ある日の事だった。
生徒会長であるシンボリルドルフとタマモクロス、そしてエアグルーヴが何故か屋根が白でボディが赤のミニクーパーの中に居る。
運転手は勿論かの
「おい」
「どうしたのかしら?
もう首都高に乗ってるから簡単には吐けないわよ」
「違う!
何故我々が此処に居るのだ!」
ツッコむエアグルーヴ。
確か彼女の最後の記憶は凄く良い笑顔で誘拐する2人と、申し訳なさそうな表情のタマモクロスだった。
「なぁ、例えば台風が此方に来るとして自分は「此方に来るな!」って叫ぶか?
しないやろ、コイツはそれと同じよ」
「は?」
「そもそも、自分は起きる前に此処やろ
ウチは起きた直後にねるねるねる○に囲まれながらの誘拐なんや!
むしろまだマシで流してくれんとウチが報われんわ!」
「それは本当なのか?」
「毎度の事や、コイツらいっつも突然来ては誘拐紛いのやり方ばっかりするんよ
だからな、コイツらに関わった時点で諦めなあかん」
思わず頭を抱えてしまうエアグルーヴ。
訳が解らない、しかもタマモクロスは何故死んだ目をしているのか。
情報量が多すぎて処理仕切れないのだ。
「んで、今日は何処行くん?
前はエジプトの後に仙台やったな」
「彼等元気にしてるかしら?
億○君、わりと栄養バランスが乱れがちだし……今日は海よ」
「何で海なん?」
「生徒会が合宿に使われる施設の視察、と言う名目で行くからだ
安心してくれ、別にお化けとか怪我したイルカは居ないぞ」
「ホンマ勘弁してくれ、前回海行ったらなんか禿げたおっさんがデカイタコ殴っとたしさ
アンタらと行くと何で変な奴ばっか居るん?」
「知らないわ、ただ彼は別に悪い人じゃないから安心して」
「知り合いかい!」
何もかも殴り捨ててキレているタマモクロス。
これを見てエアグルーヴは悟った(この2人に常識は通用しない)とだ。
だが、我等の生徒会長だからかシンボリルドルフにだけは大丈夫と思い込もうとこじつける理由を探る。
(…そうか、会長はトレーニングと授業に加えて生徒会の仕事が有るからか
恐らくそのストレスのせいでこんな奇行に走ってしまったんだ、そうに違いない
ならこれは内々に処理する)
(なんて思っとるやろうな~
残念やけど普段の『シンボリルドルフ』が作りもんで此方がわりと素なんよ
すまんなエアグルーヴ)
心の中で何故か謝るタマモクロス。
2人の奇行を止められなかったからか、それともこんなところに連れてこられて自身のツッコミのせいで諦めざる終えなかった事からなのかは不明だが。
2時間程車を走らせるとやっと海へ到着した。
燦々と輝く太陽に照らされる砂浜、海水浴の為に来た老若男女とそれを狙った数々の海の家。
これぞ夏の風物詩だろう。
「どうやら水着を忘れたらしい、私は電車で帰るとしよう」
「そう言うと思って用意しておいたぞ、ほらタマモの分もだ」
「有能な敵よりも無能な味方が怖いわ~」
連行、なんて言葉が似合いそうな体制で更衣室へ向かう4人。
10分ほどして更衣室から出ると、文字通り砂浜の視線を集めてしまう。
非常に残念だが性格はアレでも容姿端麗な4人が居たら嫌でも集めてしまう。
では紹介しよう。
先ずは今回の被害者であるエアグルーヴからだ。
黒のビキニと淡い色のパレオ、それと日除けの帽子が高貴な印象を持たせてくれる。
スタイル自体かなり良く、醸し出す雰囲気が大人びてるからか非常に良く似合っている。
シンボリルドルフはシンプルなハイネックビキニ。
色は緑で、引き締まった体が見え凄く健康的だ。
それに生徒会長と言う理由でトレーニングをサボってないので無駄な肉が無い綺麗なスタイルをしている。
そしてイットーショー
灰色のクロスホルタービキニにより、無駄に良いスタイルを惜しみ無く見せつけるとんでもない格好だ。
逃げを武器としてるからか、引き締まった脚が素晴らしい。
最後はタマモクロスだ。
子供用のフリフリとしたワンピースだ。
うん…まぁ、そのだツッコミはしないでおこう。
「生徒会の仕事を放棄してまで海なんて…はぁ」
「あら、それなら昨日私とルナで終わらせたわ」
「今日は完全オフにして楽しみたいからな」
「…はい?」
「だから、私とルナで全部終わらせたの」
「あの量を?」
「えぇ」
凄く余談になってしまうが、イットーショーの中の人は元々こういった書類に強いので山を越える前に凄い量の書類を終わらせたそうだ。
これには流石に戸惑うエアグルーヴ。
「さて遊ぼう!
リフレッシュも立派なトレーニングだしな!」
「会長…」
諦めの境地に達したエアグルーヴ。
そこからの事は簡単だ。
4人で優雅に海を満喫しているだけだ。
昼間での一部の会話を抜粋してみよう。
「ねぇ彼女達、もしかして女の子だけ?」
「だとしたら何だ?」
「俺達男だけだから一緒に遊ぼうぜ」
よくあるナンパに逢うのだが断り、相手が怒り拳を構えた時だった。
「螺旋○!」
「何でや!?
てかただの掌底やんけ!?」
「気にしないで」
イットーショーの○旋丸と言う名の掌底で弾き飛ばしたり…
「ねぇねぇ、君1人?」
「っ!?」
「どこ小なの?」
「なんでや!?」
スタイル良い3人ではなく自分がナンパされたかと思えば相手は小学生だったりと、混沌を極めていた。
そして昼になると3人は昼食を何にするか話し合う。
「オーソドックスな焼きそばかカレーが良いんじゃないか?」
「ウチは断然たこ焼きやな」
「無難に冷やし中華とか?」
タマモクロスとエアグルーヴとシンボリルドルフが話し合っている隙に何かを買ってきたイットーショーはそれを配る。
「カップ麺?」
「イットーショーの事だからてっきりねるねるねる○辺りかと思っていたのだが…」
「何でこんな暑い日にカップ麺なん?」
「海って案外体を冷やしすぎるのよ、それに気付きにくいけど塩分とかもかなり消費するの
美味しいわよ」
「イットーの奢りやしええか」
ちなみに
エアグルーヴ=醤油味
シンボリルドルフ=シーフード味
タマモクロス=きつねうどん
イットーショー=暗黒牛骨麺地獄激辛味
となっている。
「おぉ!?」
「…これは良い」
「めっちゃ旨!?」
「経口補水液と同じよ
本当に体が求めてる物は必然的に良くなるの、それと…」
一気に全部平らげると皆にビン入りのラムネを配る。
これもまた夏の風物詩だ。
「ここで飲むのはビールだコーラだじゃないわ、ビンのラムネよ」
「懐かしいな…昔はこれが好きだった」
「ますます海に来たって感じが強くなるな」
「あーこりゃあかん、奇行種の癖にこんなとこだけ気を利かすなっての」
カップ麺とラムネを平らげる美女軍団。
ちなみに、後にこの4人にCMのオファーが来るのは別の話だ。
夏のラムネ
夏の定番の1つ。
昼はラムネで夜はビールは黄金パターン
カップ麺
遊んだ後のカップ麺は至高
異論は認める
禿げたおっさん
だいたいワンパンで片付ける人
もっと暴れますか?
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やれよ男だろ!
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止めておけ
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これが暴れてるって温いだろ
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やるならとことん貫けよもっと行けよ!
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キタちゃん大丈夫?
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座布団全部持って行きなさい