「え・・・・・・?」
後ろで聞いていたステフも同様を隠せなかった。
「位階序列最下位ってだけでもプライドズタズタなのに、特に自分から行動を起こそうともしない。馬鹿で、駄目で、ゴミで、屑だ。・・・ま、俺もその中の一人だけどなっ」
シェイナはジブリールの頬から手を離すとゆっくりとその手を本の上に置いた。
「・・・・・」
ジブリールは頷くこともなく、じっとただ固まっているようだった。
「・・・・ッ!」
後ろで聞いていたステフは口を押さえて声を出さないようにすると、ゆっくりとその場に倒れた。
押さえている手の上から涙が零れながらも、片手で毟り取る様に花飾りを取ると再び両手で握り締めた。
(やっぱりお兄様はァッ!!)
現実を受け止めないように小さく頭を振りながらステフは立つと、元来た道を戻ろうと歩き始めた。
ステフが一歩歩いて、もう一歩前に踏み出そうとした時----。
「でも
それを聞いたステフは足を止めて、シェイナの話を聞いた。
「自分で言うのもなんだけど、俺はそうだと思う。ステフも、白も、・・・多分俺も。・・・かな?」
シェイナは苦笑いをすると、ジブリールは笑顔を返してくれた。
「そうですね。皆さん、きっと何らかの可能性を秘めていますね。私にはそれが何とまではわかりませんが、確かに他の
「ステフには後でしっかりと謝らなくちゃなぁ」
シェイナはそう言うと、周りにある本を端に片付けた。
「本当にお優しいのですね、マスター」
「別に普通だってば」
シェイナが後ろの白に気を付けながら言うと、ジブリールがこちらに体を崩してきた。
「おっ、と・・・」
シェイナは両手でジブリールを受け止めると、体を起こそうとした。
しかし、首に腕を絡ませてきたジブリールは中々離そうとはしない。
「・・・風邪?」
するとジブリールはシェイナの耳元で小さく言った。
「いえ・・・。あの、少しだけこの状態にさせてくれませんか?」
いつもとは違って素直な甘えん坊のジブリールの頭をシェイナはゆっくりと撫でる。
「どうしたんだよ、ジブちゃん」
「ごめんなさい。マスターに抱きしめて欲しくて・・・」
「そっか・・・。何で今なんだ?」
「その、ドラちゃんや白様が見ていると・・・恥ずかしくて」
「何か意外だな、てっきりそういうのは無いのかと思ってたわ」
「マスター、もっとデリケートに扱ってください」
以外にもジブリールのその言葉は、少し怒ったように聞こえた。
「ごめんな、ジブリール」
二人は十分くらい抱き合っていた。
(会話が無くなってから、十分と少し・・・。一体お兄様は何をしているの・・・?)
さあ、ステフはこの光景を見ちゃうのか・・・!?