鈴木悟の職場の先輩が、ユグドラシルのサービス最終日に新規ユーザー登録しました   作:挫梛道

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ダンまち二次あるある定番回です。
ベート君ファンはプラウザバックを。
 


異端(イレギュラー)正史を改竄(オリジン・ブレイク)するのは間違っているだろうか?

◆アルベドside◆

「お前等ァ!ケンカなら外でしな!」

…………!?

ベルを…戦闘訓練が終わった後、『は~い、よく頑張りました~♪』と、頭を良し良し撫で撫でしてあげたくなる位には可愛い可愛い義弟分(ベルきゅん)を、散々と扱き下ろしてくれた下賤者共とアインズ様セージ様が一触即発な空気となった時、店の女将が『外で殺れ』の一言。

 

「…だ、そうだ。表ぇ出ろ、犬っコロ。」

「上等だ!蹴り殺してやる!…って、誰が犬っコロだ?!」

この女将の異様な(つよさ)を感じたのか、その言葉に従うべく、あの無礼極まりない駄犬男を外に連れだそうとする。

 

「あー、その前に、だ…」

「ちょっと待って、貰えないかな?」

「あ?!」

其処にロキ・ファミリアのエルフ女と小柄な男が、セージ様を呼び止めた。

 

「聞くのは1つだ。…何故だ?」

小柄男の問い質し。

シンプルな一言だが、それに全てが集約されている。

 

「そーや!先ずは何故に あないな事したんか、納得いく説明せんかい!」

「ふん、それは神よ。先程、其方が言った事だろう。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()…と。」

「はぇ?!」

それに続く神の台詞に、アインズ様が声を重くして応えた。

 

「そっちのワンコが散々と嗤いの種にしてくれた、トマト君?…それ、ウチの身内なんだけどな?」

「「「……………!!?」」」

続くセージ様の言葉に、神と恐らくはファミリアNo.1、2と思われる2人の表情が強張る。

漸くデミウルゴスから始まった事の起こりを、理解した様ね。

 

「本来なら潰す処を、()()()()で終わらせてやる心算だったのだが、どうやらアンタ等の方が、それを不満としている様だな。」

「ならば望み通り、完全なる制裁を以てして、終わらせてやろう。…だ!」

「元より恩人の家族…そして我が弟子を嘲笑され、黙っている程 腑抜けては居らぬ。」

「貴女方が望むなら、戦争(krieg)!…でも構いませんが?

…で、良ろしいんですよね? ~んアインズ様?」

「アインズ様タナカ様の お手を煩わせる迄も有りません。

見れば この者の身体付き…近接格闘を得意としているのでしょう。

ならば此処は、私の出番ですね?」

そしてアインズ様セージ様だけで無く、コキュートス、パンドラズ・アクター、セバスも奴等の前に出てきた。

特にセバスは殺る気は分からないけど、戦る気は満々の様ね。

 

「いや…此方の非を完全に認める。

ベートには頭を下げさせるから、その憤り、鞘に収めては貰えないだろうか?」

「リヴェリア!テメー、勝手に話、進めてんな!」

「…ベート?」

エルフが場を収めようと努めるが、肝心の犬男が更に乱し、セージ様は その名前に反応した。

 

「ふん…本人は その気は全く無い様だが?

それに、頭を下げるのは その人狼だけでは無い。

一緒に馬鹿笑いをしていた、そちらの神も一緒に、謝罪して貰おうか。」

「ああ、了解した。」

「ちょ…フィンん?!」

そしてアインズ様が、元凶の犬だけで無く、その主神にも謝罪を要求。

ファミリアの代表格と思われる男が それに応じるが、今度は主神の女が、それに異を唱える様な反応を見せる。

 

「それで、その少年は、何処に…?」

「其方の人狼の発言に居堪れなくなり、飛び出して行ったよ。

今、此方の神が連れ戻しに行っている。」

「そ、そうか…」

「申し訳無い…」

ふぅん? どうやら この小男とエルフは、それなりに人格者の様ね。

 

「巫山戯るな!何故 俺が、クズに頭下げなきゃならないんだ?!

雑魚を雑魚扱いして何が悪い!?」

「「ベート!」」

しかし、犬は違う。場を読めないのか、未だ悪態を解こうとしない。

 

「この者、口で何を言おうが解らぬでしょう。

ベートさん…で良いのですね?

表に出なさい。私が、貴方が何をしたのか、その身体に直接、教えて差し上げます。」

この話が進まない中、それを纏めようと前に出たのはセバス。

 

「あ゙ぁ?!ジジィは引っ込んでろ!

テメーだよ、テメー!」

しかし、犬は それを拒み、代わりに

「悪いなセバス、俺だってよ。

良いぜ、外に出ろ犬っコロ。躾てやるよ。」

セージ様を相手に指名した。

 

「テメェ…蹴り殺してやる!」

 

 

◆アルベドside・了◆

 

≫≫≫

 

◆アインズside◆

「う…嘘やろ?」

「あのベートが…」

「一撃…」

「…瞬殺ぅ?!」

ロキ・ファミリアの面々は唖然としているが、俺達からすれば当然な結果だ。

店の外で始まった戦闘(ケンカ)

ベートなる人狼が、いきなりの大技、飛び廻し蹴りを繰り出すが、先輩は難無く それを見切って防御(ガード)すると、直ぐ様に反撃、浴びせ蹴りの一閃!

これを人狼は側頭部というか顳顬に まともに喰らってダウン、白目を剥いて気絶してしまったのだ。

 

「ふん…他人を雑魚雑魚言っといて、自分は それかよ?」

動けない人狼を見て、呆れる様に吐き捨てる先輩。

 

「いやいやいや、ベートはレベル5やぞ?!

それを瞬殺て…お前、何者やねん?」

此処で向こうの神が、先輩に問うが

「ノーコメントだ。俺達の事は余り大っぴらに話すなと、此方の神様に言われているんでね。」

「はぁっ?!」

先輩は その返答を拒否。

因みにヘスティアからは、本当に異世界転移や異形種云々等を口止めされている。

 

「ぅ…ぅう…」

「あ、ベート!」

「目を覚ました!」

このタイミングで、人狼が気絶から回復した。

 

「よう負け犬、お目覚めか?」

「テメェ…!」

その早々に煽る先輩。

 

「巫山戯るな!あんなマグレ、認めねーぞ!

もう1回だ!もう1回勝負しやがれ!」

「「「「「は?」」」」」

「「「「「え?」」」」」

人狼の間抜けな発言に、釣られて間抜けな声を出してしまう。

負けず嫌いは決して悪い事では無いが、今回は はっきり言って見苦しい。

あれだけの実力差を見せられての結果だから、素直に敗北を認めるべきと思うが?

 

「黙れ雑魚が。それが人に物を頼む態度か?

両膝両掌、顔面を地べたに着けて、『お願いですから もう一度、戦わせて下さい!』と言ってみろよ?

そしたら今度は、接待プレイしてやらない事も無いぜ?www」

「テメー巫山戯んな!それに、誰が雑魚だ!?」

先輩の更なる煽りに、人狼は顔を紅潮させて声を荒げるが、

「『雑魚に雑魚と言って何が悪い?』…お前の台詞だろ?

自分と相手の力量差を計れない時点で、立派に雑魚だろ?

…ふん、()()とは えらい違いだな?」

「ヤツ??」

「居るんだよ、お前と そっくりなヤツが知り合いにな。

違うのは耳と尻尾が犬か猫か位のな。

ソイツも弱者を見下す事は有ったが、お前みたいに面白がって嗤いの(ネタ)にする事は無った。

そも、ヤツの雑魚発言は、そうしたヤツへの発破の意味も込められていたんだ。

それだからか? ベルの件だけじゃない…お前の存在は、非常に不愉快だ!」

あー、先輩、あの人狼を、知り合いの人猫と被らせていたか。

そりゃ嘗てのチームメイト(今でも偶に連るんでるらしい)の そっくりさんが あんなクソ野郎じゃ、思う処も有るよな。

 

「…ルプスレギナ!」

「は、はいっス?」

此処で先輩が、ルプスレギナを呼び出す。

 

「…コイツ、回復してやれ。」

「はい?…ス?」

そして人狼に対して、回復を指示。

 

「良いぜ、第2ラウンドしてやるよ。

但し、次に戦うのは俺じゃない。」

「な?」

「は?」

「え?」

 

ス…

 

振り向く事無く、先輩が後方、親指を差した先…

「え?!」

其処にはアウラとマーレ、そしてヘスティアに連れ戻された、ベルが居た。

 

 

◆アインズside・了◆

 

≫≫≫

 

◆ヘスティアside◆

「アインズ君!僕達が居なかった間の状況説明!」

「斯々然々…という訳だ。」

な、成る程。とりあえずはタナカ君、グッジョブだ。(*^ー゚)b

…しかし!

 

「何で次に、ベル君が あの『凶狼』と戦う事になるんだい!」

今の展開をタナカ君に問い詰める。

 

「仕方無いだろう。あの負け犬、俺に負けたのが納得行ってないみたいだから。

再戦望むなら好都合だ。

それなら どうせなら戻ってきた事だし、最後はベル当人に落とし前着けさせよう…そう思っただけだ。

…そうしないとベルは、これから一生、殻に閉じ籠った儘だ。

眷属が そんなのって、主神的に それで良いのか?」

いや、言わんとしてる事は解るけど、ベル君は まだ、つい こないだ、冒険者になったばかりだぞ?

あの高レベルに敵う訳が…

 

「ヘスティア。言いたい事は解るが、アレ、見てみ?」

…へ?アレ?

 

「良いですか、ベルさん。落ち着いて、相手の動きを見極めるのてす。」

「あの者、お前を完全に格下と侮っている。

遠慮する事は無い。

ならば その隙を、一気に突いてやれ。」

「大丈夫よ、ベル。貴方なら出来るわ。」

「は…はい!」

…………………………………。

見ればセバス君コキュートス君ソリュシャン君が、ベル君にアドバイスをしていて、ベル君も それに力強く頷いている。

 

「巫山戯ろ!どうして俺が、そのチビと戦らなきゃいけないんだ!?」

一方、ルプスレギナ君からダメージを回復してもらったベート・ローガは、その様子に怒りを更に拡大。

まあ、当人としては、一撃KOされたタナカ君にリベンジしたいのは解るけど?

 

「黙れ負け犬。実際に手合わせしたから分かるが、心配しなくても お前はベルには勝てないよ。」

「んだと固羅ァッ!?」

そして更に煽るタナカ君。

 

「上等だ!あのガキ潰したら、もう1回 俺と勝負しやがれ!」

「あー、はいはい。」

「テェッメェエェッ!!」

ヒートする凶狼に、手の平をヒラヒラ振りながらタナカ君が応える。

このリアクションが、更に相手の怒りを増大させるのは言う迄も無く。

いや、何故キミは態々、火に揮発油を注ぐ様な真似をするんだい?

 

「ヘスティア。以前は兎も角、俺達が 魔改造した 鍛えたベルを信じてやったらどうだ?」

そして不安丸出しな顔をしていたのだろう、タナカ君は僕に話し掛けてきた。

 

「うん…ってキミ、今 何か変な言い回し、しようとしてなかったかい?」

「…していない。」

「嘘付け!」

 




 
次回『異端(イレギュラー)正史を改竄(オリジン・ブレイク)するのは間違っているだろうか?②』
 
乞う御期待!(ベートファン以外)
 
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