鈴木悟の職場の先輩が、ユグドラシルのサービス最終日に新規ユーザー登録しました   作:挫梛道

47 / 60
 
後日談的な?
多少、ネタ入っています。
 


魔改造!ナザリック〇〇大墳墓!!

◆タナカside◆

天使系ギルド【セラフィム】との抗争(GvG)も、完全終結。

単なるプレイヤー同士のケンカに収まらず、魔導国内の各都市を巻き込んでの争いだった為、鈴木ことアインズ・ウール・ゴウン魔導王が、国民に公式に終わりを発表したのが、事の翌日の12月25日。

前の世界(リアル)では この日は元々は基督なる人物の聖誕祭らしく、別に その教徒でもないのに、どいつもコイツも便乗して浮かれまくる日…特にリア充カップルがハッスルする、というイメージだ。

いや…基督の誕生、祝えよ。

それで、ぼっち系ゲーム廃人(泣)だった鈴木が この世界の王となった時、そんな前世界のクソな風習を持ち込む筈も無く…鈴木より前の歴代転移プレイヤーも同類だったのか、それを推した様子は無い(涙)…この日も只、数日後には新年を迎えるというだけの、極々普通な平日だった。

 

≫≫≫

「だから!魔導王陛下と()()()様の、合体攻撃が超絶!最っ高にカッコ良かったのですよ!…って、聞いていますか?」

「…………………………。」

尚、あの戦闘は全てナザリックの忍者部隊、八肢刀の暗殺蟲(エイトエッジ・アサシン)やフウマ、ハンゾウ達によって撮られており(気付かなかった…orz)、一部編集された後、映像系マジックアイテムを通じて一般公開されていた。

因みに主な編集は…

 

・恐怖公関連全カット

・デミウルゴスと戦ったハゲの、腹切り&首斬り場面(最初は普通に無修正だったが、気絶者続出の報告を受け、修正)

・アウラ、マーレと戦った敵の、人型(お子様)形態の戦闘場面(小さな子供同士が殺し合う画はNGと、俺と鈴木が判断)

・マーレのパンチラ

・ルプスレギナのぽろり(本人は『人気爆上がりっス!』とか言ってカットに反対してたが、俺と鈴木の()で黙らせた)

・アルベド、シャルティアの悶絶&流血シーン(一応、魔導国の宰相と王妃ですからw)

・クライムの登場場面、全カット(顔そっくりな子孫が有名過ぎ)

・ネコ様大王国の皆さん…はにゃーん、ベート含む…の登場場面、全カット(現状でナザリックとの繋がりを公にするのは不益と判断)

・俺の人間形態→獣神皇(カイザー・ライオン)の姿に画像修正

・先輩/タナカ呼び→『ヤマダ』に吹き替え修正

・鈴木/モモンガ呼び→『アインズ』に吹き替え修正

・その他

 

…概ね こんな感じだ。

 

≫≫≫

そして現在、12月27日。

 

「…ああ、聞いてるって。

なあ、ハッピー?」

「にゃ~♪」 

俺は猫カフェ【ネコ様大王国(仮店舗)】にて、ロリ(りえりん)に捕まっていた。

 

「おい、また心の中で、何か失礼な事を考えていないか?」

…最近の幼女は、人の心を読むのが流行っているのでしょうか?

簡単に言えば、先日の激闘の癒しを求めるべく、営業再開した店に顔を出してみると、先に来店していた彼女に「あ、タナカさ~ん」と手招き、声を掛けられた。

店の常連同士、ついでに冒険者としても既に知らない仲でも無いので、特に抵抗も無しに同じテーブルに着く。

すると この眼帯ロリ、件の映像を観たのであろう…あの戦闘について、興奮した口調で熱く語り出したのだ。

 

「おい、やはり失礼な事を考えているだろう?」

最近の幼女は、人の心を読むのが流行っているのでしょうか?(2回目)

 

「は~い、タナカ様。

"背油ラーメンwithマヨ+バター"だ、にゃ~♪」

「おお、ありがとう。」

そして話してる中、俺が注文した品が。

 

「な…何なのですか?

その、見ているだけで胃が凭れそうなメニューは…?」

「にゃ~…?」

「色々と有って、かなり消耗してんだよ。

だから体が、ガッツリこってりを求めてるんだよ。ずずず…」

「色々…ですか?」

「そ。色々。…ずずずず。

一昨日までも そうだったし、それに今度は今 住んでる処のリフォームも有ってだな。」

「にゃ~♪」

「リフォームですか…」

そう言って、子猫(ハッピー)の顎を擦りながら、ラーメンを啜る俺。

 

「…で、話の続きですけど。

あの黄色い軍服を来たヒトの台詞、カッコ良かったですよね?

どういう意味かは、分からなかったですけど。」

 

カチャ…

 

オムライスを食べ終わった りえりんが、スプーンをテーブルに置くと、例の戦闘についての感想を話し始めた。

 

「それから、ラストのヤマダ様の一撃…

何と言いますか…今一つ、盛り上がりに欠けていたと言いますか…」

りえりん、お前は何を期待している?

ガチ戦闘中に魅せるとか派手に決めるとか、んな余裕有るかい!?

 

「いえ、身体中のオーラを左手に集中させたり、バックの『一撃必殺』の文字も、凄くカッコ良かったですよ?

どういう原理か判れば、私も魔法を放つ時には、『爆・裂・魔・法』の文字を、どーん!…と出しますよ!」

「…………………………。」

ほら見ろ、鈴木。カッコ良かっただとよ。

テメー、よくも今まで『ダサい』とか『無い』とか、散々と言ってくれたな。

俺と たっち・みーサン…だったか?に、土下座しろ。

 

「…ただ、その前の魔導王陛下との合体攻撃が派手過ぎて、掠れてしまうと言うか…」

「あー…」

「にゃー」

確かにアレは、派手だった…そりゃアレと比べられたらな。

 

「だから せめて、カッコ良い前口上とか付けたら良かったんですよ。

こんな感じ…握り拳で手の甲を相手に向けて、『俺の この手が金色(こんじき)に輝く! 爆裂せんと、吼え迸る!』みたいにでs

「ん!無いな!」

「「にゃんにゃんにゃ!」」

「な、何でですか?!…って、ちょむ助?ハッピー? あなた達もですか??」

 

 

≫≫≫

「…で、どんな感じだ?」

「アインズ様とタナカ様の御力添えが有れば、明明後日(しあさって)には、全てが完成…完了するかと。」

「了解だ。忙しくなるな。」

場所は移り、現在、ナザリックの第9階層の会議室。

ナザリック地下大墳墓の大規模リフォーム計画の、最後の詰めの打ち合わせだ。

 

「アインズ様タナカ様の御手を煩わしてしまい、誠に申し訳無く…」

「気にするな。あのアイテムは俺達(プレイヤー)しか扱えないのだから、仕方無い。」

鈴木的には、ギルメン達で発見、攻略したナザリックを弄るのに、少し抵抗が有った様だが、そのギルメン皆で創った内部は手を加えずに移設という考えに理解を示し、そして、その全体イメージ図を見た途端、それが琴線に触れたのか、快諾したのだった。

テーマは地下から空。

『王たる者、地下より国を見上げるで無く、空から以下略』な発想が有ったらしい。

因みに大まかなアイデアは、アルベドとデミウルゴス。

しかし、この大墳墓を、地下層の全てをこの前の浮遊水晶城みたいに空高く浮かすには、技術的に無理が有り過ぎる。

少し前、鈴木偽物から奪った創造系アイテムでも、パワー不足だった。

しかし、今回のケンカの後、その崩れ落ちた浮遊城の残殻の中から、創造系世界級(ワールド)アイテム、【天地創生(ビギニング・オブ・ザ・コスモス)】を発見。

あの浮遊城を創り出した、強力な力を持つアイテムだ。

ついでに その他、セラフィムが所持していた、レアなアイテムや素材も、砂漠の中から可能な限り、発掘した。

その時、あのエルフが使用していた強パワードスーツ、並びに標準型パワードスーツも多種、大量入手。

そして素材と言えば、異形天使セフィロスが最初に落としてきた超巨大隕石。

ヤツとの戦闘の際、鈴木との合体攻撃で砕け散り、持ち帰りに手頃な大きさになったので その全ての破片を持ち帰ると、その成分の中にユグドラシルにも無い…ついでに この世界(ほし)にも存在しない、文字通りに宇宙からの物質が含まれており、

 

「これは…ヒヒイロカネにも劣らない、いえ、総合的に見れば、ヒヒイロカネよりも僅かですが優れた鉱石です!」

 

…と、分析したデミウルゴスが絶賛。

尚、ユグドラシルのゲーム内では、召喚した隕石等は、戦闘後には消滅する仕組みだったとか。

これが、ゲームと現実(リアル)の違いか。

この『ハクショクインテツ』(デミ命名)の他にも、今の世界では勿論、ユグドラシルでもレアとされる物質が多量に含まれていた。

中でもユグドラシル最高の超激レア素材であり、俺の冒険者ランクの元ネタである『ロンズデーライト』も、少量だが含まれていたとか。

ついでにカッツェ平野に埋もれている、ネコ様大王国ギルド拠点内に仕舞われている素材も、バステトに頼んで提供してもらい…いや、決してONEGAIなんかで無く、平和的にだぞ…これ等の素材を複製アイテムを使って大量生産。

後は俺と鈴木が それ等を使って、設計書(デザイン:アウラ&マーレ 清書:シズ)を見ながら()()を創り、ナザリックの施設を転移魔法で其に ほぼ そのまんま()()させたり。

 

 

そして…

 

 

「せ、先輩…大丈夫ですか?」

「ぉ…応…」

…知らなかった。創造系アイテムの使用は、思っていた以上に、精神を削る作業だった。

 

「お前…大丈夫なのか…?」

「一応はアンデッドですから、疲労とかな概念、無いんですよね。」

「お前も結構 卑怯(チート)だよな!」

兎に角12月30日の明け方、ナザリック地下大墳墓のリフォームは無事に完了した。

 

 

≫≫≫

 

「「おお…」」

「「「何と…」」」

「「「「素晴らしい…!」」」」

この日の夜、雲1つ無い空に描かれた満月に、巨大な鳳の影が映る。

 

『親愛なる魔導国の民達よ。いきなり驚かせしまい、すまなかったな。』

続いて夜空に立体映像の巨大鈴木が姿を見せ、この()()()()について説明を始めた。

 

≫≫≫

『…それにより、我等の居城は、地下より大空へと翔び発った!

ナザリック地下大墳墓は、ナザリック天空大墳墓へと生まれ変わったのだ!』

 

うおおおぉぉぉぉおお~~~っ!!

 

鈴木の演説(デミウルゴス脚本)に国民の皆さん、大歓声。

鈴木支持率パねぇ。

兎に角、これで年内の片付け事は(少なくとも俺は)終わりか。

さあ、明日は31日。

年内最後のイベント…忘年会だ。

 




▼▼▼
【ナザリック天空大墳墓】
魔導国首都、魔導城上空に浮かぶ、翼を広げた鳳を模した、全長・全幅2㌔越えの巨大建造物。
当然、飛行による高速移動が可能。
その内部は魔法処理が施され、外観よりも遥かに広い造りで、ナザリック地下大墳墓の迷宮層や生活層が ほぼ その儘に移設されており、更に新しい空間も追加されている。
周囲全体に侵入者を拒む魔法障壁(バリアー)が張り巡らされ、其を突破したとしても、内部に入るには、AI(人工知能)アイテムが搭載されたパワードスーツの集団の迎撃、そして外部各所に備えられた、魔力機関砲の弾幕を潜り抜けないといけない。
墳墓内部への入口…正面扉は、鳳の頭部・觜の位置に在り、部外者の此処から以外の侵入は不可。
扉の先は第1階層改め、第1()()に繋がっており、此処から()()()()で無く、()()()()、そして()()()()と進む仕様に変更された。
但し守護者の肩書きは、階層守護者の儘。
最上階最奥は当然、魔導王アインズが座す玉座の間。
攻略目的の侵入者は此処で、シャルティア、アルベド、タナカ、アインズの4人を1度に相手する事になる。
尚、戦闘開始と同時、部屋の扉は魔法施錠され、室内は転移不可の結界が張られる仕様。
外観は、バーンパレス(ダイ大)みたいなイメージで。
 
「知らなかったのか?
魔導王からは、逃げられない!」
 
 
≫≫≫
《次回予告》
「「「「「「♪真実(こたえ)は どこ
「えええぇーーーーーーーーっ??!」
「「「「「「♪探して
「えええぇーーーーーーーーっ??!」
 
…新たな1歩を踏み出すべく、地底深くより天高く翔び発った、ナザリック地下…改め、ナザリック天空大墳墓!
今宵、その上層、第9区域の大広間にて、狂騒なる宴が開かれる?
 
次回、【鈴木悟の職場の先輩が、ユグドラシルのサービス最終日に新規ユーザー登録しました
第48話『この世界を生き抜こう』
乞う御期待!感想よろしくです。
 
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。