「生殺しは止めてくださいよぉおおおおおおおおお~~~~!!」
ジブリールはまだ駄々をこねるように愚痴っていた。
その間にもシャンプーを上下に動かしているので異常な長さにまで伸びている。
「はあ・・・」
ステフはため息を吐くとなんとも気の抜けた顔で言った。
「こういう展開に徐々に慣れてきてる自分が嫌ですわ・・・・・」
ステフもうすうす気付いてはいた。
白が現れてから、少しずつだが着実に自分が一般人という枠から離れていっていることに。
誰も気付いてくれなかった一筋の涙が床に落ちると、ステフは「あは、あはははは」と変な笑いを始めた・・・・・。
今度は場所を変えてエルキア図書館。
「こ、コレは一体・・・?」
魔方陣とブロックがある、独特な部屋にステフとジブリールはいる。
実はこの部屋・・・一応キッチンらしいがジブリールが作ったとか。
「マスターのために私が用意したキッチンです。いかがですか?」
空中に漂っているジブリールは透明なテーブルをじっと眺めているステフに言うが、返事が無い。
「えーっと・・・セテフさん?」
「ステフ!ステファニー・ドーラですわよっ!!」
ジブリールの言い間違いにセテ・・・ステフは凄い勢いで振り返り訂正する。
しかしジブリールは「あっ、そう」みたいな感じで軽く返すと唇に手を当てた。
「すいません。私、マスター以外の
ジブリールはそう言うと少し考え込んだ。
そして直ぐ頭上にピコーン!と浮かんだジブリールは「これはどうでしょう?」という感じで言った。
「じゃあ、ドラちゃんと呼びますね♪」
「ど、ドラ~!?」
ステフは一瞬、某ネコ型ロボットの様な姿で駄々を捏ねた。
実際は人間の姿だが、ジブリールからはそう見えてしまう。
「早速ですが、ドラちゃんにマスターからの伝言を預かってます。『ステフへ、どうやら今ステフが居るところには砂糖とかバターとかその他もろもろ足りなかったものあるらしいから好きに使っていいぞ』だそうです♪」
「~~~~♪」
シェイナからの伝言を聞いたステフは両手を絡めてウハ~♪と喜んでいた。
「今まで足りなかった材料や色んな料理器具が揃ってますの~♪」
うきうき喜んでいたステフは突然真顔で考えた。
(ってことはお兄様に使われてるってこと・・・?で、でも前に「またクッキー作ってくれよ」って言われたし・・・、もしかしてここでまた作れば、お兄様と本当の愛を気付くことが出来るんじゃ・・・)
何かを確信したステフは目をハートにしてひたすらボウルの中身をかき混ぜた。