ノー『  』・ノーライフ   作:偽帝

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またキリが・・・

ガチャッ

 

 

シェイナは鍵穴に鍵を差し込んで、回す。

 

 

そして木の扉を掴んで、ゆっくりと開いていく。

 

 

「さぁ~て・・・・・」

 

 

一同はワクワクしながら、扉の先を見た。

 

 

「「「「・・・・・」」」」

 

 

扉の先の部屋は暗い書斎だった。

 

 

幸い光る植物のおかげで、所々は見える。

 

 

入ると、独特の古臭い匂いと埃の匂いがたちこめる。

 

 

三人が周りを見渡していると、シェイナは目の前にあった机に視線をやった。

 

 

本が開かれて置いてあったが、見たことも無いくらい埃をかぶっていた。

 

 

シェイナは本を両手で持つと、片手を使ってしっかり掃った。

 

 

埃が落ちたことを確認するとシェイナは開かれたページを見た。

 

 

端は腐敗していて完全に色が変わっていた。

 

 

しかし、書かれている文字はハッキリと読めた。

 

 

 

人類種(イマニティ)の新しい王が人類種(イマニティ)最後の王にならずに、人類種(イマニティ)再起の王になる為、これを記す』

 

 

それはとても綺麗な字で書かれていたが、シェイナには祖父が書いたものだと一目で判った。

 

 

『初めに書くが、我は'賢王'ではない。むしろ、これまでに無いくらい愚かな'愚王'として人類種(イマニティ)史に名を遺すだろう。だが我は、我ではない新しい人類種(イマニティ)、再起の王の為に筆を執り、是に記す。我は愚かながらも茲に願う。我の今までの惨めな足掻きが、次の王の力に成ることを信じて・・・・』

 

 

読み終わるとシェイナはそのページだけを掴んで光に当てた。

 

 

「・・・・・・・消すなら書くなよ、爺さん」

 

 

小さくシェイナが呟くと、いつの間にか自分の周りに三人が集まっていた。

 

 

シェイナは移動して、ステフを後ろから抱きしめるような体制を取って言った。

 

 

「やっぱり爺さんは記憶喪失にはなっていなかった。森精種(エルフ)と違って、人類種(イマニティ)はゴミ扱い。何度挑ませても問題ないって思って、わざと記憶を消さなかったんだよ」

 

 

片手に持っていた地図をシェイナは広げる。

 

 

「もしかしたら勝てるかも?って思い込ませて、何度も勝負を挑ませたんだな」

 

 

ジブリールがシェイナに歩み寄る。

 

 

「爺さんはそれを承知で挑んだんだ。わざとエルキアには価値の無い土地を与えて、後々取り返す為に、さ」

 

 

歩み寄ったジブリールが質問する。

 

 

「マスター、ちょっと良いですか?」

 

 

「ん?」

 

 

ステフにおんぶしてもらっているような体制のシェイナは顔だけジブリールに向けた。

 

 

「それなら、どうして前国王は獣人種(ワービースト)とのゲームの秘密を誰にも教えなかったのですか?」

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