馬、ウマ、うま!   作:ジャックマン

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早くコロナ終わらないかな?
早くリアル馬の可愛い姿に萌えたい(最初はウマ娘否定派の変態)


そりゃ、ハレー彗星並の確率で真面目には行きますからね

翌日、ジャージを来て待っているキタサンブラックの前に勝負服の2人が現れた。

例のコーディネートのイットーショー。

黒のロングコートに黒の手袋と黒のスラックス、そしてドクロのピアスに片眼鏡と怪盗を連想させるホクオウガンバル。

 

本気だ。

この2人は本気で来る、直感的にそう感じるキタサンブラック。

逃げや先行と言った兎に角前にが得意な彼女としては、本気のイットーショーは巨大過ぎる壁だ。

 

相手は、史実で言えば誰も為し得なかった不可能を可能にした怪物。

それと同じ実力の追い込み。

本気のゴールドシップとサイレンススズカを相手にしてるのと大して変わらないレベルだ。

 

1つ言うならこれこそが中山の狙いだ。

どんなレースに出ようが必ずと言って良い程に格上の化け物は出てくる。

それに動じずに行けるか。

求めているのは秀才でも天才でもなく鬼才、それだけは覚えておいてほしい。

 

「今日はよろしくお願いします!」 

 

「ガンバルが相手なのね…今日は疲れるわね」

 

「イットーショーが相手か、手は抜けないな」

 

この時思ってしまった。

2人にとって自分は取るに足らない相手だと。

手加減されてあの結果だったのかと。

 

3人が構えたのを見ると中山はスターターピストルを構える。

 

(さて、キタサンブラックちゃんよ…あの2人に飲まれない才能を見せてくれよ)

 

(こ、怖い…こんなの初めてだよ

なんでこんなに怖いの…)

 

2人の気迫に飲まれて我を失いそうになるが、そこで祖父との言葉を思い出した。

「絶対に強くなる!」

下らなく幼い言葉だが、今は…いやプレッシャーの中ではこれ程「芯」の有る物は無い。

 

すぐに表情を元に戻すと、開く瞬間を待ちわびた。

一瞬でも早くゲートを出るために。

 

(へぇ…やるわね)

 

(俺達に挑むのは伊達じゃないか

なら、本気で行くぞ!)

 

(普通なら2度と走りたいと思えないくらいにね)

 

(彼奴等、話聞いてたか?)

 

更にプレッシャーが強くなる。

もし漫画なら地面にヒビが入って相手が埋まるくらいにだ。

なのに動じないキタサンブラック。

彼女もまた、一流なのだ。

 

スターターピストルが鳴ると動じに動き出す3人。

キタサンブラックとイットーショーは前に出るが遥か後方に居るホクオウガンバル。

スタートミスかと思うがこれこそが追い込みの美学。

後方に待機してて、ある瞬間に爆発させる後の逃げと言える戦術だ。

 

(そんな、差が縮まらないなんて!?)

 

(これまでは出来るのね)

 

最初こそ良いスタートだが、すぐに1馬身2馬身と離されていくキタサンブラック。

距離は芝の2000m、まさに一瞬の隙がとんでもない差を作り絶望させてくる距離だ。

 

最終コーナーを回った瞬間、キタサンブラックは恐怖した。

遥か後方に居たホクオウガンバルが隣に居るのだ。

そして追い抜き、そのまま先頭に居たイットーショーと争い始めた。

 

(負けられない!)

 

(勝つ!)

 

1分も掛からずに終わる戦い。

ほぼ同着のゴール、一応写真判定の設備はあるのだが敢えて中山は使わずに2人のゴールを喜んだ。

 

「お疲れさん」

 

「どっちの勝ち?」

 

「俺の勝ちだよな?」

 

「今回は入部試験だから使ってねえよ」

 

少ししてゴールしたキタサンブラックは絶望した。

遥か後方に居た先輩が突然自分の横をすり抜けて先頭で争って居たのだ。

でも、それ以上にワクワクした。

チームサジタリウスの目標は海外のレース、それを制するにはこんな化け物を越えなければならないからだ。

 

だからか、例え不合格だろうと土下座してでも入ってやる。

じゃないと自分は海外では勝てないとだ。

 

「試験の結果だが…」

 

「覚悟は出来てます」

 

(不合格)

 

「合格だ…明日から来いよ」

 

「はい!

でも私は2人に勝ちたい………え、合格?」

 

中山の結果とキタサンブラックの答えが噛み合っておらず、思わず聞き返してしまう。

自分は2人に負けた、不合格だと思い込んでしまうのは仕方ない。

 

「合格だ合格

別にキタちゃんどころか姉さんやタマモでさえ苦戦する相手に勝てなんて言えねえよ

これは飲まれるか飲まれないかの試験だ」

 

「え?」

 

「覚えておいてくれ

レースってのはこれの何倍もプレッシャーが掛かる

負けたら退学とか負けたら皆を絶望させるってな

だから相手は死に物狂いで来る、それはこの2人のプレッシャーみたいにな

でもキタちゃんはそれをはねて自分の走りをしただろ?んじゃ合格だ」

 

「…嘘………合格なの?」

 

「えぇ、貴方は私達のプレッシャーに勝ったじゃない

ならそれこそ不合格なんて恨まれるわ」

 

「その通り、これから一員としてよろしく頼むぞ」

 

青天の霹靂とはこの事か。

2人はキタサンブラックの頭を撫で回し、そして部室へと連れていった。

ポツンと残る中山、だが今は嫌な顔1つしてない。

 

「逃げのステイヤーキタサンブラック

無敗の中距離イットーショー

追い抜きホクオウガンバル

この3人で海外を壊しに行こうか」

 

「早くしなさい」

 

「おう」

 

才能は十分、自分がどう磨くのか。

宝石の様な怪物達に呼ばれて付いていく中山だったのだ。

 

「源八の奴、良いウマ娘と組めたんだな

これならギリギリの勝負が出来そうだ」

 

物陰から覗いてたウマ娘は嬉しそうに踵を返した。

運命とは運に命じられて行くと誰かが言った、なら彼女の運はまさに最高なのだろう。




キタサンブラックとホクオウガンバルの関係
友人ではあるが歳は少し違う
でも本人の意向でホクちゃんと呼ばせてる

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  • 良いからイットーショーを可愛く書け
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