雲の上まである大きな白い駒。
「最初の駒・・・、そろそろ動くかなぁ♪」
駒の上でさらに小さな駒を動かしているテトはシェイナからもらったクッキーを頬張りながら駒の過度を撫でている。
「汝ガ食シテイルノハ、
頭の中から聞こえてくるようなテレパシーのような声に、テトは真顔になってゆっくりとクッキーを飲み込んだ。
「せっかくの僕の楽しい時間を盗み聞きなんて・・・趣味が悪いよ」
テトの言葉にまったく反応せず、声は質問する。
「
「・・・ホント君達もしつこいねえ。神に敗れた神、位階序列第一位・
テトがゆっくりと持っていた駒から手を離すと、空中に漂っている他の駒にぶつかりそれを繰り返していく。
キン、キン、キン、という音が繰り返し聞こえる。
「僕は誰の見方でもないし、誰の味方にもなるつもりは無い・・・・・。君達も暇なら僕に話しかけないでゲームでもしてなよ・・・」
「
(このままじゃ・・・白にお兄様を取られてしまうんじゃ・・・・・)
ステフはコツコツと靴音を立てながら廊下を歩いている。
(い、いけませんわステファニー・ドーラ!!嫉妬してしまうなんて!!・・・それに白は所詮子供!それに私とお兄様は血も繋がってる!!お兄様が白に好意を抱く可能性は・・・・・)
ステフは扉の前で立ち止まり両手を上に上げた。
(ゼロ!!絶対に有り得ないですわ!!)
両手を握り締めて下ろすと、ドアノブに手を掛ける。
(お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様お兄様・・・・、ハッ!いけませんわ、変な妄想をッ!!)
兄妹の禁断の恋をにやけ顔で想像していると、扉の向こうから音が聞こえた。
(そろそろお兄様を起こした方がいいですね・・・)
ステフは扉を開けて、満面の笑みで部屋に向かって言った。
「お兄様!今日も清々しい朝がやってきましたよ!!さ、一日頑張り・・・」
ステフの視線の先には互いに寄り添いながら寝ているシェイナと白の姿があった。
「ステフおはよう」
「・・・・・・・・・・」
眠い目を少しだけ開けたシェイナが言ったが、ステフはフリーズしていて返事をしなかった。
「言っとくが俺が一緒に寝たいって言った訳じゃないからな、白が寝たいって言ったから寝たんだ。あと、ロリコンでもないからなっ!」
「そ、そうですわよねっ・・・。さっ、白も起きて!」
シェイナからはステフが目に涙を溜めているように見えた。
白を起こさないようにゆっくりと体を動かして立つと、シェイナはステフを後ろから抱きしめた。
「ッッッ!!!!」
「別にお前のことが嫌いなわけじゃないからな?そこは勘違いするなよ。また一緒に寝たいんだろ?」
シェイナが耳元でそう言うとステフは顔を真っ赤にしてこくん、と頷いた。
「約束・・・してくださいますか?」
「ああ、勿論」
シェイナの抱きしめる腕をぎゅっと掴んで離れないようにしているステフに体を密着させる。
「~♪♪」
ステフは抱き締められながら体を小さく動かしているとゆっくりとシェイナが腕を解いた。
「さて、白・・・ちゃんを起こすか」
「はい・・・」
ステフは残念そうな顔をするが、直ぐに笑顔になって寝ている白の所へ行く。
気づかれないようにシェイナの服を掴みながら。
(こういう日常も・・・良いかもしれませんね・・・・・・!)