馬、ウマ、うま!   作:ジャックマン

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狂気少な目の落ち着いた話をどうぞ


あの世界ってユニコーンとかペガサスとかどんな形になってるのかな?

曇りのある日、イットーショーは部室で複数の雑誌を読んでいた。

何やら衣服の雑誌では有るが普通の人から見たら「年頃の女子がファッション雑誌を読んでる」としか思えない光景。

だが、実はこれは立派なトレーニングだ。

 

答えから言ってしまうと、イットーショーが読んでる雑誌は様々なメーカーの勝負服雑誌。

勝負服とはデートするとかそんな浮わついた物じゃなく、G1に参加する際にウマ娘達が着る特別な服だ。

 

実はイットーショーは勝負服を持ってなく、それを聞いた中山がこの雑誌を持ってきた。

そこにはこれを見て少しでもモチベーションが上がればなんて下心も有るが。

 

「おざまっす~」

 

「おはようトレーナー

癖でも早口は治した方が良いわよ」

 

「悪い悪い

お、読んでるのか」

 

「えぇ」

 

「気になるのは有ったか?」

 

そう聞かれ少し悩み、付箋を張ったページを見せる。

余談だが勝負服にも色々な物があり、法被みたいな布地の少ない物から逆に民族衣裳よろしくゴテゴテとした物。

つまりピンから切りまであるのだ。

 

ゴテゴテの代表と言えばやはりアグネスタキオンだろうか、白衣に様々な液体を入れた試験管、そして手が隠れてしまうほどの長い裾。

色々と含みは有るが、結論を言えば勝負服はウマ娘のテンションが上がれば良いのでわりと適当寄りなのだ。

 

「こ、これか?」

 

「えぇ、これよ」

 

上着はタンクトップタイプのジャケット、そこに黒いロングのシャツを通して色の違いを見せ付けている。

シャツはシャツでへそが見えてしまうほど短く、鳩尾の少し上までしか無い。

そしてシャツには「新年、明けまして電光石火」と書かれている。

下はホットパンツで、動きやすそうではある。

小物はミサンガやヘアカフ、イヤリングが有り自身のイメージカラーであるニュートラルグレーが大量に使われている。

 

ぶっちゃけ、とてもじゃないが走るための装備にはとても思えない。

と言うか、シャツの時点で正気の沙汰とは思えない。

 

新年明けまして電光石火とは何だ?

ミサンガやヘアカフは良いとして、へそまで見えるロングシャツって暑いのか寒いのか全く解らない。

結論、服装のセンスすらも独特だった。

 

「ま、まぁ…イットーショーがそれで良いなら良いけど」

 

「えぇ、これが良いわ」

 

余談になるのだがイットーショーはこの服以外選ぶつもりは無い。

ヘアカフはキンメダリストが使っており、ミサンガはトップランナーが、イヤリングはキドウヨウサイが着けているからだ。

 

「勝負服も決まったし、目標は海外レースだけど先ずは…」

 

「トリプルティアラよ」

 

「マジかよ…」

 

「えぇ、譲る気は無いわ」

 

「解った解った、それで予定を組んどく…てか参加出来るG1全部でいいか?」

 

「えぇ」

 

トリプルティアラとは

桜花賞、オークス、秋華賞の3つを獲ったウマに贈られる称号で、実際では牝馬しか参加出来ないレースが主である。

 

イットーショーは牡馬だったので獲れなかったタイトルがこのトリプルティアラなのだ。

余談だが皐月賞、日本ダービー、菊花賞の事をトリプルクラウンと呼ばれる。

此方は獲ったが。

 

本能故か実はイギリスダービーやケンタッキーダービー等の海外のにも参加したかったが、馬主達が臆病風に吹かれたか参加させてもらえなかった。

もし参加してたらどうなってた事やら。

 

まぁ、代わりに金持ちの道楽レースに参加して初代王者になれたしまだ良いかと思っている。

閑話休題

 

イットーショー自体は無敗だったが本人はあまりそれを良くは思ってなかった。

何故なら自分の居た時代では歴史に名を残す名馬が少なかったからだ。

此処ならそれと合法的に戦える、競える、比べ合える、そして此処で無敗のまま制したなら自分は初めて最強と納得出来る。

 

その為にも様々なG1に出て競い、真に自分が最強だと思いたいのだ。

奇行が目立つが、家族への思いやりや熱い闘志を持っているからまだマシ…なのかも知れない。

 

「そうだ、ダンストレーナーがキレてたぜ

何したんだ?」

 

「何も…ウイニングライブでマツケンサン○か手をつなご○を踊りたいからって言っただけよ」

 

「大問題じゃねえかよ」

 

「あら、トレーナーはうまぴょいを見たいの?

ごめんなさいね、アレって踊ると痛いのよね」

 

そう言った瞬間、中山の目が胸部に行ってしまう。

確かに結構激しく動くので痛いかも知れないが、そこまで凝視するのはマナー的にどうだろうか?

 

「あら、痛いのは自尊心であって胸では無いわよ」

 

「っ!?

だ、だよな~知ってたし、それくらい知ってたし」

 

何て楽しい。

中山をトレーナーに選んで正解だった、イットーショーの心の中は非常に喜んでいる。

 

こうして歴史的名バ達との死闘を静かに開始するイットーショー。

狙うは凱旋門にケンタッキーにイギリス、だがティアラや出来れば他のタイトルも欲しい。

だがそれは、各時代で最強や最高を誇ったウマ娘達が持ってる勝利をもぎ取ってだ。

 

愚かしいかも知れない、だが彼が闘ってきたのが名馬の血を引く馬ばかりで純血の最強と闘えなかったからだ。

今までに無い最高の笑顔と悪夢を届ける、そう強く決意するのだった。

 

(凱旋門の悪夢は次元を超えて悪夢を届ける!)




Moon Light Stakes
ある富豪が開いたレース
一応違法では無いが個人のなので公式の戦績には付与されない

芝、3200m
開催場所、不明
賞金、5億円

此処で勝利し着いた通り名
No.1

イットーショーの周りはわりと資金難な事が多く、こうやって違法でない個人レースに参加する事が少し有った
まぁ、実際は無いでしょうけど創作だしそこら辺はお許しを

字数はどうでしょうか?

  • 今まで通り2000前後で良い
  • 3000は欲しい
  • 4000くらい書けよ
  • 天元突破10000を狙え
  • 字数よりも早く更新しろ
  • 良いからイットーショーを可愛く書け
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