ノー『  』・ノーライフ   作:偽帝

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Q.クラミーの本心やいかに・・・?

「残念ですがマスター、東部連合を倒すのは・・・恐らく不可能です。確かにマスターや白様は、人類種(イマニティ)離れしていますが、それでも難しいかと・・・」

 

 

ジブリールが跪きながら言うと、白がゆっくりと歩み寄って質問した。

 

 

「ジブリール、それは、なんで・・・?」

 

 

「そんなに強いのか、獣人種(ワービースト)は・・・?」

 

 

シェイナは椅子から立って白の隣に行く。

 

 

「ある意味ではそうですが・・・、マスターのご期待に沿えることが出来ないという意味でございます」

 

 

ジブリールは閉じていた目をゆっくりと開けた。

 

 

「何故なら、私も以前東部連合に挑み負けております」

 

 

ジブリールの言葉にシェイナ、白、そして少し遠い距離にいたステフの三人が驚いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・決まり、確定ね。今のエルキアの背後には東部連合、獣人種(ワービースト)がいるわ」

 

 

隣で聞いているフィールは表情を変えず冷静に質問した。

 

 

「クラミー、なぜ背後に東部連合がいると言い切れるのですか?」

 

 

「フィー、貴女ならわかるでしょ?森精種(エルフ)のエルヴン・ガルドも過去四回東部連合に挑んで、四回とも負けてる・・・」

 

 

クラミーが言うと、フィールは唇に手を当てて足元の神秘的な花に目をやった。

 

 

「まぁ、負けたのは能の無い老人共ですけどねぇ」

 

 

「あの(シェイナ)天翼種(フリューゲル)を仲間にしたことも、森精種(エルフ)の力を使った私を倒したことも説明がつくの。後ろにいるのが獣人種(ワービースト)ならペテンも納得がいく。四回敗れた森精種(エルフ)の力を使っても見抜けない訳だわ」

 

 

「クラミー・・・」

 

 

あまりに強気にクラミーが言ったので、フィールは心配そうに顔を覗き込んだ。

 

 

「当たり前よね。序列最下位の人類種(イマニティ)が上位種族相手に勝てるわけ無いんだから・・・」

 

 

クラミーは鼻で笑うと、戦いに負けたときのことを思い出した。

 

 

(「・・・君はこんなものをつけてちゃ駄目だよ」・・・・・)

 

 

クラミーは自分の手をゆっくりとサクラの髪飾りのところに当てた。

 

 

(「そっちの方が似合ってるよ、明るい感じだし」・・・)

 

 

しっかりと髪飾りがあるのを確認するとクラミーは小さな声で呟いた。

 

 

「・・・ばか。本気にしちゃったじゃない・・・」

 

 

そう言ってそっぽを向いたクラミーにフィールはさらに覗き込んだ。

 

 

「クラミー、いい加減その髪飾りを誰から貰ったのか教えてくれませんかぁ?」

 

 

「うっ、うるさい!!これは秘密なのっ!!」

 

 

クラミーはそう言い放つと真っ赤にした顔を両手で隠した。

 

 

(もう少しだけ・・・付けといてあげるんだからっ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

兄様にその気持ちは届くのか・・・?

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