「'生涯誰にも言うな'みたいな盟約を爺さんは呑まされたんだろうな・・・」
それを聞いたジブリールはどこか心苦しい顔をして言い返す。
「それではッ・・・!」
続きを言おうとしたジブリールの口にシェイナは手を当てる。
「死んだ後のことは入っていないよ」
「!!」
ジブリールは目を見開きながら、視線を本に移す。
シェイナも地図をしまう。
「だから
「・・・!」
ステフも目に涙を溜めながら必死に堪えていた。
「爺さんは賭けたんだよ」
シェイナはそう言うとステフにくっついたまま机の本をとると、ぐっと押し付けた。
「これはさ、爺さんが自分の人生を削ってまで足掻いた努力の結晶だ。国民からもはたまた他種族からも馬鹿にされても、それでも可能性を信じた爺さんのたった一つの'希望'だから・・・」
「・・・」
ステフは本を受け取るとゆっくりと俯いた。
「なんだかんだで爺さんは、俺達の爺さんだな」
「・・・ッ!!」
瞬間、ステフが堪えていた涙が零れだす。
そしてシェイナの腕が離れたと同時に、ステフはその場に座り込む。
しっかりと本を抱きしめながら。
「お兄様ぁッ!!・・・、お祖父様ぁッ!!・・・・・」
泣き崩れているステフに歩み寄ったシェイナは頭を撫でる。
「なで、なで・・・」
白も笑みを浮かべながら、小さな手でステフを撫でた。
「・・・」
最初見ていたジブリールも「♪」と笑顔になって、一緒に撫でる。
「・・・・これから色々と大変だな」
三人でステフを撫でていると、シェイナはポツリと呟いた。
「だいじょ、ぶ・・・」
すると隣にいた白が撫でながらこちらを向いて笑う。
「そう、だな・・・」
シェイナはニッ、と笑って返す。
「ジブリール」
と、今度はジブリールに呼びかける。
「?」
ジブリールは首を傾げる。
「これからも、頼むな」
「はい、いつまでも♪」
三人は泣き止むまでステフを撫で続けた。
「あのさ」
「何ですか、お兄様?」
すっかり泣き止んだステフにシェイナは言った。
その手には何十枚の紙があった。
「それは・・・?」
そう言いながらステフは紙束を受け取り、表紙の文字を読む。
「・・・・・」
読んだ瞬間、ステフは顔を真っ赤にした。
埃だらけの表紙には、『禁断の愛~兄妹編~』と書いてあった。
「爺さんの自作だ。流石に中身は見てない・・・」
表紙で大体内容がわかったシェイナはそのままステフに渡したのだ。
「ッ!!お爺様~~・・・」
ステフが再び泣き出したタイミングで、ジブリールがそれを奪った。
「どれどれ・・・」
ジブリールが一枚目を開いた瞬間、泣いていたステフも、シェイナ・白も物凄い速さでそれを見に移動した。
『俺・・・お前のことが好きだ、ステフィア!』
壁に妹を押し付けたシャイナはそのまま唇を奪った。
卑猥で淫らな音が、神聖な王室に広がる。
二人はお互いの唇を絡ませて抱きしめあった。
「ちゅぷ・・・、くちゅっ、ちゅぱぁっ・・・」
次第にステフィアの顔が赤くなり始める。
「はあっ!」
唇を離すと、二人の間に小さな糸が出来ていた。
「お兄様・・・シましょう?」
上目遣いのステフィアに再度口付けしたシャイナは手を繋いで、秘密のベッドへ向かった・・・。
「これ、まんま俺とステフじゃん!!何書いてんだよ、エロ爺!!!」
シェイナは思い切り言った。
「お祖父様・・・・・」
ステフは真っ赤な顔を両手で塞いでいる。
「・・・・」
白は見なかったことにしようとそっぽを向いている。
「素晴らしいですね!描写が事細かに書かれていて、とても想像しやすいです♪前国王は素晴らしい感性をお持ちですね!」
ジブリールは感動していた。
「素晴らしくない!!まさかとは思ったが、孫をネタに書くって・・・・はぁ」
怒る気も無くなったシェイナはため息をついた。
(うう~、ちょっとでも実現すればと思った自分が恥ずかしいですわぁ~っ!!)
ステフは表情を見られないように俯き続けた。
「前国王、へん、たい・・・」
白はそう言うと、隠し部屋の扉を閉めた。
次回、思い切ってステフが兄を逆レイ・・・?無いです。