「勝負の方法はしりとりです。・・・ただし貴方方の知っているしりとりとは少し違います」
「ふおお・・・!!」
ジブリールの話をほぼ聞き流しているステフと白は、立派な地球儀を見て目を輝かせている。
「具象化しりとりです」
「具象化・・・?初めて聞いたな・・・」
「はい♪ですが別に難しいことはありません。一般的なしりとりと同じで、『同じ答えを言う』・『30秒間答えない』・『しりとり継続不可能』のいずれかになった場合に負けになります」
「・・・大体はわかった。'具象化'ってことは言った言葉が現れる?・・・って解釈で良いのかな?」
「ものわかりが良くて何よりです♪勿論、具象化するということがどういうことかも貴方ならわかりますよね・・・?」
ジブリールは口元を緩ませながらも、目を細めて静かな殺気を放っていた。
シェイナはこくんと頷くと、直ぐにジブリールは笑顔を返す。
「まあゲーム・・・しりとりが終われば全て元に戻るので出し惜しみせず全ての知識を出してくださいね・・・?」
「勿論。最初からそのつもりだよ」
「♪」
ジブリールに笑顔で返すと、シェイナは椅子に座りながら手招きする。
「ステフ、白、来い来い」
ステフは椅子の隣に立ち、白はシェイナの上にちょこんと座る。
「くれぐれも、途中で死ぬ・・・なんてことは止めてくださいね?」
「し、死ぬ・・・!?」
予想していなかったジブリールの言葉にステフは取り乱す。
「大丈夫だって、死なない死なない」
「でっ、でも・・・!」
ステフは何か言いたそうな顔をするが、シェイナはそれを手で抑える。
それを確認してステフが口を閉ざすのとほぼ同じタイミングでジブリールがテーブルの真ん中にある魔方陣に手を当てた。
魔方陣が青白い光を放つとそこからゆっくりと丸い玉が現れ空中で回り出す。
それを指先で抑えるように操作しながら、ジブリールは口を開いた。
「その通り。続行不能にすることはできません・・・」
すると、何を思ったのかステフが言った。
「そっ、そういうことなら、私この場に居なくても・・・!」
そう言って大股で一歩テーブルから遠ざかろうとしたステフを逃がすまいとシェイナは掴んで、定位置に戻す。
「ここにいろ、ステフ」
瞬間、ゆっくりと膨張していた玉が一気にはじける。
いくつかの魔方陣が展開されてここにいる四人を囲むように、広がる。
「おぅわああぁっ!!」
ステフは女の子らしくない悲鳴を上げて、線のように細い形で周りを回っている魔法陣を見ている。
(結構高度な魔法陣だな・・・)
それぞれが独自のスピードで回りながら、展開したジブリールの命を待っているように同じ所を回り付けている魔法陣をシェイナは睨みつける。
ただ、今までとは違って恐怖の感覚は無く、ゲームをしたいという気持ちがシェイナニは強くあった。
「それでは・・・」
ジブリールの言葉と同時に全ての魔法陣が強い光を放つ。
シェイナはジブリールの言葉に続くように言った。
「ゲームを始めよう」