「・・・で」
ジブリールとした指切りを解いて、シェイナは言った。
「俺さ、実は許可の時あの人見えてなかったんだ」
シェイナが言うと、ジブリールは驚いていた。
「あの方にお兄様が見えているだろうと予想して、やったんですの?」
いつの間にかいたステフがあまり大きな声を出さないよう手で声を抑えながら言った。
「そう。ブラフ」
シェイナがブラフと言った瞬間、ジブリールは口元を緩ませた。
(これは・・・とても興味深い♪)
ジブリールが笑みを浮かべていると、シェイナの隣にいる白が言った。
「・・・アレ」
「テレビのことか?」
シェイナが小さく指差して言うと白はこくっと頷くが、ジブリールは問い詰めた。
「マスターは、'アレ'を知っているのですか?」
「まあな。前に見せてもらった事がある」
返事を聞いたジブリールは口を閉ざすと、そのまま黙った。
「これで大体揃った、かな・・・」
「?」
シェイナを見ながらステフは頭に「?」を浮かべていた。
そんなステフにシェイナは両手を出す。
「まあまあ、今は言わない。って言ってももう盗聴・・・聞こえてるだろうし」
シェイナが言うと、丁度大使を連れたいのが戻ってきた。
「お待たせしました、皆さん」
いのの声と共に、カツンカツンと音がする。
「東部連合・在エルキア大使、初瀬いづな、でございます」
どちらかというと青に近い色の黒髪での白とあまり年齢が変わらなさそうな少・・・幼女だった。
耳・・・もふもふ、髪・・・もふもふ、尻尾・・・もふもふ。
とにかく全てがもふもふだった。
ステフはいづなを見て手を合わせ目をキラキラさせた。
「か、かわーーー」
「キング・クリムゾンッッッッ!!!!」
白が物凄い声で叫び、勢い良くいづなに向かって走って言った。
(あ~。一緒に言えなかったぁ~。そこつい最近読んだのに言えなかったぁ~)
シェイナは心で思いながらも、白と同じくいづなの元に行った。
わしゃわしゃわしゃわしゃわしゃ。
なでなでなでなでなで。
天然のふわっふわの毛をひたすら触り続けているシェイナと白に、いづなはケロッっと言った。
「なに気安く触ってやがる、です」
いづなの呟きを聞いた二人は固まった。
シェイナはその場を動く事は無かったが、白は物凄い速さでシェイナの後ろに隠れた。
めちゃくちゃ震えている。
「こっ、こわい・・・。可愛さ、マイナス50ポイン・・・」
「え・・・?」
シェイナはマイナス50ポイントは大きいのか疑問に思っていると、いづなが再び口を開いた。