いつかイラストで出したいですね。そもそも画力がミソッカスなので期待はしないでください。
アルベドの調査?(どちらかと言えば実験だったが)が終わり、後日分かったことがあったら知らせるそうなので山を下りることにした。
「いやぁ お前の皮膚どうなってるんだ?おいらびっくりしたぞ まさか血液の調査で針が通らないなんてな」
「まあ普通の刃物なら通さないな 仮に傷ついてもすぐに治る」
「二人とも、ほら依頼にあったアビスの魔術師とヒルチャールの討伐だよ。ハリマ、準備して」
「ああ 任せとけ!すぐに終わらせてやるさ!」
「あっ ちょっと」
「あいつ強いしこっから見てようぜおいらたちが手伝わなくてもすぐに終わると思うぞ」
「そうだねってああっ!」
「やばいぞ!ハリマが凍ったまま落ちた!」
敵は大したものではないと思い、安易に攻撃を受け止めたためかヒルチャールシャーマン・水が降らせた雨に濡れた状態でアビスの魔術師・氷の攻撃を受けた結果、凍結状態に陥り、身動き取れずそのまま崖から落ちたのだった。
「…大丈夫?」
「ああ助けてくれてありがとう。本当にひどい目にあった。まさか落ちた先でも氷スライムに凍らされ続けるとは…」
「おいらもびっくりだったぞ…」
「アルベドも言ってたけどこの世界にはこの世界の法則があるって言葉忘れてたの?」
「いや覚えてはいたが、慢心していた。そうそうやられるはずがないと」
確かに鎧で矢やこん棒では全く傷がつかなかったが元素の力を秘めた攻撃は受け止めること自体が危険のようだと理解した。
「確かにお前は強いけど、それにしても軽率に攻撃を受け止めるのは良くないんだぞ!」
「パイモンの言うとおりだよ。確かにハリマは強いけど、この世界の強者は元素の反応を使いこなして戦ってるんだから下手に攻撃を受け止めるとさっきみたいなことになっちゃうよ」
「反省した。次に活かすよ。さあ次の依頼だ」
「露骨に話題をそらしたぞ!」
「ははは 次の依頼は宝盗団の掃討だね。 ちょうどあそこに見えるのがそれかな?」
「ストレス発散がてらに倒してくる。まあ待ってな。 野郎どもかかってこいやオラァ!」
「宝盗団も自業自得とは言え同情するぞ…」
「でもハリマ、元気になったようで良かった」
「終わったみたいだぞ、これで今日の依頼はあと一つだな!早くモンド城に戻ろうぜ!」
「そうだね」
その後は冒険者協会の最後の依頼を終わらせ、モンド城へと戻った。
ついでに騎士団へと赴き何か手伝えることはないかと聞きに行ったところ、明日クレーという少女が反省室から出てくるそうで一日面倒を見てくれとのことだった。聞くとその少女は俺が囁きの森で暴れているのを騎士団に報告した、言わば命の恩人でもある。ぜひともと頼んでその依頼を快諾し、蛍の紹介で借りることになった宿へと戻ることにした。
宿へと戻る途中、腹が減ってきていることに気が付きモンドショップで何か買って適当なものでも作ろう(蛍とパイモンに俺の知る料理をご馳走する約束もした手前練習が必要だ)と思い寄ることにした。
「いらっしゃいませ~。何かお探しですか?」
「サンドイッチが作りたいんだが、材料を見繕ってくれ」
「かしこまりました~。 どうぞ、またのご来店を~」
「ああ 感謝する」
宿に戻りさっそく料理の準備に取り掛かった。サンドイッチのレシピ自体は知っているものの、いかんせん料理というものに全く触れてこなかったためかなかなか苦戦した。
「ううむ…うまい が、あのサンドイッチと全く違うな…機会を見つけてノエルに教わりにでも行くか」
物思いにふけりつつ食べきった後、眠りについた。
起きてひと風呂浴びたのち騎士団へ向かうと、嗅ぎ覚えのある匂いの赤い少女とジン団長がいた。
「おはよう その子がクレーで合ってるか?」
「そうだ 昨日の件でしばらくの間騎士団の誰かが見張ることになったんだが、あいにく手が空いているのがいなくてね。君を利用するような形であるがクレーの面倒を見てくれるのはこちらとしても助かる。」
「こちらこそ命の恩人に恩を返すのは当然のことだ」
「お兄ちゃん! はやくお外へ行こう!クレー待ちきれないよ!」
「見ての通り天真爛漫で元気な子だ。振り回されないようにな」
「任せてくれ 期待に応えて見せよう」
だっだだーと走るクレーを追いかけモンド城の外へとやってきた。クレーを追いかける傍らふと頭に浮かんだ疑問をぶつけてみる。
「なあクレーちゃん。普段は一人で外にいるのか?」
「そうだよ!爆弾の材料を集めたり、お魚をどっかーんしたり、レザーと遊んだりしてるよ!」
「一人の時は危なくないのか? この周辺ではヒルチャールがいるらしいが」
「そんな時は爆弾でドカーンしてるよ? お兄ちゃんこそ何も持ってないけど大丈夫?」
「ああ 俺にはこれがあるからな ほら」
クレーの疑問に答えるため背中から赫子を出しクレーに見せた。甲赫に鱗赫を巻き付け煌々と燃えるような赫子を見てクレーは驚いた。
「すごいすごい! お兄ちゃんこれ爆弾の材料にしていい?」
「ああいいぞ。少し待ってくれ…」
少女にそう請われては断るという選択肢もなく、鱗赫を丸めそれを甲赫でやけどしないように包む。そして丁寧に分離させ、クレーに渡す
「はいどうぞ 熱くないか?」
「大丈夫! そういえばこれお兄ちゃんの背中から出てたけどなあに?」
「これはそうだな… 俺の神の目で作ったものだ」
「そうなんだ、 …んん?」
同じ喰種を大量に共喰いした結果できるようになったものだとは幼いこの子には言えるわけもなく適当な嘘でごまかすことにした。
するとクレーは俺の赫子を見て何かに気づいたようでおずおずと尋ねてきた。
「ねぇお兄ちゃん、この炎の感じ、もしかしてお兄ちゃんこの前囁きの森で何か怖いことしてた?」
「あー まーなんというか… まあそうだ。
実は神の目が発現したのはつい最近でこの前は神の目がなくて自分では制御できずに困ってたんだ。結局は気絶して君が呼んでくれた騎士団の人に見つけてもらったから助かったよ。
ああそうだった。きちんと礼を言ってなかったね。君のおかげで俺は助かった。ありがとう火花騎士、クレー。」
「ううん… なんだかくすぐったいよ」
「ははは、こういうのはちゃんと言っとかないといけないからね」
そうこうしていると、囁きの森のモンド城が見渡せる崖の近くについた。着くや否やクレーは穴を掘り始めた。聞くとどうやら宝物を埋めているらしい。(穴掘りは大変そうだったので赫子を使い手伝った)
「ふう お兄ちゃん終わったよ!」
「そうか この後は何するんだ?」
「んんーとね… そうだ!お魚どっかーんしよう!」
「それは…大丈夫なのか?」
「うん! ここのお魚は特に美味しいからやりがいあるよ」
「…」
そういわれてみればなかなか良いサイズの魚が泳いでいるのが見える。それに魚料理。とても良い響きだ。そう考え始めると途端に腹が減ってくる。
そうとなればさっそく
「よし!今夜は魚料理だ。なあに多少とりすぎても塩漬けにすれば問題ないだろ」
「さすがお兄ちゃん!どっちが多く取れるか勝負しよう!」
「へぇ。望むところだ!本気で行くぞ!」
それから一時間後、
普通の大きさでは足りないと判断し甲赫を編み込んで作った即席の籠がいっぱいになるまで魚を取り続けた後、もう獲りきれないということで興奮冷めやらぬままモンド城へと戻ることにした。
橋を半分過ぎたあたりでふとモンド城の入り口を見ると橋の先に誰かがたっているのが見えた。とてつもなく嫌な予感がする。
しかし、魚がたくさん獲れてご機嫌なクレーは気づいていないようでその人物の目と鼻の先まで近づいたところで止まった後、震えだした。
「ク レ ー ? そ、れ、に、ハリマ? 一体何をしていた?」
「ええと… ごめんなさい」
「すいませんでした」
俺は即座に籠を地面に置き土下座した。
「湖から爆発音が聞こえると報告があって、もしやとは思っていたが…
この際クレーはいい。しかし、ハリマ!本来止めるべき立場である君が問題を起こしてどうする!」
「すいませんでしたッ!」
「二人とも反省室だ! それとこの魚は没収だ!」
無慈悲にも魚は取り上げられ、俺とクレーは反省室へと連れられた。
この主人公、妙に格好つけた口調ですが腹ペコで戦闘大好きなただのおバカ