遅れ、
ズジャァッ…!
4本の
「フシューッ…!」
物言わぬ屍を見て、鼻息を荒げるコキュートス。
例え敵と云えど、刃を交える者に対して、何の敬意も払えぬ…相対する者の力量も測れず単に見下すだけの者に、この蟲王の武人は未だ怒りが収まらない。
バギィッ!
「「「「???!」」」」
それを発散しようとしたのか、傍の大柱を手にした武器で粉砕するコキュートス。
彼に付き従っていたリザードマン達は、それを見て、思わず驚きの表情を浮かべしまう。
▼▼▼
そして また別の場所。
タタタ…
セバス、ソリュシャン、シズのチームも、自分達が請け負った塔を登っていた。
途中、武装天使型のモンスターと数度 戦闘となるが、前衛中衛後衛がハッキリとした このメンバーは、それぞれが己が役割を的確に こなし、難無く上階へと進む。
≫≫≫
「「!?」」
そして最上階。
「ようこそ、私が担当する領域に。
侵入者の皆さん。」
「「「…………。」」」
其処は、道中の迷路染みた造りで無く、酒場その儘な広い空間。
セバス達を迎えたのは、カウンターの向こう側でグラスを拭いている、眼鏡を掻けた中年男だった。
「どうですか?
あ、毒等は入れてないですから、御安心を。
尤も、余りに飲み過ぎると、何でも毒になりますがね!はっはっは!」
コト…
そう言いながら、緑、赤、ピンクのカクテルをカウンターに並べるバーテンダー。
「お気遣い無く。
但し現在 我々は、主より降された任務の遂行中。
その中での飲酒は、誉められる行為では有りませぬので、遠慮させて頂きます。」
ぐぃ…
そう言ってセバスは拳を堅く握り、猛禽の如くな眼を更に鋭く光らせ、戦闘の構えを取る。
ソリュシャンとシズも同様に戦闘姿勢だ。
「…貴方の姿は、覚えが有ります。
以前ナザリック地下大墳墓に攻め入った、1500人の1人ですね?」
「ほう?
如何にも。…と、言っても、正確に言えば、あの時の私は今の私とは、少しだけ別人ですがね。」
「…?」
セバスの言葉に、含みの有る言い方で応える男。
「ならば、私の正体も、既に御存知でしょう!」
カァッ…!
「「「…?!」」」
そして眼鏡の男は体を眩く光らせると、瞬時に青銀の鱗の、巨大なドラゴンに変化させた。
「名乗ってあげましょう、
我が名はパサム!
以前はヨウヘイエヌピーシーなる存在でしたが、我が創造主・ゆうてい様の『カキン』なる御力によってキョテンエヌピーシーとして生まれ変わり、更なる力を得た存在!」
ヴォォ~~~~~~~~ッ!!
そう言うとドラゴン…パサムは灼熱の
「…………っ!?」
「…熱い。」
反射的に防御しながら躱すも、ソリュシャンとシズは それなりにダメージを受けてしまう。
「2人共、大丈夫ですか?」
しかし、同じく直撃を受けたセバスには、その様子は無く。
執事服の上着が、少しボロボロになっただけ。
「やれやれです。
この服も、それなりの耐性が施されているのですがね…」
バサッ…
そう言って、上着と その下のYシャツを脱ぎ捨てるセバス。
見た目 老人とは思えない筋肉質な上半身を露にすると、
「アレは…ドラゴンの最上位種の1つ…
やれやれです。
此方もチカラの出し惜しみをして、どうにかなる相手では無いですね。」
カァッ…
セバスも身体から光を放ち、その身を変化させる。
肩から腕に背中、目尻から頬が真紅の鱗に覆われ、頭部には幾本もの角が、そして背に黒い竜翼を生やした…それがセバスの真の姿、"竜人"の形態だった。
≫≫≫
◆セバスside◆
…短期決戦です。
あの者、我等ナザリックで言えば、守護者級の戦闘力を備えています。
つまり、ソリュシャンとシズでは、太刀打ち出来る相手では無い。
彼女達が戦闘の余波に巻き込まれる前に、終わらせる必要が有るのですよ。
そして何より、私自身がヤバイ。
この竜人形態になると感情が昂ると言いますか、兎に角
ええ、単に戦闘狂になる程度ならば、何の問題も御座んせんが、口調の方も くゎーぬゎーるぃ~、変わっちゃってしまうのです。
しかも、寡黙に徹するのも無理無理、冬の こたつむりレベルに無~理な お話!
しかし そうなれは、今まで培ってきた私のキャラが…キャ~ラが~~っ!!
…そんな訳でして、あの2人、そして この戦いを
注意すべきは竜爪と竜翼の斬撃、前脚の踏み付け、尻尾の叩き潰し。
そ~してぇ、灼熱の
確かに どれも、直撃すれは危険極まりない攻撃ですが あの巨体、懐に入り込んでしまえば、その全てを封じられるで御座いますです!
そして その内側に潜り込みさえすれば、後はオラオラのドラララの無駄無駄の、あ~たたたたたたたたぁっ!ほゎっちゃあっ!!…にて、The・E~NDで御座いますりゅ!
◆セバスside・了◆
≫≫≫
◆ソリュシャンside◆
竜人化したセバス様とドラゴンが戦闘を始めたと同時、アレは闘氣…いえ、竜氣なのでしょうか?
互いの身体から溢れ出る それは、激しく交わり激流の渦となり、2人を包む。
そして それは、氣の
「あれは、中には入り込めないわね。
シズ、この場から援護射撃は出来ないかしら?」
「…無理。あの結界は、
そして私とシズは、完全に戦いの外に。
あの結界に近付こうとするなら、体を刻まれるのは必至。
ショゴスの身でも、あれは大ダメージを受け、尚更セバス様に、御迷惑をお掛けしてしまう。
「セバス様…苦しそう?」
「…………!!」
そしてセバス様は、ドラゴンに対して近接戦闘を仕掛けている。
確かに あの巨体に対しては、有効な手段です。
一方的に拳打を浴びせていますが、竜人形態は消耗が激しいのでしょうか、その表情は赤らめ、苦悶に満ちています。
呼吸も荒いのが、ハッキリと判ります。
嗚呼、セバス様!
この場で只、見守るだけしか出来ない、私達をお許し下さい!
◆ソリュシャンside・了◆
≫≫≫
◆セバスside◆
…な~んて目で、見られてますね~?
いえ、ソリュシャンとシズ、違うのです。
これは竜人化は身体に負担が掛かるとかで無く 、単に、キャラ崩壊を抑えているのに、必死なだけなのです。
だから そんな、凄く申し訳無さそうな目で、私を見るのは止めて下さい。マジで。
くっ…!
やはり此処は、彼女達の為にも、そして何より私自身の為にも、早く終わらせなくば!
そんな訳で、行っちゃいますよ~!!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ !!
ドララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララララァアッ!!
無ぅ~駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無無駄駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!
あぁ~たたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたたた あたぁっ!!
『グキャァァァアアアッ!!?』
ずでん…
ハァハァ…漸く斃れてくれましたか。
と、とりあえず、早く竜人化を解かないと…
これ以上は、マジにヤヴァいです。
「セバス様!」
「大丈夫…ですか?」
「ええ、心配有りませんよ。大丈夫です。」
…くっ!
あ、危なかった~!
本当は心の中だけで無く、実際に声にして、派手に
◆セバスside・了◆
≫≫≫
◇その頃のアインズ様side◇
うっわ!セバス、カッケーーーーっ!!
しかし、アレだな。
アレは、ラッシュの際に何か掛け声を連呼すれば、カッケー度増し増しになるんだけど、セバスは絶対に そんなの、しないだろうからなぁ~?
ん、実に勿体無い!
◇その頃のアインズ様side・了◇
▼▼▼
◆タナカside◆
俺達【獣神withネコ様大王国】は、途中 何度も雑魚モンスターと戦闘になりながらも、何の問題も無く、塔の上層を進んでいた。
今回の侵攻チームの中では、最も人数の多い俺達のグループ。
今の処、俺は全然 戦闘に参加していない…と言うか、する暇も隙も無い。
いや、本当に人数多いだろ?
確かに、俺が連れて行くって言ったけど?
他のチームは3人4人の中…コキュートスのチームも、それなりに多いが…10人だぜ?
いくら連携を考慮したって言ってもなぁ…
…と、そんな風に考えながら階段を登っていたら、それなりに立派な大扉が目の前に現れた。
「よく来たわね、DQNギルド。」
「「「「!!」」」」
そして俺達に話し掛ける声。
ふゎ…
声がした先、天井から ゆっくりと降りてきたのは、身の大きさ約20㌢、背中に透明な虫みたいな羽を生やした、妖精タイプのNPC。
「ふんっ!私達も舐められたものだね。
こんな雑魚が、まさか このエリアのボスなのかい?」
「ちょ、そんな訳無いでしょ!
私は只の、案内役よ!
良いから その超物騒な魔力、仕舞いなさいよ、このオバハン!」
「だ、誰がオバハンだ、このガキィッ?!」
ドゴォッ!
「きゃははは! いや~ん、このオバちゃん、超怖~い~!ww」
「(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)…!!」
ネコ様大王国からの派遣メンバーの1人、イザベラがこの金髪ガングロ(死後)妖精に対して魔法攻撃しようとするが、コイツは それを躱し、
「イザベラ、落ち着いて下さい。
…それで、案内役と言いましたね?
つまり貴女は、この塔の責任者的な者の下に、連れていってくれるのですか?」
「そうよ~ん♪」
怒り心頭なイザベラをパステトが宥めながら、この妖精に問い掛けると、妖精は肯で応えた。
「…それなら、さっさと案内して貰おうか?」
「超OK!さぁ、此方だよ。目付きがヤ〇ザみたいに怖い お兄さん♪」
……………………………………………。
はっはっは!
目付きがヤク〇みたいに怖い。
久し振りに言われたな~?
いやでも、『怖い』は兎も角、〇クザってストレートに言われたのは、初めてな気がするぜ。
いや、自覚は有るから、全~然、大丈夫だけどな。
ハァ~~…………………………………orz
「た、タナカさんが、orzりました?!」
「も、もしかして、地味に気にしてたにゃ?」
①ビアンカとリョカを異形化したのは、子供の姿の儘で●すのは、少し抵抗が有ったから
②パサム…プサン(ドラクエⅤ)のイメージで
③セバスの竜人化は、『ダイ大』の竜魔人のイメージで
④セバスの内なる語りは、書いていて楽しい(笑)
⑤前にも説明しましたが、タナカ先輩のモデルは、桜井先輩(宇崎ちゃん)です。
次回『脅威の針千本!(仮)』
乞う御期待!
感想、よろしくです。