鈴木悟の職場の先輩が、ユグドラシルのサービス最終日に新規ユーザー登録しました 作:挫梛道
番外編です。
時系列は【最終話】の少し後と思って下さい。
異世界転移、再び!byアインズ
◆アインズside◆
「皆、無事か?」
「はい、アインズ…様…?!」
何が起きた?…と聞かれたら、恐らくは
玉座の間で一同が集っていた時、いきなり周囲が ぐにゃあって歪んだかと思えば、巨大な
「まさか これは、
「ええ。間違い無さそうね。」
「いやいやいやいや、冷静に言ってる場合じゃないからね?」
その通り。
異世界転移は
「お前…鈴木か?」
「コキュートスさん…ですよね?」
「こ…これは、一体…?」
この場に飛ばされたのは、俺、先輩、シャルティア、アルベド、デミウルゴス、パンドラ、コキュートス、アウラ、マーレ、セバス、そしてプレアデス。
しかし、そのメンバーの殆んどが、魔法やアイテムを使ってないのに、『人化』しているのだ。
正確には、アウラ、マーレ、ルプスレギナ以外の全員が、だ。
斯く言う私も、例外では無い。
先輩が言うには、本当に『鈴木悟』が黒ローブを羽織っているそうだ。
「
…って、ギャハハハハハハハハハハハ!
お、お前、もしかしてパンドラか?」
「Das stimmt!」
「私も、竜人化が出来ない様です。」
「首が取れません。」
「頬っぺたが ぷにぷにしますぅ?」
「おぉ…自分で言うのも何だが…渋い。」
いや、コキュートス?…ですか?
手鏡(マーレの持ち物)見て惚れ惚れしてる場合じゃないからな?
…とゆうか、パンドラ…orz
◆アインズside・了◆
≫≫≫
◆タナカside◆
鈴木曰く昔々、魔導国を建国した直後の頃。
原因は未だ不明だが、ナザリックの皆と異世界転移した事が有ったと言う。
その時は人化等は無く、鈴木達とは また別世界の者達と約1年間、『学園生活』なる物を送ってきたらしい。
「皆さん、とりあえず、各自 現状を確認しましょう。」
「そうね。」
俺、セバス、ソリュシャンは、姿を人型に固定され、
雷鳳の鎧は、アイテムボックスを開いて取り出す事が出来た。
見た目アンデッド100㌫だった鈴木は、それに肉や皮が着き、本当に俺が知っている鈴木悟になっていた。
あの黒ローブは骨だから様になってたんだな。
今は その鈴木が、何だか
「変化が出来ないみたいですね。」
パンドラは、その鈴木を少し若くした顔付き。
そして髪は銀髪のストレートロングで片目を隠していて、何時もの軍服姿。
俺的には鈴木が銀髪ロン毛ワンレン&軍服な時点で、腹筋崩壊だ。
そして鈴木は そのパンドラを見て、精神崩壊だ(直ぐに回復→崩壊の繰り返し)。
アルベドとデミウルゴスは、角、羽、尻尾等の人外要素が抜けた以外の見た目は殆ど変わらない。
因みにデミウルゴス、眼鏡を外してみたら、そのダイヤモンドだった眼は、所謂『3』になっていた。(笑)
シャルティアは肌の血色が良くなっている。
エントマは普段の仮面が その儘 素顔になった感じ。
そしてコキュートスは、ゴツくて渋くてマッソーなオッサンに!
◆タナカside・了◆
≫≫≫
◆???side◆
…怪しい。怪し過ぎる!
バイト中、少し離れた場所で異様な気配を感じた。
丁度 休憩時間だったから、その場所…路地裏に行ってみたら、本当に見るからに怪しい集団が屯していた。
尚、メイド率が高い。
何やら話してるけど、この位置からは はっきりと聞き取れない。
ただ、彼等からして想定外の事態が起きている様だ。
…って、あれ? 何人か消えた? 居なくなってる?
「お嬢さん、こそこそと此方を見てましたが、私達に何か御用ですか?」
「確かに現地の方々からすれば怪しい存在なのは、理解していますが。」
「…に、しても、気配を全然消さないで様子を窺うのは、ダメダメだな。」
「ぅうっひゃぁあっ??!」
≫≫≫
「うぅう…こっそり覗いたりして、ごめんなさい…」
「いや、気にする事は無い。寧ろ それが普通な対応だ。」
あの後ボクは、声を掛けてきた3人に、彼等の前に連れ出された。
様子を窺っていた事を謝ると、彼等のリーダーのアインズ君は、それが普通の反応だと許してくれた。
「ぁぃえぇぇえ゙~~~~~っ???!
な、何だってーーーーーーーっ!!?」
そして、彼等の事を聞いて吃驚。
彼等は一見ヒューマンだけど(エルフと人狼も居るけど)、皆が実は人外で、しかも異世界から転移してきただとか。
何が吃驚って言うと、彼等は嘘を言ってないのだから!
…マヂか?!
◆???side・了◆
≫≫≫
◆デミウルゴスside◆
…さて、前回と同様、原因は解りませんが、我々は また、異世界に流れた模様。
しかも アインズ様を含む殆どが、何故か人化するというオマケ付きです。
余り人間に良い感情を持たない我々、不快で無い訳が有りません。
「
ナーベラルが特に、キレて且つ、orzって何やら ぶつぶつと譫言の様に呟いていますね。
まあ それは、慣れて貰うしかないでしょう。
だからナーベラル? 早く戻っておいで?
それより問題なのは、この世界が如何なる世界だという事です。
この先は我々を物陰から ずっと観察していた、
「この世界には数多の神が、その
そして神は現地の
その
「「「紐?」」
っスか?」
「う、うるさい! もっと他に言い様も有るだろう?」
まあ、彼女は街頭で軽食の売り子をしていた様ですし、完全な紐とは違うと言ってあげましょう。
そして この世界ですが、元の世界と文明レベルは同等でしょうか。
そして現地人の強さのレベルですが、これは まだ確認の対象が居ない為、検証出来ませんね。
彼女…神ヘスティアの現状で唯一の眷属だという少年も、まだまだ駆け出しの未熟者な様ですし。
◆デミウルゴスside・了◆
≫≫≫
◆タナカside◆
日も暮れたが行く宛も無い俺達は、神を名乗るロリ(きょぬー)、ヘスティアの住まいに案内された。
…が、
「これは何とも…」
「廃れた廃教会スねぇ…」
形容詞が重複してるぞ?
言わんとしてるのは解るが。
折角 案内してくれたのに、失礼だぞ。
「いや、場所を提供して貰えるだけで、感謝だ。《
ゴッゴォォッ!
此処で鈴木が魔法を発動。
本来は巨大な搭の様な
教会地下に広大な居住空間を造り出した。
「な、なんじゃあ こりゃぁあっ?!」
ヘスティアが目を丸くして驚いているが、この程度で それじゃ、この先 着いていけないぞ?
「とりあえずはヘスティア殿と眷属とやらの少年の分を含め、人数+αの数の個室を用意した。
勿論 私とシャルティア、先輩とアルベドは、同室だ。」
鈴木、ぐっじょぶ。
「神様ー、ただいま帰りました~!
…って、お客様ですか?」
「べ…ベル君~~~~~っ???!」
そして其のタイミングで、小柄で赤髪の…いや、全身を返り血なのか真っ赤に染めた少年が。
その姿を見て、ヘスティアが絶叫。
成る程。彼が、ヘスティア唯一の眷属、ベル・クラネルか。
≫≫≫
「駄目だ駄目だ駄目だ!
ヴァレン某…あのロキの処の
…余所の
どんっ!
ヘスティアがテーブルを派手に叩きながらの力説。
何事かと言えば、返り血をシャワーで綺麗さっぱりに流した白髪少年ベル・クラネル。
彼が言うには、ダンジョンにて強力なモンスターに襲われていた処を、ベテラン冒険者に助けられたそうだ。
彼が帰宅時、真っ赤だったのは その返り血。
そして其のベテラン冒険者と云うのが、この街…オラリオでも色んな意味で評判な美少女で、彼女に救出されたベルは、その場で彼女に一目惚れ。
その時は気が動転して、礼も言わずにダッシュで その場を立ち去った…らしい。
…で、その彼女…アイズ・ヴァレンシュタインが所属しているのが、ヘスティアとは犬猿な仲である神の
そして そんな彼女に夢中となったベル君に、ヘスティアが『彼女だけはダメ』だと説教をしてるのだ。
…成る程! そういう事でしたか!(©デミえもん)
つまり、ヘスティアたんはベルきゅんの事が大好きで、他の女と くっつきイチャコラするのが嫌ですぅ!…な訳だ。
「「「「「…………………。」」」」」
他の皆も、同じ考えに至った様だ。
面白いのが、ヘスティアは それが皆にバレてるのに全然 気付いて無く、更には その肝心なベルだけは、そんな彼女の想いに全く気付いていないという事だ!
いや、幾ら主従な関係だからって、恋愛感情切り離し過ぎ! 鈍過ぎるだろ?!
「大昔、男の方が態度で丸分かりなのに、てんで気付かない村娘が居たっスよね~?」
「…この場合、神ヘスティアに同情するべきでありんすか?」
…するべきでありんす。
「甘いわね。さっさと寝込みを襲って既成事実を作れば、それで全てが終わって今頃は もう、ハッピーエンドなのに。」
サキュバスの基準思考を他人に押し付けるな!
≫≫≫
深夜。
ヘスティアとベルは、それぞれ用意した部屋で就寝。
今までの寝床とはレベルの違う部屋に、ベルは…まあ普通に『魔法、凄い!』って驚いたり、ヘスティアが涙を流して鈴木に感謝したり。
ついでに『何故、ボクとベル君を同室にしなかったんだい?』と鈴木に詰め寄ったり。
そんな事が有った中、大広間にナザリックメンバーが集まり、今後について話し合い。
「今更だが、情報は武器でありチカラだ。
そして改めてだが、恩には恩で報いるのが、私達の流儀だ。」
鈴木の この一言で始まったミーティングは、かなり揉めに揉めた。
鈴木の言う恩とは、この世界について ある程度 教えてくれた、ヘスティアの事。
…では、如何にして返す?
初めに浮かんだのが、彼女の説明に有った、冒険者とやらになり、彼女が言っていたダンジョンとかに潜って稼ぐ。
下層の最大難度は分からないが、上層は あのベルが普通に?こなす程度だから、俺達からすれば余裕な筈。
しかし、そのダンジョンに出入りする条件だが、ダンジョンを管理している
これは、普通に理解出来る。
…が、その登録の条件。
何処かの神の…俺達の場合はヘスティアの…
「私が忠を為すは、アインズ様のみ!」
「同意だわ。」
「二君に仕える…まして掛け持ちなど有り得ぬ。」
「でっすよねー。」
「お…同じくです。」
…と、ヘスティアの眷属になる事に、皆が否を表すのだ。
まあ、これは
てっきり冒険者ギルドとかに冒険者希望の申請して終わりと思っていたら、そんな簡単な話では済まされないのだとか。
そも、ダンジョンのモンスターが、普通の人間では相手にならない…神の恩恵を受けて初めて、渡り合える恐ろしい存在だとか。
「大丈夫。俺達、最強だから」…とかは通用しないそうだ。
だから「それなら俺は別に鈴木の部下とかじゃないから、別にヘスティアの眷属になっても無問題だな?」…と言ったら、全員に反対された。
「成る程。以前、タナカ様が申されていた、『NO』と言える重要さ。
こういう事でしたか。」
喧しいわ!
「それなら…バイトとか稼ぎ先を見付けたり、後は…」
「先輩。何か、考えが有るのですか?」
「ああ。皆は、何時迄も この世界に留まる事は無いと考えてるんだろ?
…それなら、その先に残せる事をすれば良いじゃないのか?」
「…成る程!そういう事でしたか!」
お? 流石は元祖。(笑)
俺と同じ考えに至った?
今回の番外編、
【ダンジョンにナザリックの皆さんが潜るのは間違っているよな!】
次で…長くても あと2回で終わらせます?
感想よろしくです。
作者の別のオバロ作品『不死の拳士』も よろしくです。