鈴木悟の職場の先輩が、ユグドラシルのサービス最終日に新規ユーザー登録しました   作:挫梛道

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m(_ _)m 普段より短いです。
 


Jimmy & Hardy

◆アインズside◆

「ぐ…ぁぁあぁっ!」

先輩が、見た事も無い関節技に捕まった。

両腕両足を完全にロックする、脱出困難な技だ。

そして あの苦しみ様は、演技なんかじゃない。マジだ。

 

「セージ様?!」

「「タナカ様!?」」

先輩の()()を知っているアルベド達も、本気で心配している。

 

降参(ギブ)しますか?」

「の、NO~!」

オニヒさんの問い掛けに NOで返す先輩だが、あれはマジにヤバイ。

 

「ぐがぁっ!」

 

ぐぐ…

 

「させるかよ!」

「ぐ…っ!」

先輩はパワーに物を言わせての、無理矢理な脱出を試みている様だが、ピカロは それを許さない。

更に締め上げを強めている。

 

「ん。あれ、ガッチリ入ってるし、終わりだろうね。

モモンガ君、止めなくて大丈夫?」

「そ、そんな事は!

セージ様は、あの程度では!」

閻魔さんの言葉に、俺の代わりにアルベドが否で応える。

 

「よし!その儘、ぶっ殺せ!」

その様子を、ヴァストドロームが鉄柱の上に腰掛け、文字通りな高みの見物。

今回のルール的に、此処で例えば、剥き出しなボディに蹴りを入れても問題は無いのだが、そちらは卑怯(チート)の お陰でダメージが入らないのはバレているから意味は無い。

逆に、その反動で技が解かれる可能性を頭に入れているのだろう。

それと、バトル脳だからか、今の1vs1の状況に、介入する気が無いのかも知れない?

 

バサァッ!

 

「…チィッ!」

「ハァ…ハァ…」

そうした中、この拷問技から先輩は脱出。

雷鳳の鎧の翼を広げる事で、技を強引に振り解いたのだ。

この戦闘のルールは、何でもアリ(バーリ・トゥード)

決して、プロレスルールなんかじゃない。

武器・凶器や魔法、アイテムの使用も制限されてない。

 

打々々々々々々々…バキィッ!

 

そして先輩の反撃。

掌打の連打から浴びせ蹴りの、必殺コース。

更にはダウンした相手に、

 

ガキッ…

 

「獣神・オモプラッターッ!」

「ぐわぁ…っ?!」

先程の返しとばかりな、グランドでの関節技。

技名に『獣神』とか付けてるけど、実は単なる肩甲骨固め(オモプラッタ)だ。

これ、見た目は凄く地味だけど、死ぬ程 痛いらしい(デミウルゴス・談)。

 

「Hey,ask him!」

「どうですか?参ったしますか?」

「ぬ…NO~!」

オニヒさんが降参かを問う。

 

「どうする~?

これは、助けた方が良いのかな~?

ほ~ら、『お願いします、助けてくださいヴァストドローム様』って、言ってごらん?w」

そしてヴァストドローム。

嗤い顔でピカロに援護の要請を聞くが、

「るせーっ!黙って見てろ!」

ピカロは これも拒否。

2人掛かりもアリあのだから、素直に応じるべきだと思うのだが、それは意地なのか、絶対に助けを求めない姿勢だ。

…とゆーか この男、絶対に手助けなんか断るのを判っていて言ってるよな。

 

ドガッ!

 

「て…メェ…!?」

「ふっふ~ん♪ 何故 僕ちゃんが、お前の言う事を聞かないとイケない訳?」

しかし その遣り取りの中、先輩にストンピングを放ち、ピカロを救出。

フォローを拒否されたからこその、嫌がらせの様な救出だ。

 

「ほらほら、『ありがとうございました』は?」

「知るか!」

おちょくる様なヴァストドロームを押し退け、

 

シュバッ

 

ピカロは先輩にスライディングでの足刈り。…からの、その足を取ると また自分の首に引っ掛け、

「あれは!?」

「ま、不味いでありんす?」

「セージ様?!」

さっきの変則の羽折り固めの体勢だ。

 

「クッそが!」

 

くるん…ガシッ

 

「ぐぇっ?!」

しかし先輩は、その技が完成される前に、自分から逆方向に体を捻り、首4の字固めに捕らえた!

 

「フンッ!」

「チッ!」

これをピカロは腕は使わず、頭だけで倒立。

その頭を支点に回転して、上手く脱け出した。

 

バシンッ!

 

そして右の足首を極めに入ろうとするが、もう片方の足を貰い、

「「…!」」

両者は互い、距離を空けて体勢を整え直す。

 

「…………………………………。」

それを、ヴァストドロームは真剣な眼差しで凝視。

ピカロが勝てば、それで良し。

先輩が勝ち、自分の出番となった時の為…普通の攻撃は一切…極め技・絞め技しか効果が無いであろう先輩の動き、その全ての癖・隙を見極めんとする眼だ。 

其処には最初の、お巫山戯けキャラは何処にも居ない。

これが このNPC(おとこ)の、本来の姿なのか?

 

バシュッ…バダンッ!!

 

そしてリングの上では先輩が浴びせ蹴り!…を、ピカロはクロスガードで受け止めて その足を捕獲、ドラゴン・スクリューで切り返した!

 

「タ、タナカ様?!」

「さ、流石に見せ過ぎです!」

バステトの言う通り。

得意技だからこその乱発。しかし それでは その内に見切られるのも当然。

 

ガシッ!

 

「ぅご…!」

しかも それから、足4の字固めに繋げる!

 

「…だりゃ!」

「クッソが!」

しかし先輩は それを、強引に解除。

そして直ぐに起き上がるけど、僅かに足がガクガク震えている?

 

「効いてる。」

「効いてる。」

座敷童姉妹が無表情で呟くが、本当に結構ヤバいっぽい。

 

「りゃ!」「ハッ!」

そして また、関節の獲り合い。

それしか選択肢の無いピカロは兎も角、先輩は別に、打撃系や投げ技…と言うか、格闘スタイルに拘る必要は無いのだけど、律儀なのか それとも流儀なのか、それとも…兎に角 今は、相手に付き合っている形。

互いに拳や蹴りを(フェイント)にして、どうにか捕まえようとしてるが、互いに上手く行かない。

 

バタンッ!

 

「…っ?!」

この一連の攻防に決着。

足のダメージから一瞬だが、バランスを崩した先輩の膝を狙って、高速タックルをピカロが仕掛けるが、実は それこそが、先輩の罠だった!

ギリギリのタイミングで それを躱すど背中を抑え込み、

 

バスッ!

 

膝裏を狙っての空中一回転からの体落とし、からの、

 

ガシィッ!

 

「ぎゃ…?!」

先程の お返しとばかりな?()足4の字固めをガッチリと極めた!…に、しても、さっきから何というか…

 

 

◇その頃のナザリック◇

「…地味。」

「へ?シズちゃん、どうしたんスか?いきなり?」

「何か あったの~?」

「…分からない。

でも何故か…何だか知らないけど、そう言わなきゃいけない気がした?」

「何スか?それ?」

 

 

◇その頃のナザリック・了◇

 

◆アインズside・再開◆

「ぐぁぁあ…!」

悲痛な声を放つピカロ。

 

「おら、さっさとギブアップしやがれ!」

「断る!」

先輩の降参勧告も、頑くなに拒否。

 

「…ならば、仕方無い!」

 

ス…

 

絶対にギブアップしないと判断した先輩が、自ら技を解く。

そして相手の頭を持って無理矢理に立たせると、

 

バキッ!

 

フラフラなピカロに、今度こそな浴びせ蹴りを放つ!

顳顬に踵が刺さり、再びダウン。

 

「フィニッシュだ!」

此処で先輩が勝利宣言。

もう一度、ピカロを無理に起こすと、正面から逆羽交い締めの構え。

これも、さっきの お返し?

ダブルアーム式のジャンピング・フェイス・バスターを繰り出すのか?

 

ぶぅんぶん…

 

いや、違う!

その体勢で先輩は旋回を始める。

何度も高速回転していく内に、ピカロの体が徐々に…足の方が上方に、持ち上がっていく。

 

ぶぅんっ!

 

そして体が完全に上下反対になった瞬間、上側に投げ飛ばす!

…って、ズルい!

あれだけ関節技(サブミッション)合戦しておいて、此処で…此処まで来て、まさかの投げ技(スープレックス)

 

ダッ…

 

そして 卑怯者 先輩も、それを追うべく飛翔して、

 

ガシッ!

 

「く…これは?」

空中で、ピカロの右腕を両足で絡ませ、左腕を両手で掴んでの完全ロック!

先輩の決め技(フィニッシャー)の1つ、獣神鬼殺しだ!

しかも その体勢の儘、土俵(リング)に落下して…

 

「獣神鬼殺し・バスターっ!!」 

 

ズガァッ!!

 

 

「げはぁっ?!」

こ、これは、決まった?

しかも、威力は兎も角、単なるグランドでの絞めなら地味技なのに、空中捕獲→落下→激突の要素が加わっただけで、見た目も かなり派手に、当然 破壊力もアップした大技に!

 

「………………っ!??」

「しょ…勝負有り!」

これにより、ピカロは全く動けず。

オニヒさんが、先輩の勝利を宣言した。

 

「流石はタナカ様!

今まで関節技に拘っていたのも、あの最後の技の布石だったでありんす!」

「(゚∀゚)やっべー、セージ様、まじパねぇー♡」

「こ…此処でズルいとか卑怯…までは言いませんが、セコいとか感じるのは、間違っているのでしょうか?

…とりあえずアルベドさん、はいティッシュ。」

「あら、ありがとう♪…ふきふき。」

ん、バステトは悪くないと思うぞ!

 

「ふっ…俺の出番か…」

此処で鉄柱の上から、先輩の戦闘を()()していたヴァストドロームが、リングに降り立った。

最終戦闘(ラストバトル)開始(スタート)だ!

 

「此方の戦法は限られているからな、一瞬で終わらせて貰う!

行くぜ!獣神皇(カイザー・ライオン)!」

 




次回で『閻魔殿編』締めます!
 
次回『壮絶激昂(予定)』
乞う御期待!
 
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