馬、ウマ、うま!   作:ジャックマン

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言った通り、ホクオウガンバルって表に出てなくて本当に早死にした一代馬ってのが悲しいですね


無敵と最強が組んで蹂躙とか楽しそう

夢の舞台、フランスはパリのロンシャン競バ場

勝てるわけがないと皆が呟く、その通りと同意する声の数々。

この夢の舞台で争うウマ娘。

 

スタートすれば真っ先に前に行くイットーショー。

負けじとペースを乱してしまうウマ娘達だが悪夢の最終コーナーを回ると奴が出てきた。

 

日本のトレセン学園に所属する最終コーナーの絶望【ホクオウガンバル】

短いコーナーを巡っている間にトップに着きそのまま抜き抜き去る絶望。

 

そこからは2人だけの舞台だ。

抜かせないと気迫を込めて走るイットーショー、抜き去ると脚に力を込めるホクオウガンバル。

2人がゴールテープを切った時だ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はっ!?…夢か」

 

けたたましく鳴り響く目覚まし時計により目を覚まさせられる中山。

先日、チームにホクオウガンバルが入ったからかこんな夢まで見てしまう始末。

ちなみに他の夢はR指定が着くので出来れば触れないで欲しい。

 

「おはよう

朝食は私とガンバルで作ったから確りと食べなさいよ」

 

「お、おう…」

 

涼しげな顔でトレーナー寮に不法侵入したと告げるイットーショーに頭を悩ませる。

才能とかで言えば最高の2人だが、いかんせんクセがスゴいのだ。

その証拠はこれだ。

 

リビングに並べられた数々の食事

茶碗には何故か「楽しいお寿司屋さ○」が山盛りに、味噌汁のお椀には何故か大量のねるねるねる○が。

そしてお皿には息を飲むほどに綺麗な作って食べようピザパーティ○

そのそばには胃もたれが激しそうな超特盛の二○ラーメンだ。

 

「朝から無理だよ」

 

そう呟く直後に鳴り響くチャイム。

また彼奴等かと呆れながらドアを開けるとそこにはキタサンブラックが待っていた。

 

2人と違い奇行は無いが、割りとぐいぐいと来るタイプな彼女が朝からいったい何の用だろうか?

 

「お、おはようございます!」

 

「おうおはようさん

朝からどうした?」

 

「イットーショーさんとホクちゃんがやらかしたと聞いたので、せめてこれだけでもって差し入れを持ってきました!」

 

なんて優しいのだろうか。

キタサンブラックはなんと言うか…解る人に言うなら幼なじみ系なウマ娘なのだ。

照れながら差し入れを包んだ袋を渡すと、中山はどうぞと言って部屋に入れる。

不法侵入ばっかりだったかそこら辺の意識が変になってるのだ。

 

変?なんて疑問に思ったなら気を付けろ。

そもそも独り暮らしの部屋に異性を、更に言うなら教え子を招き入れるのはかなり危険だ。

 

「トレーナーさんの部屋って何も無いですね」

 

「いらないしな」

 

有るのは布団と備え付けの家具が数点。

最低限の物のみの寂しい部屋だ。

 

「どうぞ!

おじいちゃんに誉められた物です!」

 

「こ、これは!?」

 

包みから取り出したのはおにぎりと沢庵。

後、魔法瓶に入ったホカホカの味噌汁だ。

豆腐は小さく切られ、魔法瓶にいれるからかワカメも少し小さくされている。

 

「…」

 

「ト、トレーナーさん!?

いきなり泣いてどうしたんですか!?」

 

あまりにも普通な光景に思わず泣いてしまう中山。

そのままいただくおにぎり、中にはほどよい酸味の効いた梅干しが有った。

 

旨い

柔らかく握られたおにぎりは口に入るとホロホロと崩れ丁度良い位置に梅干しがあるので飽きない。

一口目は少し塩を効かせたお陰で甘味の有る銀シャリ、二口目は酸味が油断した舌を襲ってくる。

そんな時に口直しの味噌汁。

ホカホカの味噌汁は心を落ち着けてくれる、小さな豆腐が口の中で踊りワカメの食感が「柔らかいだけじゃないよ」と知らせてくれる。

 

なんて幸せだ。

2つ目のおにぎりには大好物の鮭の解し身、此方は塩を付けずにいるのが憎い演出だ。

手作りなのか脂の乗った鮭が入っていれば白米がいくらでも食べられる。

喉に詰まれば優しい味わいの味噌汁を。

 

此処で一息いれるために沢庵を食べるがまたこれも絶品だ。

甘味と塩味のバランスが絶妙で、これと白米だけ出されても山盛り食べられる程だ。

 

最後のおにぎりはまさに怪物だ。

中にはマグロの叩き、ねっとりとした舌触りにそこに追い討ちを掛けてくる少量のわさび。

最初は普通なのに後から来る辛さはホクオウガンバルの走りと同じ、言うなら塩おにぎりは最初からクライマックスのイットーショー。

梅おにぎりは少し後から一気に来るキタサンブラックだろうか。

 

あまりの旨さに全て平らげ、そして味噌汁の残りを飲み一息。

なんて至福なのだろうか…こんなにも穏やかで暖かい朝食を貰えるなんて。

中山はキタサンブラックの祖父に感謝するのだった。

 

「ところでトレーナー、これ何ですか?」

 

「2人が作った朝飯」

 

「うぇ!?」

 

まぁ、普通はそうなるわな。

この後はキタサンブラックと、その親友であるサトノダイヤモンドとのさんにんで優雅に出発するのだった。

 




キタサンブラック
おじいちゃんって言えばあのお方しか居ませんよ

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