僕と君と償う過去と   作:近衛龍一

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ほぼ一年振りの更新です……。
見てくれる人がいるかどうか……。



第二章 清涼祭編 繰り返されるーー
幕開け


 

人間なんてクズの集まりだ。

 

どれだけ正義や正論を振りかざそうがそれは偽善でしか……いや、違うな。

 

人間は正義や正論しか振りかざせないから振りかざすのか。

 

偽善とか、それ以前に。

 

俺は知っている。

 

この世で一番簡単なことは正当化することだということを。

 

飯を食うより、歩くより、息をするより、何よりも簡単。

 

まぁ、正確には『正しくみせる』だけなんだけど。

 

自分が否定されることが嫌だから強がってるだけ。

 

そんなやつらしかないんだ。

 

本当に正しいことすら否定される。

 

腐った世界だ。

 

だったらこの世で馬鹿正直に生きることに何の意味がある?

 

世間体を気にする必要がどこにある?

 

無いだろ、そんな必要。

 

だから俺はやりたいことをやる。

 

誰に何と言われようがこの俺がやりたいことを。

 

とはいえ誰もかれもが好き勝手にすれば世界が壊れるのなんて簡単だから、神は続けては出来ないように世界を創ったらしい。

 

だから俺も豚小屋に入ってたんだ。

 

次出るまでは好き勝手出来ないように。

 

ほんと、厄介なことだよな。

 

ただ一つ不思議なのは自由気ままにしてきたのに、豚小屋に入れられた途端大人しくルールを守るやつがいるってところだよな。

 

何でだろ。

 

そんなルール破って、また出て、好きなことやりゃいいのに。

 

そういえば同じ部屋のやつが言ってたっけ。

 

 

 

 

何度もそれを繰り返せばいづれ殺される。

 

それが怖いんだ、と。

 

 

 

 

アホか。

 

何を怖がってんだっての。

 

んなこと当たり前だろ。

 

死ぬのなんて怖くねぇ。

 

好きなことやって死ぬのは本望だろ。

 

ルールに縛られて無駄に長生きするより余程マシだっての。

 

つか、それ以前にそんな柔な考えで犯罪犯して、捕まって死ぬのが怖いようなビビりが更生することなんてできるかよ。

 

ま、雑魚の考えなんてどうでもいいけど。

 

さて、と。

 

多分後3回はイケるな……。

 

どんなことをしてやろうか。

 

殺人?強盗?

 

…………いやいや。

 

何をしようが構わなくてもどうせやるならやりたいことをしねぇとな。

 

だが俺が生きてて楽しいことなんてあったか……?

 

 

………………………………。

 

 

あった。

 

たった一度。

 

俺が豚小屋に入れられるきっかけになった出来事。

 

嫌がる顔を見ながら、ただただ俺の欲望をブチまける。

 

あの時だけは快感だったな。

 

初めて楽しいと感じた瞬間かもしれない。

 

よし決めた。

 

もう一度あれをやってやるか。

 

早めにしねぇと時間がないし、それだと大した計画も必要ないはずだ。

 

そんじゃ、そうと決まればさっさと人集めて、準備すっか。

 

楽しみにしてやがれよ。

 

ーーーよぉ。

 

もう一度あの恐怖を味合わせてやんぜ。

 

 

 

 

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