「・・・そろそろいいか?」
「・・・はい。ありがとうございました」
ジブリールは少し残念な口調で言うと、シェイナから離れて隣に座った。
「・・・綺麗だな」
「そうですね」
シェイナは図書館の上を見ている。
広大な宇宙のように沢山の星が光っていた。
「・・・・・」
二人は無言になって静かに上を見つめている。
やがてジブリールが顔を下ろすと、そっとシェイナの手に自分の手を置いた。
「ホント、どうしたんだよ・・・」
星を眺めながらシェイナは言った。
「良いじゃないですか・・・」
ジブリールは置いていた手をシェイナの頬に当てる。
少し冷たいジブリールの手が触れて、シェイナは顔を戻した。
「!」
するとジブリールの顔が目の前にあった。
「♪」
ジブリールは笑顔でニッと笑うと何も言わずに顔を近づけた。
もうあと何mmので唇が触れる距離まで来た時ーーーーー。
「ほっぺぷにぷにだな~」
シェイナは超近距離でジブリールの頬を回すようにいじる。
「あっ、ありがとうございま・・・」
ジブリールは顔を赤くしながら視線を逸らすと、少しだけ唇を尖らせた。
「あれ、嫌だった?」
シェイナが聞くとジブリールは「いえ・・・」と小さく呟いた。
そして自分の人差し指をシェイナの唇にあて、その形をなぞった。
「こんどこそ・・・♪」
「・・・?」
ジブリールの言ったことがシェイナにはわからなかった。
(~~~ッ!!お兄様は一体何をしてるんですの!?凄~く気になりますわっ!!)
ステフはシェイナ達の所に行くタイミングを完全に失っていた。
「さて、また探すか」
「そうですね」
シェイナは再び積み上げられて本から、一つを取るとパラパラと読み始める。
ジブリールも目を閉じ、魔法を使って手がかりを探す。
(・・・・・ッ!)
ステフは思い切って隠れていたところから出て、ゆっくりとシェイナの所に歩いていった。
「マスター・・・」
ジブリールはステフに気づいて本を読んでいるシェイナに教える。
「ステフ・・・」
シェイナは一回本を閉じてステフを見上げた。
その後、背中で寝ている白を起こさないように床に移動させると立ち上がった。
「お兄様・・・」
いつも付けていた花飾りを付けていないステフは何だか新鮮だった。
「その・・・ごめんな。あんなこと言って・・・」
シェイナはそう言うと頭を下げた。
「頭を上げてください、お兄様!わ、私も悪いところはありましたし、そのッ・・・!」
慌てているステフをシェイナはしっかりと抱き締めた。
「ごめんな・・・ステフ・・・・・」
シェイナはぎゅっ、とステフを抱き締めているとステフも抱き返してくれた。
「お兄様っ・・・」
「・・・・・♪」
ジブリールは頬杖をつきながら、抱き合っている二人を見て微笑んでいた。