馬、ウマ、うま!   作:ジャックマン

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知りませんでした
でも此方はイットーショーだからセーフですかね?


イットーショウって実在したんですね

星が綺麗に輝くある日。

中山はウマ娘寮近くのベンチに座り一息。

 

「疲れた~」

 

何故此処に居るのか、それは罰ゲームで電子レンジと小型の冷蔵庫を運ばされたからだ。

基本的にウマ娘の寮にはトレーナーと言えど入るのにかなりの手続きがあり、だいたいの場合は寮長にウマ娘を呼んで貰うか荷物を届けて貰うのだ。

 

ちなみに今回はその方法を使ったのだが、いかんせんそんな重い物を長距離運ばされたのでかなり疲れてるのだ。

 

「お疲れ様ですトレーナーさん」

 

「おうお疲れキタちゃん」

 

声をかけてきたのはジャージ姿のキタサンブラック。

彼女は愛情一本で知られる栄養ドリンクを差し入れてくれた。

 

「ありがとうね」

 

「それより今日はどうしたんですか?」

 

「あぁ、イットーショーの奴が突然「ゴルフボールのデコボコを着けるバイトに行ってくる」なんて言いやがって、彼奴のイタズラで送られてきたレンジと冷蔵庫を届けてたんだよ」

 

「うわ…」

 

ガチトーンで引いてしまう彼女。

そりゃそうだ、そもそもゴルフボールのデコボコを着けるバイトっていったい何なんだ?

イタズラにしてはレンジと冷蔵庫はやりすぎだし、しかもそれをトレーナーに運ばせるなんて。

 

「やべ、買い物忘れてた」

 

「どうしたんですか?」

 

「いや、昨日先輩に野菜あげちまって食い物が無いの忘れてたんだ」

 

「あ、それならこれどうぞ」

 

そう言って鞄から取り出したのはお茶漬けの素や納豆汁の素など、数々のインスタント食品だった。

 

「どうしたのそれ?」

 

「おじいちゃんからの差し入れです

仕事の都合でよく貰って来るらしくて、お裾分けしてくれるんです」

 

「どんなお爺さんだよ」

 

「あ、あはは~…」

 

笑って誤魔化す彼女。

それに中山も何か嫌な予感がするのでこれ以上は何も言わなかった。

 

「ありがとな」 

 

「いえいえ…でも、その…お願いが1つありまして」

 

「叶えられる範囲なら」

 

そう言うと深呼吸を1つ、それ程までに重いのかと身構えてしまうが直後の言葉にその気持ちは消えてしまう。

 

「チームサジタリウスに入れてください!」

 

「…はい?」

 

何故此処に?

言っては悪いが新人トレーナーが指導してると言うだけで地雷なのに、更には狂った化け物が2人。

普通に考えたらこのチームに入るなんて喜んで地雷原に飛び込む行為と言っても可笑しくはない。

だが、キタサンブラックの目は本気だ。

本気でこのチームに入りたいと訴えている。

 

「不思議ですよね

でも考えて下さいトレーナーさん

行動こそ不可解ですが実力は確りと有るイットーショーさん、それと同じ実力を持っているホクオウガンバルさん

もし本気で勝ちたいって…トゥインクルシリーズで誰にも負けたくないって思ってるならこんなに良い環境は有りますか?」

 

「そりゃ…まぁ…メンタルが弱くなけりゃ良い環境かも知れないけどよ」

 

「それに2人の事はそれなりには尊敬してます

ブルボンさん、スズカさんと同じ圧倒的な逃げで勝利するイットーショー先輩

ゴールドシップさんやスーパークリークさんと同じで後ろからプレッシャーを掛けてくるホクオウガンバル先輩

本当に勝ちに行くならこの2人を間近で見て越え無きゃいけないんです!」

 

言う事はごもっともだ。

気が狂ってるとは言えあの2人はその脚の世界ではトップクラス、それと間近で訓練出来るサジタリウスは上を狙う者にとっては垂涎の代物だ。

それを力強く訴えてくる彼女の姿には、昔の自分を重ねてしまう。

 

(キタちゃんも同じなんだな)

 

兄弟が多ければ発生する物事が1つある。

端的に言えば兄弟喧嘩、そしてその中には負けたくないと言う気持ちが有る。

今の彼女からはその「負けたくない」の気持ちが非常に強く伝わってくる。

 

それにこんな必死な目で見られては中山も無下には出来ない。

なので1つの条件を突き付けた。

 

「なら、入部試験を受けて貰う」

 

「入部試験?」

 

「あの2人相手にどれだけ出来るか、それを見せて貰う」

 

気こそ狂っては居るが実力者の2人。

それ相手での入部試験となると、かなりプレッシャーが掛かるものだ。

 

もし草野球の選手とは言え、中学の入部試験で対戦しろと言われたらどう思う?

不当だや無理だが真っ先に浮かぶだろう。

世界は漫画の様に甘くは無い、だから理不尽には理不尽と言うのだ。

 

だが、彼女は強い闘志を見せてそれを頷く。

こんなに嬉しい事はない、もし不合格になってもあの2人と戦える。

そう思って簡単に頷いたのだ。

 

「なら、明日の放課後に第2のレース場な

ルールはその時に言う」

 

「解りました!」

 

「それじゃお休みな」

 

そう言い立ち上がり、自分の部屋へと戻っていく中山。

それを影から見守る2つの影。

明日の試験、波乱の予感が立ち込めるのだった。




キタサンブラック
お爺さんは勿論あの人
キタちゃんまじ推し

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