「建築技術でも、エルキアと東部連合では大きな壁があって・・・」
ステフが残念そうな顔をしたと同時に、上にいるジブリールが口を開いた。
「建築云々の前に、そもそも位階序列十四位の
ジブリールが言うと突然、いのは大げさに笑った。
「六位の
シェイナ、ステフ、白の三人は視線をいのに移して聞いていた。
「最下位のハゲザルなんぞとつるんでいる'兵器'の癖に、何を・・・」
怒りを言葉に変えて言い争っているジブリールといのを横目で見ながら、シェイナは言った。
「洒落にならない怖さだな・・・」
「唯一神によって突然戦闘を禁じられたんですもの・・・」
そう言っているステフもぶるぶる震えていた。
結局、目的の階に着くまで言い争いは続いた。
「「ふっふっふっふっふっ・・・・♪」」
ジブリールといのは怪しい笑い声を出していた。
「ろ、六十階・・・!」
エレベーターから降りて、部屋の階の数字を見たステフは驚愕していた。
「ステフ、押すぞ~」
下の景色を見ているステフの背中シェイナは軽く触った。
「ッ!!!、止めてください、お兄様っ!!」
ステフは慌てて向き直ると、ぎゅっとシェイナに抱きついた。
「わりぃ、高い所苦手か?」
「~~ッ!!」
ステフは何も言わずにシェイナの撫でを受け入れた。
「はぁ、ここまで長かったですわ・・・」
広い居間に着くと、ステフはぐだっと体の力が抜けたように手をぶらぶらさせた。
「少々お待ちください・・・」
いのは軽く頭を下げると、居間の奥へと行ってしまった。
「・・・まさに'和'だな」
「エルキアとここまで文明の差があるなんて・・・」
一級品ばかりが並んであった。
小さい小物も、恐らく高価な資源を用いて作った物だろう。
「あの、マスター」
シェイナは呆然と立っていると、ジブリールが問いかけてきた。
「ん?」
人からすればムカつくであろう言い方でシェイナは返事をした。
「どうやって許可をとったんですか?」
「気になる?」
シェイナはわざとらしく聞いた。
「はい・・・」
ジブリールは目を瞑ると、少しだけ目の形を変えてこちらもわざとらしく言った。
「私、気になりますっ!」
「・・・・・・ジブリール」
シェイナはジブリールの顔を良く見て言った。
「お前、パクッたな」
シェイナが言うと、ジブリールはペコリと謝った。
「すいませんマスター、どうしても新刊が気になってたんでつい・・・」
「俺まだ新刊まで読んでないんだからさ~、頼むよ」
シェイナはジブリールの頭に手を置いた。
「はい。では新刊は一緒に読みましょう♪」
「ああ、あとネタバレすんなよ」
「勿論です♪」
二人はお互いに小指を出してゆびきりげんまんをした。