色々知ってる奴を放り込んでみた   作:オッドアイズ・ファントム・ドラゴン

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予告
これが本当の決勝戦。必ず勝って塾を、父さんのデュエルを守ってみせる!

退きなさい、遊矢。

姉さん!?

赤馬零児、貴方の相手は私よ。

次回、DDD異次元の王


第12話 DDD異次元の王

「延長戦です!」

 

 遊勝塾を賭けた3対3のデュエル。権現坂のお陰で1勝1敗1引き分けになったが、その結果に向こうがエクシーズ使いの志島北斗に勝った俺と柚子に勝った融合使いの光津真澄で延長戦をして決着をつけようと言い出した。

 

「待て。決着は私がつけよう。」

 

 そこに現れたのは、眼鏡をかけた男。

 

 これが本当の決勝戦。必ず勝って塾を、父さんのデュエルを守ってみせる!

 

 そう決意を固めた時、

 

「退きなさい、遊矢。」

 

 凛とした声が、俺の後ろから聞こえた。

 

 慌てて振り返った先には、

 

「姉さん!?」

 

 俺の実の姉、榊遊華が立っていた。

 

「赤馬零児、貴方の相手は私よ。」

 

「何言ってるんだ!俺が――!」

 

「黙りなさい遊矢。勝率6割に上げてから文句を言いなさい。」

 

「ッ……!」

 

 にべもなく鋭い言葉が飛んでくる。

 

 押し黙ってしまった俺を差し置いて、姉さんに赤馬零児と呼ばれた男が姉さんと話し始めた。

 

「榊遊華、今日は生徒会の仕事があったのではなかったか?」

 

「だから今来たのよ。まさか私が居ない間に塾を乗っ取りに来るなんてね。息抜きに防犯カメラで練習の様子でも見ようとしたら貴方が居たもんだから驚いたわよ。」

 

「今日だったのは全くの偶然だと言っておこう。しかし、君は確か見る専などと言ってデュエルはしない筈ではなかったか?」

 

「そうね、アクションデュエルって疲れるもの。まだDホイールに乗ってデュエルする方がマシね。」

 

「Dホイール?」

 

「こっちの話。今は関係ないことよ。まぁ、アクションデュエルをしてないだけで、デュエルは出来るから安心なさい。」

 

 随分と親しげに話す様子に驚く。あの姉さんが、いつも最低限のことだけ言ってあんまり話さない姉さんがあんなに喋ってる。

 

「ね、姉さん。そいつと知り合いなのか?」

 

「クラスメイトよ。」

 

 そう言葉少なく答えた姉さんは、普段連絡用にしか使わないデュエルディスクを腕に着けた。

 

「退屈はさせないわ。貴方が見たい物も見せてあげる。」

 

「……なるほど、君もそうなのか。いいだろう。」

 

 そうして、引き留めることが出来ずに姉さんと赤馬零児が戦うことになった。

 

 

 

 

「遊矢。私、遊華さんがデュエルしたところ見たことないんだけど、強いの?」

 

「いや、俺も見たことない。デッキも持ってないと思ってた。」

 

「えぇ!?ヤバいじゃん!」

 

「でも、姉さんがわざわざ出て来たってことは、俺がやるよりもマシだって考えたんだと思う。」

 

「それって、遊矢お兄ちゃんより遊華お姉ちゃんの方が強いってこと?」

 

「分からない……姉さん、本当に大丈夫なのか……?」

 

 

 

 

『修造さん、フィールドはランダムでお願い。』

 

「わ、わかった。

(しかし相手はプロ。得意なフィールドでサポートしてあげたいが……俺には遊華ちゃんの得意なフィールドが分からん!)

えぇい、こうなれば!アクションフィールドオン!フィールド魔法、アスレチック・サーカス発動!」

 

 

 

 

「ここ、遊矢がよく遊んでる所ね。」

 

「先攻はどうする?」

 

「デュエルディスクのランダム機能でいいでしょ。どうせ大差ないわ。」

 

「君がそれでいいならそうしよう。では、」

 

「「デュエル!」」

 

 榊遊華 VS 赤馬零児

 LP4000 LP4000

 

「私の先攻か。私は手札から永続魔法地獄門の契約書を発動する。このカードは自分のスタンバイフェイズごとに1000ポイントのダメージを受ける。」

 

『なっ!?』

 

『自分のターンが来る度に……。』

 

『自分自身が1000ポイントのダメージを受けるだと!?』

 

 とてつもない効果にデュエルの様子を見守っていた遊矢たちが驚きの声が上げる。

 

「面白い効果ね。それだけのリスクがあるならリターンも大きそうだわ。」

 

「更に1ターンに1度、デッキから【DD】モンスター1体を手札に加えることができる。私はデッキからDDケルベロスを手札に加える。」

 

「なるほど。ライフの4分の1を失うとは言え、毎ターン何でも手札に加えられるなら十分ね。」

 

『DD?どういう意味?』

 

『ディファレント・ディメンション……異次元のことだよ。』

 

「続けて永続魔法魔神王の契約書を発動。このカードも自分スタンバイフェイズごとに1000ポイントのダメージを受ける。」

 

『またダメージを……あいつ、何をする気なんだ?』

 

「魔神王の契約書は1ターンに1度、悪魔族融合モンスターを融合魔法なしに融合召喚できる。」

 

『融合魔法なしで融合召喚!?』

 

「私が融合するのは手札のDDケルベロスDDリリス!牙むく地獄の番犬よ!闇夜に誘う妖婦よ!冥府に渦巻く光の中で、今ひとつとなりて新たな王を生み出さん!融合召喚!生誕せよ!DDD烈火王テムジン!」

 

 DDD烈火王テムジン ATK2000

 

『DDD、今度はDが3つ?』

 

『どういう意味だ?』

 

『なんか……全然違う。もしかして本物?』

 

「私はカードを2枚伏せてターンエンド。君のターンだ。」

 

 赤馬零児 LP4000 手札0

・モンスターゾーン

 DDD烈火王テムジン ATK2000

・魔法&罠ゾーン

 地獄門の契約書

 魔神王の契約書

 伏せカード2枚

 

「私のターン、ドロー。」

 

『姉さん……!』

 

 融合魔法を使わない融合召喚を見て、遊矢が不安そうな目でこちらを見てくる。

 

「遊矢、私を心配する余裕があるなら自分の心配をしなさい。」

 

『えっ?』

 

「赤馬零児、目当ての物を見せてあげる。私はスケール1のオッドアイズ・ペルソナ・ドラゴンとスケール8のオッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンで、」

 

『なんだって!?』

 

「ペンデュラムスケールをセッティング!」

 

 天へと伸びる2つの光の中、2体のドラゴンが浮かび上がる。それは紛れもなく、榊遊矢の使うペンデュラムと同じだった。

 

『なんで遊華さんがペンデュラムを!?』

 

「これでレベル2から7のモンスターが同時に召喚可能!

揺れろ、運命の振り子!迫り来る時を刻み、過去と未来を行き交え!ペンデュラム召喚!

手札からレベル6、EMミス・ディレクター!そして、レベル7!双色の眼持つ過去の幻影!オッドアイズ・ファントム・ドラゴン!」

 

 天空に開いた穴から2体のモンスターが降り立つ。

 

 EMミス・ディレクター DEF2000

 オッドアイズ・ファントム・ドラゴン ATK2500

 

『あっ……あっ……。』

 

 呆然とする遊矢の声がする。

 

「まずは伏せカードを見せて貰いましょうか。バトルフェイズ!オッドアイズ・ファントム・ドラゴン烈火王テムジンを攻撃!」

 

「永続罠発動、戦乙女の契約書。このカードも自分スタンバイフェイズに1000ポイントのダメージを受ける。そしてこのカードが存在する限り、自分フィールドの悪魔族モンスターの攻撃力は相手ターンの間1000ポイントアップする!」

 

 DDD烈火王テムジン ATK2000→3000

 

『攻撃力3000!?』

 

「やっぱりコンバットトリックのカードだったわね。じゃなきゃ攻撃力2000なんて棒立ちにさせられないもの。」

 

「分かっていながら攻撃したと言うことは、これを防ぐ手立てもあるようだ。」

 

「当然。EMミス・ディレクターが守備表示で存在する場合、私の【オッドアイズ】モンスターは戦闘で破壊されず、その戦闘で受けるダメージも0になる。」

 

 オッドアイズ・ファントム・ドラゴンのブレスを跳ね返したテムジン。しかしそれからミス・ディレクターがオッドアイズを守った。

 

「うちの名監督を舐めないことね。あぁそれと、主役である【オッドアイズ】モンスターが居る限り、ミス・ディレクターは攻撃対象にできないから、裏方を引っ張り出したいなら頑張りなさい。」

 

「なるほど、戦闘での突破はできないという訳か。」

 

「カードを2枚伏せてターンエンドよ。」

 

 榊遊華 LP4000 手札0

・モンスターゾーン

 EMミス・ディレクター DEF2000

 オッドアイズ・ファントム・ドラゴン ATK2500

・ペンデュラムゾーン

 オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン スケール1

 オッドアイズ・ミラージュ・ドラゴン スケール8

・魔法&罠ゾーン

 伏せカード2枚

 

「私のターン、ドロー。」

 

「さて、このままだと貴方は契約書の対価で3000ポイントのダメージを受ける訳だけど。」

 

「契約書?そんなもの無効だ。リバースカードオープン、契約洗浄!自分の【契約書】カードを全て破壊する!」

 

『な、3000ポイントものダメージを無効に!?』

 

「だが先に戦乙女の契約書のもう1つの効果を使わせてもらおう。手札から【DD】カードまたは【契約書】カードを1枚墓地へ送り、フィールドのカード1枚を破壊する。私は手札のDDリクルートを墓地に送り、オッドアイズ・ファントム・ドラゴンを破壊する!」

 

 戦乙女の契約書から放たれた光線がオッドアイズを貫き破壊する。

 

『オッドアイズが!』

 

「ペンデュラムモンスターはフィールドから墓地に行く場合、墓地には行かずに代わりにエクストラデッキに表側で入る。」

 

「(なるほど、エクストラデッキに行くのか)

そして契約洗浄の効果により、3枚の契約書カードを破壊。そしてその数だけドロー!更にドローした数×1000ポイントライフを回復する!」

 

赤馬零児 LP4000→7000 手札3

 

『ダメージを無効にしただけじゃなくて、ライフと手札まで……。』

 

「これで裏方が表に出て来た。」

 

「そうね、新しい子を呼びましょう。」

 

「なに?」

 

オッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンのペンデュラム効果!自分フィールドの【オッドアイズ】Pモンスターが破壊された場合、自分のペンデュラムゾーンのカードを1枚破壊して、エクストラデッキからミラージュ以外の表側表示の【オッドアイズ】Pモンスター1体をペンデュラムゾーンに置く!

私はオッドアイズ・ペルソナ・ドラゴンを破壊して、スケール4のオッドアイズ・ファントム・ドラゴンをペンデュラムスケールにセット!」

 

 天空へと伸びる光の柱の中に居たオッドアイズ・ミラージュ・ドラゴンが咆哮を上げ、それに合わせてもう片方の光の柱の中に居たオッドアイズ・ペルソナ・ドラゴンがブレるようにして消え、代わりにオッドアイズ・ファントム・ドラゴンが柱の中に現れる。

 

「更にトラップカードオープン!ペンデュラム・リボーン!墓地、またはエクストラデッキに表側表示で存在するPモンスター1体を特殊召喚する!来なさい、オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン!」

 

 オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴン DEF2400

 

「オッドアイズが現れたことで再びミス・ディレクターは裏方に行くわ。」

 

「……流石に一筋縄ではいかないか。」

 

「これでもデュエルだけは一流だった榊遊勝の娘だもの。」

 

「なるほど、確かに今のプレイングは榊遊勝のそれと似た物がある。」

 

『父さんを知ってるのか……?』

 

『お前の父ちゃんは有名人だからな。』

 

『逃げ出した元チャンピオンとしてね。』

 

「黙れっ!」

 

『『ひっ!』』

 

『バカ……。』

 

 赤馬零児の怒声に榊遊勝をバカにした2人が竦む。

 

「榊遊矢。私は君の父上、榊遊勝のことを現在のアクションデュエルの隆盛を築き上げたパイオニアとして心から尊敬している。」

 

「デュエルだけは一流だったのよね、アレも。」

 

「……前から常々思っていたが、君は自分の父親に対して少しドライ過ぎないか?」

 

「貴方に言われたくないんだけど。」

 

「そうだな、失礼した。しかしこれだけの実力があるなら、私も少し本気を見せよう。」

 

『本気って、それじゃ今までは。』

 

「私はレベル3のチューナーモンスター、DDナイト・ハウリングを召喚!」

 

 DDナイト・ハウリング ATK300

 

『チューナー!?』

 

『まさか!』

 

「このカードの召喚に成功した時、墓地に存在するレベル4以下の【DD】モンスター1体を攻撃力・守備力を0にして特殊召喚できる!よみがえれ、DDリリス!」

 

 DDリリス DEF0

 

「この効果で特殊召喚したモンスターが破壊された場合、私は1000ポイントのダメージを受ける。更にこの効果の発動後、ターン終了時まで私は悪魔族モンスターしか特殊召喚できない。」

 

「どうせ悪魔族モンスターしか入ってないでしょ。破壊輪とかないから続けなさい。」

 

「私はレベル4のDDリリスにレベル3チューナーモンスターのDDナイト・ハウリングをチューニング!闇を切り裂く咆哮よ!疾風の速さを得て新たな王の産声となれ!シンクロ召喚!レベル7!DDD疾風王アレクサンダー!」

 

 DDD疾風王アレクサンダー ATK2500

 

『シンクロモンスター!』

 

『やつが使えるのは融合だけではなかったのか!』

 

「まだ終わりではない。私はDDD烈火王テムジンの効果発動!1ターンに1度、このカード以外に【DD】と名の付くモンスターが特殊召喚された場合、墓地に存在する【DD】と名の付くモンスター1体を特殊召喚できる!」

 

「結果は変わらないけど意地悪させてもらうわ。オッドアイズ・ペルソナ・ドラゴンの効果発動!1ターンに1度、エクストラデッキから特殊召喚されたモンスター1体の効果をターン終了時まで無効にする!烈火王テムジンの効果を無効にする!」

 

「なるほど、手札を使わせるつもりか。ならば答えよう。手札から魔法カード死者蘇生を発動!墓地のDDリリスを特殊召喚!

DDリリスの効果発動!召喚・特殊召喚に成功した場合、墓地の【DD】モンスター1体を手札に加える!DDナイト・ハウリングを手札に!

更にDDD疾風王アレクサンダーの効果発動!1ターンに1度、【DD】と名の付くモンスターが召喚・特殊召喚された場合、墓地からレベル4以下の【DD】と名の付くモンスター1体を特殊召喚できる!よみがえれ、DDケルベロス!」

 

 DDリリス DEF2100

 DDケルベロス ATK1800

 

「私はレベル4のDDリリスDDケルベロスでオーバーレイ!」

 

『なんだって!?』

 

「2体のモンスターでオーバーレイネットワークを構築!この世の全てを統べるため、今、世界の頂に降臨せよ!エクシーズ召喚!生誕せよ!ランク4!DDD怒濤王シーザー!」

 

 DDD怒涛王シーザー ATK2400

 

『エクシーズモンスターまでも……。』

 

『な、なんてやつだ。』

 

『3つの召喚法を自在に操る。これが赤馬零児……。』

 

「DDDとはすなわちディファレント・ディメンション・デーモン。異次元をも征する王の力、たっぷり味わうがいい。」




アニメの要所要所に色んな事情を知ってるオリ主をブッ込んでいく感じになります。必然的に原作キャラの扱いが悪くなる(デュエルの相手を奪う)ためアンチ・ヘイトのタグをつけていますが、誹謗中傷はしないのでご安心ください。

息抜きに書いているため、更新は不定期です。またオリ主が出た場面、およびその影響が大きく出た場面のみ描写する予定なので、アニメ3年間のストーリー全ては書きません。ご容赦ください。

遊華のデッキにどの程度エンタメイトを入れるか(アンケート1位より上部の選択肢は許可されたものとして扱います)

  • オッドアイズサポートの非ペンデュラム
  • オッドアイズサポート以外の非ペンデュラム
  • オッドアイズサポートのペンデュラム
  • オッドアイズサポート以外のペンデュラム
  • EMオッドアイズ・バレット並びにバトラー
  • ディゾルバーやシンクロン等の遊矢到達点
  • 禁止制限守るなら好きに組んでいいよ
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