前回の続きから行こう。
キタサンブラックと中山が着いたのは隣の県の広場だった。
そこには「秋の市民祭り」と書いてある立て札があり、予定していた場所では無いことに疑問を持つキタサンブラック。
「あの…トレーナーさん?」
「あぁ、彼処で話してる時にイットーショーの気配を感じて咄嗟に嘘を言ったんだ」
愉快そうに笑っている中山。
「今頃何もない広場で悔しがってるぞ」なんて笑って居る姿に少し苦笑いを浮かべてしまうも、それなりに活気のある祭りを見てしまうとテンションが上がってしまう。
近くのコインパーキングに停めて車から降りると、子供達の歓声が聞こえ祭りの楽しさを教えてくれる。
「トレーナーさん!」
「解った解った、それじゃ行こうか」
急かされてしまったので笑いながら着いていく中山。
そして、それを後ろで眺める3つの影。
「随分と可愛い考えね
私が騙されると思ったのかしら?
ガイ○へのミスリード狙いがバレバレのあれ並みにダメダメよ」
「なぁ…ここなら下手なこと出来へんし尾行必要なくない?」
「何を言うか!
隣の県だぞ!
帰る時間をわざと遅くして少し離れたホテル街でうまぴょいして、勝利の女神じゃなくてツチノコがチュウするかも知れないんだぞ!」
「うまぴょいを汚すな!
アンタ等ホンマに同一人物なんか!?
知育菓子狂いと駄洒落会長が完全に頭のネジ外れた生徒○役員共やないか!」
服装が目立つからか隠れて見ていようが視線をどうしても集めてしまう3人。
まぁ、一応とは付くが絶世の美女だし仕方無いか。
「あ、あれってナカヤマフェスタじゃないか?」
「隣のは…サイレンススズカか?
でも沈黙の胸部じゃないし…コスプレか?」
「あれタマモクロスだ!」
「なんでウチだけ解るねん!」
思わずツッコミを入れてしまうタマモクロス。
それは…ノーコメントだ。
3人はこそこそと中山達の後を着けてうまぴょいの危険が無いかを探っていく。
「カラオケコンテスト!
皆さん参加どうですか!参加費無料で遊べるよ!」
「お、カラオケコンテストか楽しそうだな…参加する?」
「良いんですか!」
キラキラした目でそこを見てしまうキタサンブラックに圧され、思わず参加してこいと言ってしまう中山。
即駆け出し、マイクを受け取りセットを始めるキタサンブラック。 彼女の持ち歌と言えばこれだろうか。
「渋いチョイスだな」
「何でもブラックのお爺さんの歌だそうよ確か名前はキタ────」
「ぶえっきしょい!アッカンわー風邪ひいたかも知れんわ」
何か危なそうな空気を感じたからか妨害してくるタマモクロス。
まぁ、これは仕方無い。
「2人は何時うまぴょいするんだ?」
「おー会長、彼処に冷やしねるねるねる○が売っとるで
イットーと買ってこいや」
「ねぇタマモ、貴女は私を何だと思ってるのかしら?」
「知育菓子に心と体を狂わされた狂人やな」
「酷い評価だわね」
「はぁ…前から疑問何やけど何でそこまでねるねるねる○に拘るん?
ウチは其処が理解出来んわ」
ねるねるねる○と言うか此処まで知育菓子とうまい○に狂ってる姿に思わずツッコミを入れてしまうタマモクロス。
理由を懐かしそうな空気を出して語りだした。
「昔の事なのだけど家は貧乏でね、オヤツなんて近所のパン屋で貰ってきたパンの耳に砂糖を着けて焼いたのしか食べられなかったの
ある日友達の家に行ってね、その時にねるねるねる○を食べさせて貰ったのだけど感動したわ
美味しいだけじゃない…何をどうすると色が変わるか、端的に言えば美味しいと楽しいだったの
稼げる様になってあの美味しい楽しいを知ってもらいたいって思ってついやってしまうの」
ちなみに、これはイットーショーの中の人の実話である。
今では考えにくいのだが、平成の最初は割りと無料や雀の涙程の値段でパンの耳等を売ってくれてたりするので割りと助かった。
今の子達には解らず大人には懐かしめる様に言うなら、某店のハンバーガーが80円位で買えた時代辺りの話だ。
その後に法律とかでどんどんと厳しくなり、今ではそんなのが許されなくなってしまったが。
閑話休題
すると冗談抜きで涙を流してしまうタマモクロス。
それに釣られてかつい涙を流してるシンボリルドルフ。
「リアルガチな重い話すんなや!
ただ旨いから程度やと思ったらナンやこれ!
茂み叩いたらサーベルタイガー出た並みにビックリや!」
「イットーにそんな過去が有ったのか…会長として許可する!
皆にねるねるねる○を広めたまえ!」
2人の声量が大きすぎたからか気付き振り向く尾行相手2人(キタサンブラックはチョコバナナ付き)
「げっ!?姉…イットーショー!?」
「タマモクロスのせいでバレたわね
えぇ、イットーショーよ」
「タマモクロスは良いとしてシンボリルドルフもかよ」
「うむ、生徒会長として風紀の乱れは見過ごせないのでな」
「っ!?
逃げるぞ!」
「え?トレーナーさん!?」
「中山トレーナー、まさかそのチョコバナナでうまぴょいするのか!」
「うまぴょい言うな!?」
全力で逃げる中山。
本来ウマ娘と人間では逃走なんてのは不可能なのだが、此処ではそれが覆った。
「いっとーしょー!」
「たまもいるー!」
「るふるふー!」
子供の存在だ。
テレビでしか見たこと無い有名人が居るとなればどうしても集まってしまうのは人の性。
根っからの面倒見の良いタマモクロス、人前に立ち人の為に動くシンボリルドルフ、そして子供の為ならと動くイットーショーにとっては1番のトラップだ。
「お!ナカヤマフェスタじゃなくてイットーショーなのか!?」「タマモクロスも居るぞ!」「スズカじゃなくてルドルフだったのか」
「なんでウチだけ解るんよ!!!」
小から大までのファンに囲まれ、テンションの上がった3人はステージに上がりある歌を披露するのだった。
そう、最後に聞けるあの歌をだ。
ちなみに中山とキタサンブラックはうまぴょいなんてしてませんからね。
うまぴょい
調べれば解る
コイツらうまぴょいしたんや!
沖野うまぴょい
アニメ版トレーナーのうまぴょい伝説
「君の愛馬」が「俺の愛馬」に変わってたり、迫力が凄すぎて面白い
サイレンススズカ
なんで沖野トレーナーので?
まぁ、見れば解る
生徒会役員○
見るなよ、絶対に見るなよ
もっと暴れますか?
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やれよ男だろ!
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止めておけ
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これが暴れてるって温いだろ
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やるならとことん貫けよもっと行けよ!
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キタちゃん大丈夫?
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座布団全部持って行きなさい