鈴木悟の職場の先輩が、ユグドラシルのサービス最終日に新規ユーザー登録しました   作:挫梛道

41 / 60
 
大ボス戦、スタートです。
 


突入

◆デミウルゴスside◆

水晶城攻略。

事前にパンドラズ・アクターの仕込んだ転移先登録(マーキング)で、いきなり玉座の間に攻め入る事も可能でしたが、アインズ様は敢えて、正規の方法…即ち、城本殿を囲む6つの塔を先に攻略。

その最上階に有る、魔水晶の全てを破壊して本殿の扉が開くという条件を満たした上での突入、の戦略を選ばれました。

これは、如何に敵とは云え、来訪者(ビジター)としての最低限の礼儀との事。

敵対者にも礼を尽くす…流石はアインズ様です。

尤も、今回の戦争でアインズ様が掲げたのは、完全な殲滅掃討。

それを成す為に、必要な手順でも有りましたが。

 

「全員、揃いましたね。」

「ん~、ごめんごめん。思ったより、手こずっちゃった。」

そして本殿の扉前、アウラ達のチームが姿を見せた事で、全員集合。

死傷による脱落者無しです。

さて…これで扉は開く訳ですが…

 

「律儀にギギギって開ける必要は、無いよな?」

此処でタナカ様が発言。

…成る程、そういう事ですか。

確かに其処迄、相手側に合わせる必要も無いですね。

 

「そうですね。それでは…シズ、頼めますか?」

「…はい。」

…と、なると、誰が その役目を為すかとなりますが、恐らくは それが最も画になると思われる、シズに指示。

彼女もタナカ様や私の考えを理解したらしく、前に出ます。

 

「皆さん、危ないですから、もう少し後ろに下がって下さい。」

そう言って、我々を退かせると、

「…どっかーん。」

 

カチッ…

 

どっかーん!!

 

凄まじい大爆音。

肩に担いだ6連ミサイルランチャーで、扉を完全に破壊。

 

「よし、行くぞ!…って、お前等、どうした?」

「おや?どうかしたのですか?」

「何か、あったスか?」

「「「「「「「「……………………。」」」」」」」」

扉が開かれ、乗り込もうとした時、コキュートス配下のリザードマン達、そしてタナカ様が率いていたネコ様大王国の面々が、呆けたと言いますか、唖然とした表情を浮かべています。

何か可笑しな処が有りましたか?

 

「成る程、噂に違わぬDQNギルドです…」

「だな。」

「ですね。」

 

 

◆デミウルゴスside・了◆

 

≫≫≫

 

◆タナカside◆

「フンッ!」

 

ドガァッ!…シュゥゥ…

 

コキュートスの太刀が、全身装甲の天使型モンスターの胸を貫く。

これにより天使は、屍を残す事無く消滅した。

 

「とりあえず、終わったか?」

「チィ…キリが無い…」

…本殿の扉を 壊す 開けると、その内側、エントランスにて、200近いモンスターの集団が待ち構えていた。

全てでは無いだろうが、殆んどの戦力を投入してきたって感じだ。

その中には高ランクの課金ガチャ・モンスターも確認出来る。

前回、エ・ランテル襲撃の時に居た、恵比須エスタークも数体。

 

「…失礼ですがタナカ様、あれはエヌターク・ABRで御座います。」

あ、それそれ。

まぁ、これは塔を攻略している時点で、侵入しているのはバレバレ。

想定の範囲な話だ。

必然、此方も総勢、約50な集団が入り乱れる大乱戦が開始。

途中、増援するが如くモンスターが、壁や床から湧き出る様に追加してきたが、デミウルゴスやナーベラル、そして はにゃーんの様な広範囲魔法が使える者が対処。

そして最後の1体をコキュートスが仕留め、とりあえず戦闘終了となり、現在に至る。

 

「しかし此方も、かなり やられましたな。」

セバスの言う通り、今の戦闘で死人こそ出なかったが、結構なダメージを負った者が多数出た。

 

「まあ、あれは仕方無い。」

何が有ったかと言えば、直径1㍍位の岩石見たいなモンスターが集団で、文字通りの自爆攻撃を仕掛けてきたのだ。

この自分の味方も巻き込んでの攻撃で、俺達は かなりな被害を受けた。(俺はノーダメージ)

 

「…タナカ様?」

此処でデミウルゴスが、俺に決断を求める。

一応、この一団では俺がトップだから、自身は一歩退いているスタンスだ。

 

「…そうだな。

冷たい言い方かも知れんが、

 

≫≫≫

結論から言えば、あの時点で半数以上の者は、そのダメージから『足手まとい』として、転移で帰還してもらった。

残ったメンバーは…

 

デミウルゴス

セバス

コキュートス

アウラ

マーレ

クライム

ユリ

ルプスレギナ

ナーベラル

ソリュシャン

シズ

 

…の、ナザリックの面々。

 

ベート

はにゃーん

バステト

エイデイ

 

…の【獣神】並び、ネコ様大王国の一部メンバー。

そして、

「帰った皆の分の働きも、こなしてみせます…!」

白鱗(アルビノ)蜥蜴人(リザードマン)、バーザリュード・シュシュ。

以前、ナザリックの闘技場にて俺と模擬戦で闘った男だ。

リザードマンは、このバーザリュード以外は退場。

これは別に、他のリザードマン達が無能という訳では無い。

彼等は先の戦闘では前線に立って出た為、結果的に重傷者が多かったのだ。

バーザリュードは戦士としても それなりのレベルだが、回復系の魔法も こなせるので、残留して貰った。

この時点で回復系の魔法やスキルを持っているのはマーレ、ルプスレギナ、バステト、バーザリュード。

そして自己の回復のみだが、セバス。

回復役は、貴重だからな。

この先、広範囲攻撃等で多人数がダメージを受けた時、回復が追い付けない事を考えての人選だ。

ただ、これでも充分に大所帯な気もするが。

因みに退場組にはデミウルゴス配下の魔将やハムスケ、アウラの魔獣(ペット)も その中に入っている。

鈴木の言っていた完全勝利。

死ぬ前の帰還だから、まだ継続中という事にしろ下さい。

 

「俺達が先頭に立って進む。

コキュートス、後ろ頼んだぞ。」

「オ任セヲ。」

本殿の内部構造は、既にパンドラ製作のマップで頭に入っている。

報告に有った、守護者(中ボス)級も、ソロの側近とされているエルフを除いて、全て片付けている(筈)。

先程の戦闘でも、指揮する者が確認出来なかったから、既にNPC(シモベ)は居ないと見て、ラストフロアとなるであろう、玉座の間まで、一気に進む事にしたのだ。

 

「し、しかしタナカ様、本当に宜しいのですか?」

「何度も言わせるな。適材適所だ。」

そして一応は自然湧きするであろう雑魚モンスター等を警戒して、殿(しんがり)にコキュートスを配するのは良いとして、先頭の壁役に俺達【獣神】…と言うか俺が出るのに些か抵抗を見せるデミウルゴス。

いや、だから俺の卑怯(チート)防御、舐めるなよ?

理想の肉壁(タンク)だろうがよ。

こういう侵攻は、如何に披ダメを少なく抑えるかが大事なのは、お前も解っているだろう。

 

「…タナカ様、実はドエm

「いや、シズ!それは断じて違うからな!」

 

 

◆タナカside・了◆

 

≫≫≫

 

◆ナーベラルside◆

「「オラァッ!」」

 

ドガッ!

 

…その後は敵の出現も殆んど無く、あっさりと玉座の間の前に到着。

派手な飾りが施された扉を、タナカ様と その手下の1人が勢いよく蹴破り中に入ってみると、其処には、 

「よく来たね、アインズ・ウール・ゴウン。」

確か…名前は忘れました…この天使ギルドの魁首の男が、()()

 

「ソロだよ。」

タナカ様、ありがとうございます。

確か報告では、残るは そのギルドマスターであるハーフ天使と、側近のエルフ女だった筈。

…と、なると考えられるのは そのエルフが魔法か、或いは その正体は私ど同じく二重の影(ドッペル・ゲンガー)で、スキルを使って変化しているのでしょう。

 

「どうした?もう残るは2人か?」

タナカ様が挑発的に尋ねると、

「黙れ!誰の所為だと思っている?!」

「そりゃ、魔導国(ウチ)にケンカ売った、お前が原因だろ?」

「だ、黙れぇ!」

それに対して向かって右側の男が、怒りを隠す事無く、顔を真っ赤にして怒鳴る。

最初の対面、スレインの時も感じていたが、本当に煽り耐性が無い。

 

「「《獄雷閃光(ジゴ・スパーク)》!!」」

 

ドッゴォォォッ!!x2

 

そして、2人掛かりでの、雷撃系最上位魔法。

 

「効かないっての!」

しかし、それは前に出たタナカ様が全て受け止め、私達には届かない。

勿論タナカ様も、ダメージは全く受けていない。

 

「ば、馬鹿な!?」

「第10位階魔法だぞ?!」

それを見て、驚く敵ギルマス2人。

ふん、タナカ様に その様な攻撃が、通じると思ったか!

 

「くそ、高レベルの魔法防御か!」

 

ぶんっ!

 

そう言うと今度は、1人が腰に着けていたブーメランを天井高く投げ付け、

 

カッ…!

 

それは最高点に到達すると、空中停止して回転。

眩い光を放ち、それを空間(フロア)全体、光弾の雨にして撃ち落としてきた。

 

「ま、《魔法盾(マジック シールド)》!」

「《聖盾(イージス)》ッス!」

それに対して透かさず、マーレ様とルプスレギナが防御魔法で対応するが、

 

ブォオオォっ!

 

「「な…?!」」

もう1人が、手にした剣を振り翳すと、其処から凍てつく様な波動が発せられ、その魔力障壁が無効化(キャンセル)され、

「「うわぁあっ!」」

「「「きゃあぁっ?!」」」

「む?」「ヌ!」「クッ!」

私達は その攻撃を、まともに浴びる事に。

くっ…この螻蛄(ケラ)が…!!

しかし その中、この攻撃も全くの無視で、敵との間合いを詰めていた御方が1人。

 

「でぇぃっ!」

 

バキッ!

 

「ぎゃあっ?!」

そう、タナカ様だ。

光のシャワーが降り注ぐ中も、ダッシュからの掌打で、剣を振った方の顎を打ち抜いたのだ。

 

 

◆ナーベラルside・了◆

 

≫≫≫

 

◆タナカside◆

「だりゃっ!」

 

ベギッ!

 

「ぎゃっ!」

掌打に続き、もう1人のソロ、ブーメランを投げた方に浴びせ蹴り。

 

ブォオオォ!

 

「「!!???」」

このタイミングで、俺の後ろの方から、凍てつく波動が。

 

「正体ヲ…表セ…!」

放ったのはコキュートスだ。

 

「くっ…!」

「シンシア?!」

これによって変化が解除され、浴びせ蹴りを喰らった方が、エルフ(美少女)の姿に。

 

「な、何故だ?!

何故 貴様、あの波動を受けてもバフ効果が無効化されない?」

そしてソロ(本物)は顎を押さえながら、俺を睨み付けての質問。

 

「あー、それな…。」

あの『凍てつく波動』は あらゆるバフ・デバフ効果を無効にするスキル。

ならば、それが俺に効かない様に見えてるのなら、その問い掛けも当然だ。

だから俺は、俺の卑怯(チート)防御の事…

ユグドラシルのサービス最終日に新規ユーザー登録してみたら、最終日特典とやらで色々なサービスを…補助魔法等の後付けで無く『素』での、物理や魔法、ステータス異常等のレベル関係無しな完全防御、並びに種族や職種、スキル等も、いきなり上位の それを所得出来た事を話してやった。

 

「クックックッ…」

「く?」

するとソロは、体全身をわなわなと震わせ…

「クッソ運営ぇ~~いっ!!」

何時ぞやの鈴木と同じ絶叫(アクション)をしてくれた。

 




 
次回『戦慄のパワードスーツ!(予定)』
乞う御期待!
感想よろしくです。
 
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。