ノー『  』・ノーライフ   作:偽帝

60 / 80
よぉ~し、女のケモミミはそこに一列に並べー、お持ち帰ry

「そうそう。じゃ、案内してくださいませ」

 

 

シェイナはふざけた口調で言うが、いのは表情一つ変えずに返事をした。

 

 

「皆さん、どうぞこちらです・・・」

 

 

いのはゆっくりと振り返り、大使館の中へと歩いていく。

 

 

その後を追ってシェイナ、白、ジブリールの三人も続く。

 

 

しかしステフだけはその場に留まって考えていた。

 

 

(お兄様・・・)

 

 

ステフは心の中でそれだけ呟くと、もう一度目の前に聳え立つ大使館を見上げる。

 

 

「もう・・・勝負(ゲーム)は始まっているんですわよね・・・!」

 

 

そう言うと、ステフも大使館の中に入っていった。

 

 

 

 

 

大使館の中は相当広い。

 

 

今四人がいるエントランスでも、十分な面積がある。

 

 

「本当に耳が生えてますわ・・・」

 

 

所々にいる獣人種(ワービースト)をステフは目を見開いて見ている。

 

 

そのままエントランスの奥に行くと、左右に階段が広がっている場所に大きな物が置いていった。

 

 

貴重な物なのか四方に守っている獣人種(ワービースト)がいる。

 

 

その目は威嚇するように鋭かった。

 

 

「ジブっちょ、これ何?」

 

 

シェイナはそう言いながら手前にいた二人の獣人種(ワービースト)の少女の頭に手を置く。

 

 

「映像機の一種、ですよね?」

 

 

ジブリールは口元に指を添える。

 

 

「ああ、その通り」

 

 

シェイナはそのまま二人の獣人種(ワービースト)の頭に置いていた手を動かす。

 

 

「「!!」」

 

 

二人はブルッと体を震わせて、臨戦態勢を取ろうとするが直ぐにそれを止めてしまう。

 

 

「「・・・・・♪」」

 

 

シェイナが両耳の間に手を置いて適度に動かしていると、気持ちよいのか二人とも目を瞑っていた。

 

 

「ですが、獣人種(ワービースト)は魔法を使えないはず。これは・・・興味がありますね♪ふふ、ふふふふふふふふふふふ」

 

 

シェイナは撫でていた手を止めて、ジブリールの手を取ると右の階段を進もうとした。

 

 

しかし、二人の獣人種(ワービースト)の寂しげな視線を感じたので一度戻る。

 

 

「またなっ♪」

 

 

「「ッ♪」」

 

 

シェイナが言うと、少女たちも笑顔を返してくれた。

 

 

見たこと無いものばかりで足が止まりかけていたステフも、急いで後を追った。

 

 

 

 

 

階段を上った四人はエレベーターに乗った。

 

 

ウイイイイイインと下に向かって動き出すと、ステフは驚いた。

 

 

「な、何ですのコレ!?床が勝手にッ!?」

 

 

ステフが次の言葉を言おうとした瞬間、シェイナは手で口を塞いだ。

 

 

驚いているステフに耳打ちする。

 

 

「ステフ、驚くのは良いがちょっと迷惑になってるから、な?」

 

 

「うっ、ほへんははい、ほひいはま」

 

 

ステフは口を押さえながら言った。

 

 

しかしシェイナにはしっかりと何と言ってるか判った。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。