(・・・、なら・・・!)
焦っているいのが口を開こうとした時、それに被せるようにシェイナが口を開いた。
「なら、俺の言ったこと無視して、勝負を放棄するしか、ない?でもーーーー」
「そんなことさせないよ」
「逃がさ・・・ない・・・」
シェイナに続いて白も言った。
「じゃ、もう一つプラスしますか・・・'
瞬間、シェイナ、ステフ、白の同じ体の部分が光りだした。
「エッ・・・!?」
ステフは何か言うとしたが、その時にはもうシェイナは机に'駒'を置いていた。
「
おそらく今頃エルキア中の
勿論、それはクラミーも同じ。
「クッ、クラミー・・・!!」
フィールはクラミーの光っている部分を心配そうな顔で見ている。
しかし当のクラミーは普段の表情となんら変わらず、淡々とフィールに問いかけた。
「フィー、過去に'種の駒'を賭けたゲームってある・・・?」
「なっ、無いですよ・・・。というかあるわけ無いんです。'種の駒'を賭けてもし、負けたら全権利を剥奪されて・・・!」
「人間以下の存在になる・・・、生きる価値無しってこと・・・・・」
クラミーはチッと舌打ちした。
「全く、何て事してくれるのよ・・・!」
「おっ、お兄様、それは流石にッ・・・!!」
流石のステフも今までに無いくらいに焦っている。
「これで、
シェイナはコホン、と咳をして言った。
「'自称'
鼓動の高鳴りを両手でステフが押さえていると、いのが口を開いた。
「本当に、良いのですか?」
重いトーンでいのが言う。
「シェイナ様の'妄想'が、もし正しくても、エルヴン・ガルドがそれでも負けたんですぞ・・・。それなのに'種の駒'なんて物を賭けるなんて・・・、自分から自滅しようとしているのと同じですぞ?」
それを聞いたステフはドクン、と大きな鼓動と共に血の気が引いていくのを感じた。
そんなステフの状況を感じながらも、シェイナはいのに話しかける。
「いのさん、俺が
「・・・!?」
いのはゆっくりと顔を上げてシェイナの方を見た。
シェイナは口元に笑みを浮かべながら、いのを見返す。
「俺は、ただの
その顔は自身に満ち溢れていた・・・・・。