ノー『  』・ノーライフ   作:偽帝

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記憶なんて消されたくありませんっ!!

「そっ、それは…」

 

 

ジブリールはあたふたしながら、口をポカンと空ける。

 

 

「わすれさせられたんだよー、ジブちゃん。ゲームにかんけいしているから…」

 

 

シェイナが言うと、ジブリールはハッとして、目を見開いた。

 

 

しかしまだ完全に理解出来ていないのか、言葉には表さなかった。

 

 

(この話し方も疲れた…)

 

 

シェイナはため息を吐いて、だらけの姿勢をやめた。

 

 

「ま、どっちにしても天下の天翼種(フリューゲル)なジブリールも知らないんなら、この世界でどこを探しても持ってるのは東部連合しかいない。だから、相手の記憶を消して、隠す。自分達が一番強い状態なら好きなことやり放題で無双だからね」

 

 

「対戦相手は、それを絶対に、あばけ…ない…」

 

 

「電脳空間を知らなければ、幾ら魔法を使えても意味がない…。心が読めるってのも相手に詮索されない為、的な?」

 

 

「つまり、獣人種(アンタら)は…」

 

 

 

「嘘を見抜くことが得意なだけで、心なんてまったく読めないーーーんじゃないの?」

 

 

シェイナは堂々言う。

 

 

そして、飴の包み紙をポケットにしまう。

 

 

「ではでは、最後の問題。どうして俺達はここまで導き出すことが出来たのか?」

 

 

シェイナはそういうと、いののほうに向けて指をパチン、と鳴らした。

 

 

「これは指名問題です♪さあ、いのさんどうぞ♪」

 

 

いのは何も反応しないで黙っていたが、その顔には一筋の汗があった。

 

 

(…、前国王が言ったのか?いや、彼はとっくに死んでる筈…、生涯誰にも口外しないと盟約で誓わせた…!我々が心を読むことが出来ないというのも明かしてはいない…!いや、それよりも……」

 

 

「今、いのさんが思った通りだよ」

 

 

考えが読まれたように続けて言ったシェイナに一瞬ビクっといのは反応する。

 

 

「重要なのはそこ、じゃないよね…?前国王(じいさん)が何かを伝えることが出来た時点で、アンタ達は爺さんの考えを読めていなかった」

 

 

「生涯誰にも口外しないっていう約束(めいやく)に、死んでからのことには一切触れていないからね」

 

 

(……!!)

 

 

いのは表情に表さないが、焦っていた。

 

 

シェイナと白は、立っている場所から移動する。

 

 

しかし速度はゆっくりで、そのスピードに合わせてシェイナは喋る。

 

 

「ゲーム内容を全て、知ってしまった俺達が、情報を、例えば…森精種(エルフ)にでも提供したら、近いうちに確実にゲームを挑まれて…必敗?しちゃうよ?」

 

 

シェイナと白はもとの座っていた椅子に戻り、再び座る。

 

 

「つまり、俺達の記憶は必ず消さないといけない、よね?」

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