「そうそう。じゃ、案内してくださいませ」
シェイナはふざけた口調で言うが、いのは表情一つ変えずに返事をした。
「皆さん、どうぞこちらです・・・」
いのはゆっくりと振り返り、大使館の中へと歩いていく。
その後を追ってシェイナ、白、ジブリールの三人も続く。
しかしステフだけはその場に留まって考えていた。
(お兄様・・・)
ステフは心の中でそれだけ呟くと、もう一度目の前に聳え立つ大使館を見上げる。
「もう・・・
そう言うと、ステフも大使館の中に入っていった。
大使館の中は相当広い。
今四人がいるエントランスでも、十分な面積がある。
「本当に耳が生えてますわ・・・」
所々にいる
そのままエントランスの奥に行くと、左右に階段が広がっている場所に大きな物が置いていった。
貴重な物なのか四方に守っている
その目は威嚇するように鋭かった。
「ジブっちょ、これ何?」
シェイナはそう言いながら手前にいた二人の
「映像機の一種、ですよね?」
ジブリールは口元に指を添える。
「ああ、その通り」
シェイナはそのまま二人の
「「!!」」
二人はブルッと体を震わせて、臨戦態勢を取ろうとするが直ぐにそれを止めてしまう。
「「・・・・・♪」」
シェイナが両耳の間に手を置いて適度に動かしていると、気持ちよいのか二人とも目を瞑っていた。
「ですが、
シェイナは撫でていた手を止めて、ジブリールの手を取ると右の階段を進もうとした。
しかし、二人の
「またなっ♪」
「「ッ♪」」
シェイナが言うと、少女たちも笑顔を返してくれた。
見たこと無いものばかりで足が止まりかけていたステフも、急いで後を追った。
階段を上った四人はエレベーターに乗った。
ウイイイイイインと下に向かって動き出すと、ステフは驚いた。
「な、何ですのコレ!?床が勝手にッ!?」
ステフが次の言葉を言おうとした瞬間、シェイナは手で口を塞いだ。
驚いているステフに耳打ちする。
「ステフ、驚くのは良いがちょっと迷惑になってるから、な?」
「うっ、ほへんははい、ほひいはま」
ステフは口を押さえながら言った。
しかしシェイナにはしっかりと何と言ってるか判った。