ノー『  』・ノーライフ   作:偽帝

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番外編3・片付けるのにはとある言葉を・・・。

「あ~~~~~~」

 

 

先王の部屋でシェイナ・白・ジブリールの三人はくつろいでいた。

 

 

特に理由は無いのだが、なんかパ~っといきたくなったので、取り合えず盛り上がっていた。

 

 

朝っぱらから食べたり飲んだり、遊んだりしていたので三人は疲れきっている。

 

 

王の部屋にも関わらず、ひどい有様だ。

 

 

ドラ○もんの○次元ポケットの中身をぶちまけ×三倍位汚い。

 

 

「マスターぁ、これぇ、凄く美味しいですぅ♪癖になりそう♪」

 

 

相当酔っ払っているジブリールは再び、それをコップに入れるとゆっくりと飲み始める。

 

 

「ジブリール、それあんま飲むなよ。飲みすぎると歩けなくなるらしいから」

 

 

「ふぅ~♪」

 

 

シェイナの言葉が終わると同時にコップの飲み物を飲み干したジブリールは少しフラつきながらベッドで横になっているシェイナに近づくと、ゆっくりとまたがった。

 

 

「マスター、あの時の続き・・・シましょう?」

 

 

「だいじょぶか・・・」

 

 

シェイナの言葉を無視して、ジブリールは顔を近づけた。

 

 

そして2、3秒見つめると、そっとシェイナに耳打ちする。

 

 

「寝かせませんから・・・♪」

 

 

ジブリールの誘惑よりもシェイナには気になっていることがあった。

 

 

またがってきた時からだろう、廊下の足音が少しづつこちらに来ているような気がした。

 

 

「うう・・・」

 

 

白はぬいぐるみを抱き枕にして、ぐっしり眠っている。

 

 

しかし、壁に体を寄せていたので、丁度近くにいた靴の音で目を開けてしまう。

 

 

「・・・・な、に・・・?」

 

 

目をこすりながら、白が聞くのとドアが開くのがほぼ同時だった。

 

 

「お兄様っ!!白ッ!!、ジッ、ジブリールっ!!」

 

 

箒を片手に持ったステフが少し怒った表情で部屋の中を見渡す。

 

 

「お、ステフ~」

 

 

シェイナがそう言うと、ジブリールはそっと顔を離してシェイナの隣に移動した。

 

 

「あらぁ、ドラちゃん♪こんな時にどうしたんですかぁ?」

 

 

「ステフに、眠りを、じゃま、された・・・」

 

 

ステフはどの言ったことにも返事をせずに、スタスタと歩いてシェイナとジブリールのいるベッドの前まで来た。

 

 

「そろそろ片付けようと思ってたんだ」

 

 

シェイナが言うと、ステフは目を逸らして渋々承諾した。

 

 

「そっ、そうですか。じゃあ、今すぐ片付けましょっ!」

 

 

「え~、嫌ですぅ♪」

 

 

酔っているジブリールがパチッ、と指を鳴らして言った。

 

 

「へ?」

 

 

いつもと違うジブリールにステフも唖然とせざるを得ない。

 

 

「あ、酔ってるよ」

 

 

「そ、そうなんですの?」

 

 

「ああ、かなり」

 

 

シェイナから事情を聞いたステフは、心でガッツポーズをした。

 

 

(酔っている今なら、彼女に言葉で勝てるかも?うまくすれば彼女一人に部屋を掃除させられるかも、ですわ!)

 

 

ニヒッ、と笑うとステフはわざとらしいお嬢様気取りで話し始めた。

 

 

「酔っているからって掃除をさせない、ってわけにはいきませんわよ!ほらっ、ジブリール!動きなさい!!」

 

 

ステフはジブリールに箒で追い払うようにした。

 

 

が、ジブリールはそっぽを向いて、それを無視した。

 

 

(つくづくムカつきますわね・・・!)

 

 

ステフは内心イライラしていると、ジブリールが言った。

 

 

「ならぁ、ドラちゃんに言って欲しい'単語'がありますの♪それを言ってくれたらぁ、掃除しても良いですよ♪」

 

 

ピキッ、と少しだけキレたステフはジブリールを見下した。

 

 

「へ、へえ~。そんな簡単なことで動いてくれますの~。で、何を言えば良いんですの?」

 

 

「それはですねぇ~・・・・・」

 

 

ジブリールは口元に指を添えると、笑顔で言った。

 

 

 

 

「おま○こです♪」

 

 

 

それを聴いた瞬間ステフは口を開けながら、石のように固まった。

 

 

「・・・・・・・・・・」

 

 

ステフは挙動不審なのか、目が虚ろになっている。

 

 

「あれぇ?簡単なんですよねぇ、ドラちゃん♪早く言ってください♪」

 

 

するとシェイナもジブリールの近くで言った。

 

 

「なんか面白そうだな・・・。ステフ、お前がおま○こって言ってくれたら俺も掃除するってことで☆」

 

 

シェイナはわざとらしくピースサインをした。

 

 

「はうっ!?」

 

 

予想外の出来事にステフは顔面蒼白になる。

 

 

「じゃあ、しろも・・・・」

 

 

さりげなくシェイナにくっついてベッドに移動していた白も、シェイナの意見に賛同する。

 

 

「はううっ!!」

 

 

ステフは白目になってフラついた。

 

 

 

「さあ♪」

 

 

「ステフ!」

 

 

「いっ、て・・・」

 

 

三人から言い寄られたステフは箒で体を支えながら、どうにか意識を保った。

 

 

(もし・・・もし'アレ'を言ったら、お兄様に痴女と思われてしまうかも・・・!で、でも無くなったお祖父様の部屋を汚くしておくわけには・・・。私が言ったらお兄様達は片付けてくれるって言ってくれたし・・・・。)

 

 

ステフはゴクッ、と飲むとそっと口を開けた。

 

 

「お・・・」

 

 

「「「お?」」」

 

 

「お、おま・・・」

 

 

「「「おま???」」」

 

 

三人はイチイチわざとらしく反復する。

 

 

ステフは数秒躊躇うと、小さく呟いた。

 

 

「おま・・・・・・こ・・・」(三人にはし~かっりと聞こえています)

 

 

ステフは言うと今までに無いくらい顔を真っ赤にしてその場にヘナヘナと座り込んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※この後しっかりと片付けました。

 

 

 

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