鈴木悟の職場の先輩が、ユグドラシルのサービス最終日に新規ユーザー登録しました 作:挫梛道
バトル回!
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ダダダッ…!
タナカに向けて突進する、純白の
彼は他の異形の者達と違い、今回のタナカのナザリック入りに、それ程迄の抵抗は無かった。
但し、タナカの実力を披露する模擬戦を行うと聞き、その実力に興味を持ち、それに参加。
実際に闘技場で相対し、その存在感から只者では無いのを実感した彼は、間合いに入ると同時、出し惜しみ不要で己の最大級の技を繰り出す。
「
ドゴォォォッ!!
父親から譲り継いだ氷の魔剣『
普通に直撃すれば、氷属性の斬撃と爆発を一気に受ける、必殺級の技。
「…ッ!!」
タナカは これを、バックステップで回避。
『おぉーっと!
開幕一番、バーザリュード・シャシャの強烈な一撃!
しかしタナカ様、それを華麗に躱す!』
「ふむ。今のは中々のスピードだったよ?」
「アレヲ躱ストハ…」
「凄いでありんす…!」
「流石はタナカ様ですぅ!」
「はい…。確かに今のは、躱したタナカ様の方を、見事だと称えるべきでしょうな。」
「当~ぉ然♡」
アウラが実況アナウンスする中、闘技場観客席の僕達は、初めて見るタナカの動きに感嘆。
「速いっ!」
「決まったかと思ったぞ?」
その僕達とは少し離れた席で観戦していた鎧の人物と幼女も、驚きを隠せない。
「ん~、どうせ先輩、ダメージ受けないんだから、避ける必要は無かったんだけどね?
とりあえずは様子見かな?」
そして この2人と一緒に闘いを観ていたアインズだけが、冷静に戦況を窺っていた。
「凄い攻撃だな…
よし、ならば俺も、本気を出させて貰う!」
「む?!」
そんな中、タナカの顔付きが変わり、
「覇ァアアアッ!!」
ボォゥワッ!!
己が体内を巡る
バリバリィッ!
これにより、タナカの胸元が、腕が、脚が…身体全体の筋肉が膨れ上がり、着用していた旅人の服を内から引き裂いた。
そこから露になったは、正に筋肉の塊の表現が相応しい、鍛え上げられた肉体。
肌は濃い朱に、黒い短髪は黄金に燃える鬣に。
そして換装された白い鎧。
その場に姿を見せたのは、頭部に鋭い3本角を生やした
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◆セバスside◆
ななな…何ですとぉーーーーーっ!??
タナカ様の筋肉が膨張、それによって着ていた服が破れる。
そして それにより開放される肉体。
分厚い胸板に強固な腹筋。
あらゆる刀剣を弾くであろうな太い首回り。
一目で その破壊力が窺える腕と脚。
そぉしてそしてぇ、超・御立派様ぁっ?!
それは正しく♪ユは、ショーック!!♪
あ~たたたたたたたたたたたたたたた!…ほゎっちゃあっ!!
…ハッ!し、失礼…と、兎に角タナカ様が、目に解るパワーアップをされたので御座います。
バタン…
「ちょ…?アルベド? いきなり鼻血噴いて倒れて、どうしたでありんすか?!」
「(♡∀♡)やっべーセージ様、マジかっけー♡…ハァハァ…グフッ…!」
「「ア…アルベドォォオッ?!!」」
「…って、お姉ちゃんも舞台で、目を回して気絶してますぅ??!」
「キャ~ハハハハ♪
シャルティア様…貴女は平気なのですか?
◆セバスside・了◆
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◆アインズside◆
く、く、く…クッソ運営ぇーーいっ!!
だ・か・ら!
先輩から種族は
しかも あの鎧、どう見ても『雷鳳の鎧』だよね?
初心者に
いくら配信サービス最終日だからって、振る舞い過ぎるだろ?!
何か?嫌がらせか?
そんなに既存ユーザーから、クソ運営クソ運営言われた意趣返しか?!
「そらっ!」
「武技・鱗皮硬化!」
バキィッ!
「…ッ!」
…そんな突っ込みをしてる間に、先輩のミドルキックが放たれた…が、あのアルビノのリザードマンは、しっかりと防御系の武技を発動させ、大したダメージは、受けてない様子だ。
あのリザードマンのレベルは51…プレアデス級か。
確かにリザードマンとしては、かなりな実力者だ。
先輩とのレベル差は11。
ユグドラシルだと10以上のレベル差は覆せないとされているが、それは あくまで
リアルな この世界では、闘い方次第でジャイアント・キリングが起きても不思議じゃない。
…しかし、
「オラオラオラオラオラオラ!!」
「…くっ!?」
それでも、先輩は強い。
雷鳳の鎧の特性の1つ、物理攻撃に炎と雷の属性が付与された拳の連打で、相手の意識を上半身に集中させた処での脚払い。
ガシィッ!
「な…?!」
そして うつ伏せに倒れたリザードマンの両腕両足を然と捕らえて反転、
「ぐわわわわわわわーーっ!!」
「Hey,Ask Him!」
「え…え~と、ギ、ギブアップ?…ですか?」
「の…No~!」
先輩の〇〇〇を直視して倒れたアウラに代わり、審判役となっていたマーレが(実況は無理)、リザードマンに降参かを問う。
「初めて見る技だけど、アレは対人には有効だね。」
「うむ。普通のヒトガタなら、これで終わりだな。」
それを見て、俺の隣の2人の
確かに普通の人型なら、手足を封じられて脱出不可能。
しかしリザードマンの身体には まだ、フリーになっているヶ所が有るんだよな。
バシィッ!
「チィッ!」
そう。リザードマンはフリーになっている尻尾を鞭の様に先輩の足を狙って振り撃ち、この拷問技から脱け出すと、直ぐに体勢を立て直してからの、
「
ドッゴォォォッ!!
大技再び。
しかし先輩は それを、今度は躱す事無く、正面から受け止める。
当然ながら、ダメージは受けていない。
「な、何ぃっ!?」
これにはリザードマンも、驚きを隠せず。
それでも勝負を諦めていないのか、追撃の手は緩めない。
「武技・貫通!」
ズバァッ!
鋭い踏み込みで間合いを詰めてからの、氷の魔剣による刺突技だ。
名から察するに、相手の防御力を無視してダメージを与える攻撃だと思われるが、
「
「な…何だと?!」
…でっすよねー!
先輩のスキル、【レベル無視完全物理攻撃無効】は、硬さとかとか、そういうのじゃないんだよな。
「ク、クソッ!」
ぶぅん!
そして焦ったのか、尻尾を鞭の様に振り回しての攻撃だが、
ガチィッ…
「甘ぇーよ!」
「!!?」
ぶぉんっ!
「ガハッ?!」
それを先輩は両腕でキャッチすると、その尻尾を掴んでのドラゴン・スクリューだ!
再びダウンしたリザードマンに対して、数歩後退して構える先輩。
はい、何か狙ってますね。
多分、立ち上がろうと片膝着いたタイミングで、顔面狙いの飛び膝蹴りが、或いは…
「な、ななな…今の、何?」
「あんな技、見た事が無いぞ!」
プロレス知識が皆無なドラゴン2人が驚いているけど、多分 次の技、もっと驚くと思うぞ?
タタタ…
「でゃっ!」
「な?!」
ぶぅん…どんっ!!
「げほゎあっ!!」
リザードマンが起き上がったと同時、ダッシュした先輩。
ジャンプして両足で相手の頭を挟むと、その儘バク転するかの様にして、脚を使った投げ技…
「「な…何じゃあ あれゃ~!?」」
確か、フランケンシュタイナー…だったかな?
1回転して脳天を地面に痛打するリザードマンを見て、吃驚する2人。
兎に角これで、決着でs…ええええぇーーーーーーーーーっ!?(ピカァ…精神鎮静)
「まだ…だ…!」
それでも まだ立とうとするリザードマン。
いや、タフ過ぎるだろ?
「…ならば!」
しかし先輩は動じる事無く、構え直す。
一 撃 必 殺
そして その背後に現れた、たっち・みーさんの『正義降臨』を彷彿させる
バッキィイッ!!
「ガ…ハ…ッ…」
其処から繰り出されるのは、アッパー気味の左の掌打!
グシャァァッ!
上方に吹き飛ばされ、またまた脳天から落下。
見るからに強烈な一撃を喰らい、またもダウンするリザードマン。…死んでないよね?
≫≫≫
『ぅ…
結果からすれば、あの一撃が決まり手に。
あれでも意識が飛ばなかったリザードマンは またも立ち上がろうとするが、顎を撃ち抜かれた一撃が
戦闘前、先輩は自身の防御特性の確認をしたいと言っていた。
それ故、受けに回っていた場面も有ったが、全体的に見れば先輩の完勝だ。
うぉおーーーーーーっ!!
そして沸き起こる歓声。
異形側の連中が騒いでいるが、これで先輩の力も分かっただろう。
少なくとも、お前達が勝てる相手じゃないと分かった筈。
これで先輩が お前達より上だというのも、納得するだろうな。
いや、これで納得しなきゃ、もうバカだr
「グハハハハ! よし、次は俺様だ!」
…はい、バカ確定。
≫≫≫
「げほゎ…こんな…ばか…な…?」
…じゃ、ないよ。
リザードマンの次、対戦の名乗りを上げたのは、重戦鎚と大盾で武装したトロール。
人型から獣人化した事で、さっきのリザードマンとは体格の優劣は無くなっていたけど、今度は また、ニ回り以上の体格差だ。
しかし先輩は、それを感じさせる事無く、トロールを攻め立てる。
ピシィッ…
地を這う矢の如くなスライディングでトロールの脚を刈ろうとするが、体重差でダウンには至らず。
少しだけ前のめりに体勢を崩すに終わってしまう。
…が、実はそれが、先輩の狙いだった!
前屈みになったトロールの前で跳躍、頭を両足で挟むと、またもフランケンシュタイナーが炸裂!
「これで終わりじゃないぞ!」
倒れたトロールの頭を掴んで無理矢理に立たせると、今度は あの巨体を持ち上げ、垂直落下式ブレーンバスターだ!
「いやいやいやいや!エグ過ぎるだろ?!」
「貴奴の血は、何色だ?」
先~輩~、言われてますよ~?
俺の隣、ツアーとドラウが必死に突っ込んでいるけど、先輩は止まらない。
ぶんぶんぶんぶん…ぶぅん!
ダウンしているトロールの両足を持つと、ジャイアントスィングで ぶん回し、最後は上空高くに放り投げる!
バサァッ…!
そして それを追う様に、雷鳳の鎧の
空中で相手を捕らえると、その頭を脇に挟み込み、その体勢で旋回しながらの急降下…スィング式DDTだ!
どどんっ!
派手な音が発ち、土埃が舞う。
視界が晴れて目に映ったのは、頭全部が完全に地面に埋っており、ピクリとも動かないトロールの姿。
ピク…ピク…
訂正。
腰がピクピクと痙攣してる。
『え~と、勝者…タナカ様…です…。』
意識を回復して、審判兼実況に復帰したアウラが、口元を引き攣らせながら、先輩の勝ちを宣言。
…………………………………。
静まり返る場内。
約1名、赤くした頬に手を添え、腰をくねくねさせて悶えている様だが、俺は何も、見えていないぞ!
ん、見えていないからな!
…因みに この後、先輩との対戦に名乗りを上げる者は流石に居なくなった。
それは この異形達も先輩のナザリック入りを…自分達の上の存在だと認めたのだろうし…まあ、結果オーライ?
改めてタナカ先輩の外見ですが、
人型…桜井真一(宇崎ちゃん)
人獅子形態…マジンカイザー・ライガ(マジンカイザー シリーズ)
…の、イメージで。
【雷鳳の鎧データ】
・超硬い
・物理攻撃に、炎と雷の属性が付加される
・炎属性ダメージ半減
・雷属性攻撃無効
・背部に隠されている翼を展開させる事により、高速飛行が可能に
・その他諸々
アインズ「防御チートの先輩には、属性付加と飛行しか、意味が無いけどね!」
感想よろしくです。